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keikoの話

少しだけ…

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「ちょっとだけ、子供達見ててくれる?」

「うん、いいですよ」

「ごめんね」

マネージャーの千ちゃんが来ていた。

私は、子供達を預けて純の部屋に入る。

ガチャガチャ、いつも鍵が掛かってる。

ここに、何かが入ってるのよね…。

調べたけれど、何も見つからなかった。

次の日、純は、帰宅した。

いい父親だ!

でも、何かがおかしい?

私は、純が仕事に行った日に、パソコンを開いた。

離婚しようとしていた!

全部コピーした。

十夢君の番号を指紋認証で、開いたスマホから取った。

そして、愛さんへのメッセージも全部私のスマホにカメラで取り込んだ。

証拠ぐらい消しておきなよ!

十夢君に会って、全てを話した。

協力してもらった。

愛さんは、思ったより悪い人間ではなかった。

協力してくれた事を、感謝した。

純は、凄く傷ついた。

やっと、戻ってきた。

私の元に…。

「ただいま」

「おかえり」

あれから、凄く立ち直った。

本当に、いい父親でいい夫になった。

「試写会がよかったよ!ヒットしたらいいけど」

「そうね」

純が、誰を思ってこの作品を撮ったか知っている。

愛さんとの物語を純愛映画にして描いたのだ。

最後は、もちろんバッドエンド。

「やっぱり、エイミーは人気だったよ!」

「歌ったんでしょ?」

「そうなんだよ!そしたら、会場の空気がガラッとかわってさ」

「やっぱり、彼女を落として正解だったわね」

「うん!明後日からは、こっちで舞台挨拶付き試写会巡りだよ」

「来月から、始まるエイミーの初コンサートにはついてくの?」

「それは、お願いされた。まあ、マネージャーもいるから」

「ケイくんね」

「そう!だから、心配しないでよ」

純は、そう言って私を抱き締めてくれた。

「一ヶ月でしょ?」

「そうなんだよ!森ちゃんにも頼もうか?一人じゃしんどいだろ?」

「大丈夫よ!みんな、それなりに大きくなったのよ」

「それも、そうだな」

私は、知ってる。純が、愛さんをまだ愛してるの。

腕時計を全て処分して、それしかつけていないもの

でも、いいの…

セックス依存症じゃなくなったし、今は私だけしかいないのだから…。

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