248 / 646
拓夢の話12
寝ていた…
しおりを挟む
ピンポーン、ピンポーン
「何だろう」
どうやら、寝ていたらしかった。俺は、ベッドからゆっくり起き上がってインターホンをとった。
「はい」
寝ぼけた声を出した。
「よかったー、生きてた」
その声は、まっつんだった。俺は、玄関の鍵を開けに行く。
ガチャ…
「さっき、別れたばっかじゃん」
俺の言葉に、まっつんは驚いた顔をしている。
「どうしたの?」
「本当、疲れてたら拓夢はめちゃくちゃ寝るよなー!もう、九時だよ!朝の」
「はあ?」
俺は、バタバタとキッチンに戻ってスマホを見つめる。
「まじかー」
「疲れてたんだなー。相当」
まっつんの言う通り、次の日の朝の九時だった。そして、スマホの充電は13%だった。俺は、スマホを充電する。
「色々考える事あったからかもな」
「確かに、考え事あったら拓夢はめっちゃ寝るよな」
「そうだわ!昔から」
「ハハハ!気を付けなきゃな」
「だなー」
俺は、そう言いながら笑っていた。
「凛さんは、大丈夫だったよ!」
「本当か?」
「ああ、理沙に会ってきてもらったから!今の所は、大丈夫だった」
「ありがとう、まっつん」
俺は、まっつんを抱き締めていた。
「暑苦しいって!男同士はさ!」
「ごめん」
「何か、拓夢が俺とこんな風に普通にしてくれてんの嬉しいわ!」
「普通だろ?いつも」
「そうかな?美紗ちゃんと別れて暫くしてからよそよそしく感じてたけど!」
「そんな事ないから」
「なら、いいけど!取り敢えず、着替えて来いよ!11時に、平田君と待ち合わせしてるから」
「わかった」
俺は、服を着替える。昨日は、疲れていたようだった。こんなに寝るとか…。
「行けるか?」
「うん」
まだ、暑さが残ってる。
「雨降ったら寒いくせに!上がるとまだまだ夏だよなー」
「確かに」
俺は、まっつんと家を出る。昼間は、まだまだ暑い。
「後、昼間!まだ、暑すぎだよなー。秋何てなくなったのかなー」
「かもな」
まっつんは、鞄から扇子を取り出してパタパタと扇いでいた。
「何かそれかっこいいな」
「だろ?理沙が、くれたんだよ」
黒字に金色の線のような絵が描かれた扇子は、めちゃくちゃかっこよかった。
「俺も、扇子買おうかなー」
「買った方がいいよ!役に立つから」
「だよなー」
まっつんは、俺を扇いでくれる。
「凛さん、誘ったら?明日のライブ」
「無理だよ!旦那さんいるから、来れないよ」
「いいじゃん、一回誘ってみろって」
「いいのかな?」
「理沙と居たら、大丈夫だろ?」
「理沙ちゃんに言ったの?」
「当たり前だろ!彼女だし。あっ、ちゃんと相沢さんには聞いたぞ!事務所に直接かけた」
そう言って、まっつんは笑っていた。
「何だろう」
どうやら、寝ていたらしかった。俺は、ベッドからゆっくり起き上がってインターホンをとった。
「はい」
寝ぼけた声を出した。
「よかったー、生きてた」
その声は、まっつんだった。俺は、玄関の鍵を開けに行く。
ガチャ…
「さっき、別れたばっかじゃん」
俺の言葉に、まっつんは驚いた顔をしている。
「どうしたの?」
「本当、疲れてたら拓夢はめちゃくちゃ寝るよなー!もう、九時だよ!朝の」
「はあ?」
俺は、バタバタとキッチンに戻ってスマホを見つめる。
「まじかー」
「疲れてたんだなー。相当」
まっつんの言う通り、次の日の朝の九時だった。そして、スマホの充電は13%だった。俺は、スマホを充電する。
「色々考える事あったからかもな」
「確かに、考え事あったら拓夢はめっちゃ寝るよな」
「そうだわ!昔から」
「ハハハ!気を付けなきゃな」
「だなー」
俺は、そう言いながら笑っていた。
「凛さんは、大丈夫だったよ!」
「本当か?」
「ああ、理沙に会ってきてもらったから!今の所は、大丈夫だった」
「ありがとう、まっつん」
俺は、まっつんを抱き締めていた。
「暑苦しいって!男同士はさ!」
「ごめん」
「何か、拓夢が俺とこんな風に普通にしてくれてんの嬉しいわ!」
「普通だろ?いつも」
「そうかな?美紗ちゃんと別れて暫くしてからよそよそしく感じてたけど!」
「そんな事ないから」
「なら、いいけど!取り敢えず、着替えて来いよ!11時に、平田君と待ち合わせしてるから」
「わかった」
俺は、服を着替える。昨日は、疲れていたようだった。こんなに寝るとか…。
「行けるか?」
「うん」
まだ、暑さが残ってる。
「雨降ったら寒いくせに!上がるとまだまだ夏だよなー」
「確かに」
俺は、まっつんと家を出る。昼間は、まだまだ暑い。
「後、昼間!まだ、暑すぎだよなー。秋何てなくなったのかなー」
「かもな」
まっつんは、鞄から扇子を取り出してパタパタと扇いでいた。
「何かそれかっこいいな」
「だろ?理沙が、くれたんだよ」
黒字に金色の線のような絵が描かれた扇子は、めちゃくちゃかっこよかった。
「俺も、扇子買おうかなー」
「買った方がいいよ!役に立つから」
「だよなー」
まっつんは、俺を扇いでくれる。
「凛さん、誘ったら?明日のライブ」
「無理だよ!旦那さんいるから、来れないよ」
「いいじゃん、一回誘ってみろって」
「いいのかな?」
「理沙と居たら、大丈夫だろ?」
「理沙ちゃんに言ったの?」
「当たり前だろ!彼女だし。あっ、ちゃんと相沢さんには聞いたぞ!事務所に直接かけた」
そう言って、まっつんは笑っていた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
先生、生徒に手を出した上にそんな淫らな姿を晒すなんて失格ですよ
ヘロディア
恋愛
早朝の教室に、艶やかな喘ぎ声がかすかに響く。
それは男子学生である主人公、光と若手美人女性教師のあってはならない関係が起こすものだった。
しかしある日、主人公の数少ない友達である一野はその真実に気づくことになる…
お兄ちゃんが私にぐいぐいエッチな事を迫って来て困るんですけど!?
さいとう みさき
恋愛
私は琴吹(ことぶき)、高校生一年生。
私には再婚して血の繋がらない 二つ年上の兄がいる。
見た目は、まあ正直、好みなんだけど……
「好きな人が出来た! すまんが琴吹、練習台になってくれ!!」
そう言ってお兄ちゃんは私に協力を要請するのだけど、何処で仕入れた知識だかエッチな事ばかりしてこようとする。
「お兄ちゃんのばかぁっ! 女の子にいきなりそんな事しちゃダメだってばッ!!」
はぁ、見た目は好みなのにこのバカ兄は目的の為に偏った知識で女の子に接して来ようとする。
こんなんじゃ絶対にフラれる!
仕方ない、この私がお兄ちゃんを教育してやろーじゃないの!
実はお兄ちゃん好きな義妹が奮闘する物語です。
夫の不貞現場を目撃してしまいました
秋月乃衣
恋愛
伯爵夫人ミレーユは、夫との間に子供が授からないまま、閨を共にしなくなって一年。
何故か夫から閨を拒否されてしまっているが、理由が分からない。
そんな時に夜会中の庭園で、夫と未亡人のマデリーンが、情事に耽っている場面を目撃してしまう。
なろう様でも掲載しております。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
50歳前の離婚
家紋武範
恋愛
子なしの夫婦。夫は妻から離婚を切り出された。
子供が出来なかったのは妻に原因があった。彼女はそれを悔いていた。夫の遺伝子を残したいと常に思っていたのだ。
だから別れる。自分以外と結婚して欲しいと願って。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる