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蜜蜂とクマさん

クマさん、助けて

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中学三年生の卒業式の8日前に、紫音から、告げられた。

「愛梨とセフレやめたいんだ。」

「いいよ」

「何でって、聞かないのか?」

「別に」

「好きな奴がいる」

「知ってる」

「誰って聞かないのか?」

「別に」

「そっか、じゃあ。そういう事だから…。」

「紫音、欲しいもの。手に入ればいいね。」

「ありがとう」

「私も、頑張るから」

「わかった」

紫音が去った教室の窓から下を見下ろした。

笹部は、痩せてきた。

クマさんが、よかったのにな。

「愛梨、たまってんだよ。いいだろ?」

「うん、帰ろう」

圭は、私の手を引っ張る。

紫音以外のメンバーは、日替わりだった。

「髪の毛、さらさらだな。いい匂い」

親がいない奴だけを、セフレにした。

「ありがとう」

「やべー。俺、愛梨好きだわ」

「ありがとう」

何だか、楽しくなかった。

「何?佐伯は、ふったんだろ?」

目の前を歩いている、佐伯と笹部を見つめていた。

「何で、知ってるの?」

「そりゃあ、情報は早いんだよ。俺達は…」

「そっ」

「気になるなら、呼んでやるよ」

やめて

「佐伯、途中まで帰ろうぜ」

わざとらしく笹部の前で、腰をもたれる。

「いいけど」

4人で、帰る。

「紺野さんと間島は、付き合ってるの?」

「何?笹部、気になんの?」

「別に、気になってなんかないよ」

やっぱり、クマさんは私が好きだ。

自意識過剰なんかじゃない。

これは、絶対に私が好きだ。

「俺達は、お前らが思ってる以上の関係だよ」

圭は、私の耳の当たりに息を吹き掛けた。

「あっ、やめてよ」

「可愛いい、愛梨」

「笹部、行こう」

「うん」

待って、クマさん。

行かないで

私は、圭とした。

クマさんの悲しそうな目が、忘れられなかった。

次の日、紫音が事故にあった。

みずから、飛び込んだ気がした。

何があったかは知らないけれど…

小花さんが、手に入らなかったのだと思っていた。

私は、クマさんが気になっていた。

原口さんと話していた。

その手で、私にれてよ。

クマさん。

「紫音のお見舞い行かないの?」

「別に、行く必要ないから」

「何で?愛梨は、そうだったろ?」

「充は、好きに行ったらどう?」

私は、放課後になって時間差でセフレを呼び出し。

別れを告げた。

紫音が、事故にあったからではない。

私は、クマさん以外に興味がもうもてなかった。

「何だよ、それ」

「飽きたらポイかよ」

「馬鹿にすんなよ」

三人に、罵られようが私の胸は、チクリとも傷まなかった。

クマさんが、欲しい。

私には、クマさんしか必要なかった。

家に帰ると、相変わらず叔父さんが居た。

「愛梨のお父さんの給料、またあがって喜んでいたよ。」

髪の毛を撫でないで、欲しい。

「今日は、誰ともしてないんだな。」

部屋に入った、私の制服を脱がしながら叔父さんは言った。

「いつもは、ここに下品なキスマークをつけてやがるからな」

そう言って、鎖骨の下をグリグリした。

「さっさとして」

「ゆっくりしての間違いだろ?」

「いや」

「知ってたか?悠里ゆうりが、お前と俺で興奮してるんだぜ。たまには、兄貴にさせるか?奈子は、させてたぞ。お前の親父にな」

「んんっ、んんっ、ぅぅ」

父は、結婚する前に叔父さんの次女の奈子姉ちゃんに悪戯していた。

叔父さんは、23歳で結婚していた。

母が妊娠中、奈子姉ちゃんに悪戯していた。

「愛梨の親父が、奈子に悪戯した歳からしてるんだぞ。愛梨も嬉しいだろ?」

奈子姉ちゃんも、ビッチになった。

「んんっ、っっ、ハァ、ハァ」

「可愛いなー。」

6歳の奈子姉ちゃんは、怖かったと思う。

「奈子は、高校生までされていたよ。腐った家族だよな。」

「ハァー、ハァー、ゃっやっ」

「愛梨、お前を開発したのは誰だ?」

「ぉっ、叔父さん」

「高校生になったら、悠里にもやってやれよ。奈子は、そうさせられてたからな。」

復讐と嫌がらせ、誰にもばれないのは従兄弟だからだ。

私は、親から虐待をされていない。

それに、虐待を受けていても見えない場所なら先生は気づかない。

先生なんていたって、無意味だ。

小野田先生だけは、理解してくれそうだった。

なのに、三年間、一度も担任にはならなかった。

羽尾はお先生は、無意味だ。

佐伯と新田にったが、羨ましい。

「愛梨、また明日くるよ。」

叔父さんが出ていった後、クマさんを抱き寄せた。

「笹部、私を助けてよ」

クマのぬいぐるみをギュッーと抱き締める。

「笹部、撫でて。私の頭を撫でて」

私のクマさん、助けてよ。


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