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エピローグ~月と星の交わる場所へ~【凛と拓夢の話2】
おかえり【凛】
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「はぁ、はぁ、はぁ」
家の前につくと息が上がった。白い息が出る。私が、鍵を開けようとした時だった。
ガチャ…。
その音がして、扉が開いた。
「おかえり」
龍ちゃんが、扉を開けた。
「はぁ、た、ただいま」
「寒いだろ?早く入りな」
そう言って、龍ちゃんはすぐに私を入れてくれた。
「その袋は、洗濯物?」
「あっ、これは違う」
私は、龍ちゃんを見てそう言った。
「そう!温かい飲み物入れるよ」
龍ちゃんは、何事もなかったみたいに玄関からリビングに入っていった。私も、鍵を閉めて、コートをかける。袋は玄関に置いておいてリビングに向かって歩く。
5日ぶりに帰宅したけれど、やっぱり私の住む家で…。帰宅するとホッとしていた。
リビングに入ると龍ちゃんがキッチンで飲み物をいれてくれてるのがわかった。私は、龍ちゃんに近づいた。
「龍ちゃん」
「どうした?」
「ただいま」
私は、龍ちゃんを後ろから抱き締めていた。
「走ってきた?」
「うん」
「手が冷たいのに、体暖かいな」
そう言って、龍ちゃんは私の手を握りしめてくれる。
「ごめんね。遅くなっちゃって」
私の言葉に龍ちゃんは、「幸せだったなら、それでいいよ」と言った。
カチッ……。ケトルがお湯を沸かした合図が響いた。
龍ちゃんは、ケトルを取った。
「レモネードいれるから…」
そう言うから、私は龍ちゃんから離れた。
「お義母さん来たの?」
「来てないよ」
「でも、レモネード」
「ああ!暇だから、レシピ聞いた」
「そうなんだ」
龍ちゃんのお義母さんが作ってくれるレモネードは、凄く美味しかった。私もレシピを教えてもらって何度か作ったけど…。まさか、不器用な龍ちゃんがレシピを聞くとは思わなかった。
「ソファーに持ってく」
「うん」
龍ちゃんは、マグカップ2つを小さなお盆に乗せて持っていく。
「座って」
「うん」
私は、龍ちゃんの隣に座った。
「いただきます」
「どうぞ」
「フーフー」
私は、レモネードを飲んだ。
「うまく出来てるかわかんないけど…」
「出来てるよ」
「よかった」
「これって、4日前ぐらいに作った?」
「うん。暇すぎて」
龍ちゃんは、そう言ってレモネードを飲んだ。
「帰って来ないかもって、覚悟決めてたんだね」
私は、龍ちゃんを見つめてそう言った。
「どっちになってもいいようにしないといけないだろ?」
龍ちゃんは、マグカップを机の上に置きながらそう言った。
「手間だったでしょ?お義母さんのレモネード」
「そうだなー。レモンは、皮と身に分けてから輪切りにして種を取ってキッチンペーパーで水分を取ってって…。凄い大変だったよ」
「でも、これ凄く美味しいんだよね」
「うん。凄く旨いんだよ。特にホットで飲むのが旨いんだよな」
「そうそう」
私は、マグカップを机の上に置いた。
龍ちゃんは、何も聞かない。
「龍ちゃん、私…」
「辛かったな」
龍ちゃんは、そう言って私の手を握り締めた。
「それは、龍ちゃんでしょ?」
私なんかより龍ちゃんの方が辛かったに決まってる。
「俺なんかより、凛の方が辛いだろ…。星村さんを選べなかったんだから…」
そう言って、龍ちゃんは悲しい顔をしながら笑った。
家の前につくと息が上がった。白い息が出る。私が、鍵を開けようとした時だった。
ガチャ…。
その音がして、扉が開いた。
「おかえり」
龍ちゃんが、扉を開けた。
「はぁ、た、ただいま」
「寒いだろ?早く入りな」
そう言って、龍ちゃんはすぐに私を入れてくれた。
「その袋は、洗濯物?」
「あっ、これは違う」
私は、龍ちゃんを見てそう言った。
「そう!温かい飲み物入れるよ」
龍ちゃんは、何事もなかったみたいに玄関からリビングに入っていった。私も、鍵を閉めて、コートをかける。袋は玄関に置いておいてリビングに向かって歩く。
5日ぶりに帰宅したけれど、やっぱり私の住む家で…。帰宅するとホッとしていた。
リビングに入ると龍ちゃんがキッチンで飲み物をいれてくれてるのがわかった。私は、龍ちゃんに近づいた。
「龍ちゃん」
「どうした?」
「ただいま」
私は、龍ちゃんを後ろから抱き締めていた。
「走ってきた?」
「うん」
「手が冷たいのに、体暖かいな」
そう言って、龍ちゃんは私の手を握りしめてくれる。
「ごめんね。遅くなっちゃって」
私の言葉に龍ちゃんは、「幸せだったなら、それでいいよ」と言った。
カチッ……。ケトルがお湯を沸かした合図が響いた。
龍ちゃんは、ケトルを取った。
「レモネードいれるから…」
そう言うから、私は龍ちゃんから離れた。
「お義母さん来たの?」
「来てないよ」
「でも、レモネード」
「ああ!暇だから、レシピ聞いた」
「そうなんだ」
龍ちゃんのお義母さんが作ってくれるレモネードは、凄く美味しかった。私もレシピを教えてもらって何度か作ったけど…。まさか、不器用な龍ちゃんがレシピを聞くとは思わなかった。
「ソファーに持ってく」
「うん」
龍ちゃんは、マグカップ2つを小さなお盆に乗せて持っていく。
「座って」
「うん」
私は、龍ちゃんの隣に座った。
「いただきます」
「どうぞ」
「フーフー」
私は、レモネードを飲んだ。
「うまく出来てるかわかんないけど…」
「出来てるよ」
「よかった」
「これって、4日前ぐらいに作った?」
「うん。暇すぎて」
龍ちゃんは、そう言ってレモネードを飲んだ。
「帰って来ないかもって、覚悟決めてたんだね」
私は、龍ちゃんを見つめてそう言った。
「どっちになってもいいようにしないといけないだろ?」
龍ちゃんは、マグカップを机の上に置きながらそう言った。
「手間だったでしょ?お義母さんのレモネード」
「そうだなー。レモンは、皮と身に分けてから輪切りにして種を取ってキッチンペーパーで水分を取ってって…。凄い大変だったよ」
「でも、これ凄く美味しいんだよね」
「うん。凄く旨いんだよ。特にホットで飲むのが旨いんだよな」
「そうそう」
私は、マグカップを机の上に置いた。
龍ちゃんは、何も聞かない。
「龍ちゃん、私…」
「辛かったな」
龍ちゃんは、そう言って私の手を握り締めた。
「それは、龍ちゃんでしょ?」
私なんかより龍ちゃんの方が辛かったに決まってる。
「俺なんかより、凛の方が辛いだろ…。星村さんを選べなかったんだから…」
そう言って、龍ちゃんは悲しい顔をしながら笑った。
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