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エピローグ【凛の話3】

拓夢と過ごす日々…

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拓夢が、私を綺麗にしてくれた。私は、自分の体がまだ蓮見君を覚えていた事にショックを受けていた。拓夢の感覚が身体中に広がっていくだけで、安心して、幸せだった。拓夢の綺麗な指先が私の髪を体を洗ってくれる事により幸せだった。こんな私を、愛してくれてる事が嬉かった。私は、お風呂から上がる。服を着替えて、髪を乾かしてリビングにやってくると…。

【ピンポーン】タイミングよくインターホンが鳴った。

「はい」

『理沙だよー』

「今、開けるね」

私は、急いで玄関に行って鍵を開ける。

ガチャ……。

「いらっしゃいって、何か私の家みたいだよね」

玄関に上がった理沙ちゃんに笑いかける。

「いいじゃん!今は、住んでるんでしょ?」

「うん」

「お邪魔しまーす」

理沙ちゃんは、そう言って上がる。私は、玄関の鍵を閉めてから、理沙ちゃんをリビングに連れて行く。

「凛ちゃん、駅前の有名なチーズケーキ買ってきたんだよ!食べない?」

「ありがとう!お茶いれるね」

「うん」

「こないだは、ごめんね…。ほら、あの女の子」

「あー、凛ちゃんに酷い事、言った子だよね」

「うん」

私は、目を伏せて笑う。

「理沙が、優太に連絡したの」

「そうだったんだね」

「だって、許せなかったから…。凛ちゃんを傷つける事も…。旦那さんの事で、あんな嘘ついた事も」

「嘘なのかな?」

私は、そう言って理沙ちゃんを見つめていた。

「嘘に決まってるでしょ?」

「どうかな…。あれは、龍ちゃんの声だったよ」

「そんなのどうだって出来るよ」

「そうかな…」

理沙ちゃんは、私を見つめてる。

「凛ちゃん、あれはあの子の嘘だよ!優太もそうだって言ってた」

「そうかな…」

「そうに決まってるよ!旦那さんは、凛ちゃんを愛してるよ!理沙も優太もこの目で見たんだから」

私は、何も言えずにいる。

「それでね」

「うん」

理沙ちゃんが、何かを言いかけた時に拓夢がやってきた。私は、少しホッとしていた。拓夢は、珈琲を入れてくれるようだった。暫くして、管理人さんがやって来て拓夢はいなくなってしまった。

「お皿とフォーク取ってくるね」

「うん」

私は、キッチンからお皿とフォークを持ってくる。

「ここのチーズケーキめちゃくちゃ美味しいんだよー」

「楽しみ」

理沙ちゃんは、ケーキの箱を開けてくれる。艶々したチーズケーキが、顔を出した。

「はい」

「ありがとう」

理沙ちゃんは、お皿にチーズケーキを入れてくれる。

「いただきます」

「食べて、食べて」

私は、チーズケーキを一口食べる。

「美味しい」

「でしょ?」

理沙ちゃんは、ニコニコ笑ってる。私は、拓夢がいれてくれた珈琲に砂糖とミルクをいれてかき混ぜる。

「凛ちゃんは、旦那さんとは?」

「メッセージでやり取りしてる」

「それなら、よかった」

理沙ちゃんは、安心したように笑ってくれる。
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