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命と朝陽

映画

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三輪と映画を見終わった。

「朝陽、グスン、グスン」

心だけが繋がらないを見て号泣していた。

結局、主人公達は心は繋がらなくてもいいと決めてしまったのだろうか?

「煌人は、どう思った?」

「夏も冬もお互いを好きだと思った」

「そうだよな」

そうなのだ!この二人は、お互いを好きなのだ。

でも、俺は…。

「朝陽とは、違う?」

「俺は、煌人を愛せてるのかな?愛なんて言葉を使えない。好きなのは、好きだよ!でも、その好きはどの好きかな?って…」

「そこまで、深く考えちゃうの?」

「深く考えたら煌人といれないよな」

俺は、肩に頭を乗っけてる煌人を見つめる。

「朝陽の玩具でいいから…」

「そんな潤んだ目で、見ていうなよ」

「だから、いらないなんて言わないでよ」

「言わないよ。でも、いつかはきちんと答えを出さなくちゃいけないよな」

「そんなの必要ないよ」

三輪か桜賀さんか…。

永遠にずっとこのままなんてあり得ないだろ…。

「体は、老化してくから…。だから、ずっとは続けられないだろ?」

「朝陽が出来なくなるまでに答えを出してくれたらいいから…」

「煌人」

「俺には、瞬もいるから…。大丈夫だから!また、こうなれて嬉しいんだよ。瞬だって、喜んでくれたんだよ」

「日下部が…」

「うん。朝陽とそうなれてよかったねって!煌人が望んでた事だったもんねって」

「そうか」

日下部とは、やっぱり話をきちんとするべきだな。

「朝陽、愛してるよ。だから、俺を捨てないで」

「酔ってんのか?」

「酔ってるよ」

三輪は、そう言って俺のズボンに手をかける。

「綺麗だな、煌人」

「馬鹿なの」

そう言って、スルリとソファーの下に降りて、足の間に顔を持ってきて、上目使いに俺を見つめる。

「頭撫でていい?」

「うん」

【朝陽は、優しすぎるから】何度も桜賀さんに言われた。

どうやれば、夕陽のままでいれる?

あんな痛めつければ、なれるのか?

「ごめん」

三輪の髪を掴んでた。

三輪は、首を横に振った。

俺は、優しくしたい。

三輪にも桜賀さんにも…

俺は、また優しく髪を撫でる。

「朝陽の優しい所が好き」

三輪は、口から離してそう言った。

「俺も、煌人のそれ好きだよ」

頬を撫でる。

三輪は、嬉しそうに口に含んだ。

愛しく、優しく、丁寧にされるだけで幸せだった。

桜賀さんが、重なった。

病室の時と変わらず、俺にそうした。

あのまま、消えてしまいたいと思った。

涙で三輪が滲んでいく。

誰かの代わりを演じさせられてるのは、同じだな

俺は、三輪の耳たぶを触った。

それでも、三輪しか知らない所を覚えてて欲しいんだ。

「んんっ、プハ」

「煌人」

「いれたい」

「いいよ」

三輪は、俺に避妊具を丁寧につけさせる。

基本は、これをつけてる。

「朝陽」

「煌人、痛くないか?ジェル」

「いらない、痛いのがいい。朝陽としてるってちゃんと感じたい」

「煌人」

三輪は、ビールをグッと飲んで、痛そうな顔をしながらも頑張っている。

「大丈夫か?」

「大丈夫」

俺は、耳たぶを触りながら三輪にキスをする。

「んんっ」

三輪は、自分のと俺ので何とか滑らせていく。

「痛かったら、やめろよ」

耳元で、話した言葉がよかったのか三輪は一気に俺を受け入れた。

「ッッー」

声にならないような声を出した。

「大丈夫?」

「うん、ゆっくり動くよ」

「うん」

三輪は、ゆっくりと動き出した。

三輪とするのと、桜賀さんとするのは、全然違った。

俺は、瘡蓋になった三輪の乳首を優しく舌先で触った。

ビクンと体を反らせた。

「朝陽ッッ」

俺の頭を掴んで、優しく撫でてる。

昔は、三輪とすると汚れていく気がしていた。あれは、罪悪感の黒だ。

でも、今は三輪とするとポッカリ空いた空洞にトロリと甘い蜜が一滴落とされていく感覚が広がって…

いつか、それが俺の空洞を満たしてくれる気がしていた。

「んんっ、ハァーハァー」

「煌人ッッ」

三輪は、蕩けた顔で俺を見つめていた。


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