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命と朝陽
ずぶ濡れ!?
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ピンポーン
ガチャ…
雨なんか降ってないのに、ずぶ濡れに見えた。
「いらっしゃい」
俺は、引き寄せて玄関で抱き締めた。
「ああー、ああー、ああー」
子供みたいに、俺にしがみついて泣いてる。
「命、大丈夫?」
「朝陽ぃぃ、朝陽ぃぃ、苦しいよ、悲しいよ、辛いよ、死にたいよ、消えたいよ」
「うん」
俺は、黙って背中を擦ってあげる。
「あのね、あのね」
命は、泣きながら一生懸命、俺に話してくれた。
「命、頑張ったね」
そう言って、さらに抱き締めたら泣いてしまった。
命は、疲れて腕の中で立ったまま寝てしまった。
俺は、命をヒョイと持ち上げてベッドに寝かせた。
三輪としたベッドは、嫌がるだろうか?
寝かせながら、そう思った。
俺は、命と話した後、どうするべきかをずっと考えながらソファーに寝転がっていた。
そして、何故か三輪が忘れていった【心だけが繋がらない】を再生して見ていたのだ。
何で、見たかはわからなかった。
ただ、見ながら泣いていた。
命は、ケジメをつけたんだ。
俺も、どうにかしなきゃいけないよな…
いつか、俺もこんな風に答えを迫られる瞬間がやってくるかもしれないな。
俺は、冷蔵庫からビールを取り出した。
命が、家族にレズだと言えた事はよかったと思う。
おじさんは、言わなかったら命をお見合い相手と結婚させただろうから…。
おばさんは、凄いと思う。
おじさんの言葉や態度に耐えて生きてきたんだから…。
浮気や不倫をする人間がいる中で、よく今まで耐えたよ。
それだけ、神さんを院長にしたかったんだろうな。
女の人は、強いな!
「朝陽」
「うん?」
気づけば俺は、寝ていたようだった。
「ってか、何だよ」
「五十嵐パイセン、涎垂らしてましたよ」
「何してんだよ」
「朝陽、チキン食べる?」
「かんぱーい」
目覚めたら、三輪と日下部と命がパーティーしていた。
「ピザうまいね」
「何時だよ」
「一時前かな?」
「夜中に何してんだよ」
「明日、遅番だし」
『ねぇー』
「三人で、ハモんなよ」
「寝起きで、機嫌悪いな」
「ってかさ、瀬野が呼んだんだぞ」
「命が?」
「だって、ブー、ブー。ずっとスマホ鳴ってるからさ」
「そっか」
忘れたかったんだな!
命の顔を見て、わかったよ。
考えたくなかったんだよな。
「じゃあ、飲みますか?」
「そうこなくっちゃ!」
「かんぱーい」
「京子ちゃん、呼ばなくてよかった?」
「うん、今日はやめとくよ。傷つけたから」
「そっか!じゃあ、野郎三人とだな」
「野郎じゃないし」
「クネクネすんなよ」
「五十嵐パイセン、もうちょっと煌人に優しくしてやって下さいよ」
「ハハハ、面白いよ!三人」
命が、笑ってるだけでいいや!
何か、俺の事なんかどうでもいいや!
「寝起きにチキン食わせんなよ」
「寝起きに油もの食べたらいいってじいちゃんの教えがあるんだよ」
三輪に口の中に、チキンを入れられた。
「どんな教えだよ」
「確かに、胃酸があがってきてるから丁度いいかもね」
「おいおい、先生がそんな事いうか?」
「内科は、専門外です」
「何だ、それ」
「瀬野パイセン、僕が怪我したら見て下さいね」
「嫌だよ!日下部は、違う医者に行きなよ」
「何でですか?」
「だって…」
「もしかして、瀬野パイセン。僕にドキドキしたりしますか?」
『なわけあるか』
「何ですか、煌人と五十嵐パイセン!ハモっちゃって、仲良しですか?」
下らねー。
下らなすぎて、楽しい。
「何か、イチャモンつけられそうだから…」
命の言葉に、日下部が笑った。
「ヤクザじゃないっすよ」
「知ってるわ」
三輪が、日下部にチョップをくらわせていた。
「四人で飲むの初めてだよな?」
「確かに、初めてだわ」
「いっつも、瀬野が来ないからな」
「誘われた事あったっけ?」
「あったよ!朝陽に言って」
「命は、毎回夜勤だったから」
「あー、そっか」
そう言って、命は笑っていた。
元気になったのがわかる。
さっきと違って、元気になった。
ガチャ…
雨なんか降ってないのに、ずぶ濡れに見えた。
「いらっしゃい」
俺は、引き寄せて玄関で抱き締めた。
「ああー、ああー、ああー」
子供みたいに、俺にしがみついて泣いてる。
「命、大丈夫?」
「朝陽ぃぃ、朝陽ぃぃ、苦しいよ、悲しいよ、辛いよ、死にたいよ、消えたいよ」
「うん」
俺は、黙って背中を擦ってあげる。
「あのね、あのね」
命は、泣きながら一生懸命、俺に話してくれた。
「命、頑張ったね」
そう言って、さらに抱き締めたら泣いてしまった。
命は、疲れて腕の中で立ったまま寝てしまった。
俺は、命をヒョイと持ち上げてベッドに寝かせた。
三輪としたベッドは、嫌がるだろうか?
寝かせながら、そう思った。
俺は、命と話した後、どうするべきかをずっと考えながらソファーに寝転がっていた。
そして、何故か三輪が忘れていった【心だけが繋がらない】を再生して見ていたのだ。
何で、見たかはわからなかった。
ただ、見ながら泣いていた。
命は、ケジメをつけたんだ。
俺も、どうにかしなきゃいけないよな…
いつか、俺もこんな風に答えを迫られる瞬間がやってくるかもしれないな。
俺は、冷蔵庫からビールを取り出した。
命が、家族にレズだと言えた事はよかったと思う。
おじさんは、言わなかったら命をお見合い相手と結婚させただろうから…。
おばさんは、凄いと思う。
おじさんの言葉や態度に耐えて生きてきたんだから…。
浮気や不倫をする人間がいる中で、よく今まで耐えたよ。
それだけ、神さんを院長にしたかったんだろうな。
女の人は、強いな!
「朝陽」
「うん?」
気づけば俺は、寝ていたようだった。
「ってか、何だよ」
「五十嵐パイセン、涎垂らしてましたよ」
「何してんだよ」
「朝陽、チキン食べる?」
「かんぱーい」
目覚めたら、三輪と日下部と命がパーティーしていた。
「ピザうまいね」
「何時だよ」
「一時前かな?」
「夜中に何してんだよ」
「明日、遅番だし」
『ねぇー』
「三人で、ハモんなよ」
「寝起きで、機嫌悪いな」
「ってかさ、瀬野が呼んだんだぞ」
「命が?」
「だって、ブー、ブー。ずっとスマホ鳴ってるからさ」
「そっか」
忘れたかったんだな!
命の顔を見て、わかったよ。
考えたくなかったんだよな。
「じゃあ、飲みますか?」
「そうこなくっちゃ!」
「かんぱーい」
「京子ちゃん、呼ばなくてよかった?」
「うん、今日はやめとくよ。傷つけたから」
「そっか!じゃあ、野郎三人とだな」
「野郎じゃないし」
「クネクネすんなよ」
「五十嵐パイセン、もうちょっと煌人に優しくしてやって下さいよ」
「ハハハ、面白いよ!三人」
命が、笑ってるだけでいいや!
何か、俺の事なんかどうでもいいや!
「寝起きにチキン食わせんなよ」
「寝起きに油もの食べたらいいってじいちゃんの教えがあるんだよ」
三輪に口の中に、チキンを入れられた。
「どんな教えだよ」
「確かに、胃酸があがってきてるから丁度いいかもね」
「おいおい、先生がそんな事いうか?」
「内科は、専門外です」
「何だ、それ」
「瀬野パイセン、僕が怪我したら見て下さいね」
「嫌だよ!日下部は、違う医者に行きなよ」
「何でですか?」
「だって…」
「もしかして、瀬野パイセン。僕にドキドキしたりしますか?」
『なわけあるか』
「何ですか、煌人と五十嵐パイセン!ハモっちゃって、仲良しですか?」
下らねー。
下らなすぎて、楽しい。
「何か、イチャモンつけられそうだから…」
命の言葉に、日下部が笑った。
「ヤクザじゃないっすよ」
「知ってるわ」
三輪が、日下部にチョップをくらわせていた。
「四人で飲むの初めてだよな?」
「確かに、初めてだわ」
「いっつも、瀬野が来ないからな」
「誘われた事あったっけ?」
「あったよ!朝陽に言って」
「命は、毎回夜勤だったから」
「あー、そっか」
そう言って、命は笑っていた。
元気になったのがわかる。
さっきと違って、元気になった。
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