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約束
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びしょ濡れの体で、俺は竹君のマンションに来ていた。
ピンポーン
ガチャ…
「はい」
カッターシャツのボタンが胸まではずされて、鎖骨がうっすら赤くなっていた。
「びしょ濡れやん、三(さん)。どないしたん?」
「なぁ?今、何してんの?入っていい?」
「アカンに決まってるやろ。タオル貸したるから帰れ」
そう言って、扉を閉めようとするのを足で押さえた。
「三(さん)、何?」
「竹君、中学生とセックスしようとしとんの?」
「声デカイな」
竹君は、俺の口を押さえた。
俺は、手を離させる。
「そやったら、家いれてシャワー浴びさせろや」
「三(さん)、飲み過ぎやから」
「竹兄、どないしたん?」
奥の方で、可愛い声がする。
「まさか、しょう」
口を押さえられた。
「ちょっと待っとけ」
そうゆうと、竹君は中で何かを話した。
若い若い男の子が、出てきた。
「みか、また連絡するわ」
「うん」
「傘、雨やろ」
「ありがとう」
「タクシー乗って帰れよ」
「わかった。バイバイ」
そう言って、男の子は帰っていった。
「あがれ」
竹君は、バスタオルを俺に渡した。
「そんなしたいなら、俺が相手したんで」
玄関の壁に、竹君を押し付けた。
「三(さん)、手離せや」
「こんなとこにキスマークつけてもろたん?どんな風に抱くん?それか、抱かれるん?」
カッターシャツの残りのボタンをはずしていく。
「三(さん)、やめろや」
「いやや」
「何で、俺を好きやないやろ?」
「好きやで」
「それは、友達としてやろ?」
竹君は、俺の腕を掴んだ。
「中学生なんかどこがええねん。俺のが、ええやろ」
「三(さん)、頭おかしなったんか?」
俺の目から、ボロボロと涙が流れる。
「竹君、たつくんに心配かけんなや」
「若は、関係ないわ」
「ストッパーいななったから、またやり始めたんやろ?」
「何ゆうてんねん。三(さん)」
「九(きゅう)にキスしたんも、昴って子に騙されたんも、全部たつくんに聞いたで」
「なんでや…。」
「なんでって、俺は、たつくんの最後の恋人やったから。竹をお願いします。って言われたんや。どんだけやったんや?中学生と」
竹君は、掴んだ俺の手を離した。
「若が死んで、一週間後からやりだした。今の子で、20人。やけど、やろうとしたんは今日が初めてやで。むっちゃ、寂しかったから」
「それやったら、俺を引き留めろや」
「三(さん)」
「俺が、竹君の傍にいたるやん」
俺は、竹君の頬を撫でる。
「中学生じゃなきゃアカンの?俺かて、たつくんいななってからずっと寂しいで」
「アカン事ない。金渡したらきてくれるから…。楽やったから。三(さん)は、若やないとアカンのやろ?」
「忘れられへんけど、たつくんは、俺がたつくんに縛られてるん嫌がるから…。ゆっくりしか無理かもしれんけど。いつかじゃ、アカン?」
「三(さん)、ええよ」
竹君は、俺を抱き締めてくる。
生きてる人に抱き締められたんは、51日ぶりやった。
「竹君とそうなって、たつくんを忘れていくんが怖い。だから、人を好きになるんが、怖い」
「忘れるわけないやん。ずっと、若を覚えてるよ。その指輪。若のやろ?」
「気づいてたん?」
「似てるなとは、思ってた」
「クシュン」
「三(さん)、ごめん。体、冷たいもんな。風呂いれたるわ」
「離れんとって」
俺は、竹君をギュッって抱き締めた。
「三(さん)、体冷たいで」
竹君は、背中を擦ってくれる。
「あったかい。」
「生きてるからな」
明日、俺は、確実に風邪をひくと思う。
でも、竹君の温もりを離したくなかった。
それほどまでに、俺は、人の温もりに餓えていた。
「キスしたら、アカン?」
「俺は、ええけど。三(さん)は、いやじゃないん?」
「うん、したい」
「ええよ、してみよか」
俺は、竹君の唇にゆっくり唇を重ねた。
「嘘やろ?」
「どないしたん?」
「たつくんと一緒やった」
「そんなわけないやろ」
竹君は、俺のほっぺたをつねってきた。
「もっかいさせて」
「欲しがるなー」
頭をワシワシ撫でてくれる。
俺も九(きゅう)も、竹君に頭を撫でられるのが大好きやった。
竹君に、またキスをした。
「どやった?」
「おんなじやった」
ピッタリ吸い付いた唇の感触、柔らかさ…。
なぜか、同じやった。
俺は、何度も竹君の唇を欲しがり続けた。
ピンポーン
ガチャ…
「はい」
カッターシャツのボタンが胸まではずされて、鎖骨がうっすら赤くなっていた。
「びしょ濡れやん、三(さん)。どないしたん?」
「なぁ?今、何してんの?入っていい?」
「アカンに決まってるやろ。タオル貸したるから帰れ」
そう言って、扉を閉めようとするのを足で押さえた。
「三(さん)、何?」
「竹君、中学生とセックスしようとしとんの?」
「声デカイな」
竹君は、俺の口を押さえた。
俺は、手を離させる。
「そやったら、家いれてシャワー浴びさせろや」
「三(さん)、飲み過ぎやから」
「竹兄、どないしたん?」
奥の方で、可愛い声がする。
「まさか、しょう」
口を押さえられた。
「ちょっと待っとけ」
そうゆうと、竹君は中で何かを話した。
若い若い男の子が、出てきた。
「みか、また連絡するわ」
「うん」
「傘、雨やろ」
「ありがとう」
「タクシー乗って帰れよ」
「わかった。バイバイ」
そう言って、男の子は帰っていった。
「あがれ」
竹君は、バスタオルを俺に渡した。
「そんなしたいなら、俺が相手したんで」
玄関の壁に、竹君を押し付けた。
「三(さん)、手離せや」
「こんなとこにキスマークつけてもろたん?どんな風に抱くん?それか、抱かれるん?」
カッターシャツの残りのボタンをはずしていく。
「三(さん)、やめろや」
「いやや」
「何で、俺を好きやないやろ?」
「好きやで」
「それは、友達としてやろ?」
竹君は、俺の腕を掴んだ。
「中学生なんかどこがええねん。俺のが、ええやろ」
「三(さん)、頭おかしなったんか?」
俺の目から、ボロボロと涙が流れる。
「竹君、たつくんに心配かけんなや」
「若は、関係ないわ」
「ストッパーいななったから、またやり始めたんやろ?」
「何ゆうてんねん。三(さん)」
「九(きゅう)にキスしたんも、昴って子に騙されたんも、全部たつくんに聞いたで」
「なんでや…。」
「なんでって、俺は、たつくんの最後の恋人やったから。竹をお願いします。って言われたんや。どんだけやったんや?中学生と」
竹君は、掴んだ俺の手を離した。
「若が死んで、一週間後からやりだした。今の子で、20人。やけど、やろうとしたんは今日が初めてやで。むっちゃ、寂しかったから」
「それやったら、俺を引き留めろや」
「三(さん)」
「俺が、竹君の傍にいたるやん」
俺は、竹君の頬を撫でる。
「中学生じゃなきゃアカンの?俺かて、たつくんいななってからずっと寂しいで」
「アカン事ない。金渡したらきてくれるから…。楽やったから。三(さん)は、若やないとアカンのやろ?」
「忘れられへんけど、たつくんは、俺がたつくんに縛られてるん嫌がるから…。ゆっくりしか無理かもしれんけど。いつかじゃ、アカン?」
「三(さん)、ええよ」
竹君は、俺を抱き締めてくる。
生きてる人に抱き締められたんは、51日ぶりやった。
「竹君とそうなって、たつくんを忘れていくんが怖い。だから、人を好きになるんが、怖い」
「忘れるわけないやん。ずっと、若を覚えてるよ。その指輪。若のやろ?」
「気づいてたん?」
「似てるなとは、思ってた」
「クシュン」
「三(さん)、ごめん。体、冷たいもんな。風呂いれたるわ」
「離れんとって」
俺は、竹君をギュッって抱き締めた。
「三(さん)、体冷たいで」
竹君は、背中を擦ってくれる。
「あったかい。」
「生きてるからな」
明日、俺は、確実に風邪をひくと思う。
でも、竹君の温もりを離したくなかった。
それほどまでに、俺は、人の温もりに餓えていた。
「キスしたら、アカン?」
「俺は、ええけど。三(さん)は、いやじゃないん?」
「うん、したい」
「ええよ、してみよか」
俺は、竹君の唇にゆっくり唇を重ねた。
「嘘やろ?」
「どないしたん?」
「たつくんと一緒やった」
「そんなわけないやろ」
竹君は、俺のほっぺたをつねってきた。
「もっかいさせて」
「欲しがるなー」
頭をワシワシ撫でてくれる。
俺も九(きゅう)も、竹君に頭を撫でられるのが大好きやった。
竹君に、またキスをした。
「どやった?」
「おんなじやった」
ピッタリ吸い付いた唇の感触、柔らかさ…。
なぜか、同じやった。
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