13 / 26
13、水かけ祭り
しおりを挟む
お昼を過ぎて、「ちょっと休憩」と全身ずぶぬれで戻っていらした千秋さん。
水もしたたる黒獅子さん、なんて響きは途方もなく艶っぽいんだけどたてがみが完全に寝ちゃってる状態で、いつもの精悍さはどこへやら。
なんだか雨の中のワンコ見たいで可愛いなー、なんて油断したのがまずかった。
男らしい筋張った左手で目にかかる前髪を無造作にかき上げる、その仕草に完全に撃ち抜かれた。
手の甲に浮く筋と骨格、筋肉が盛り上がる二の腕と上腕。
ドキリとして、一瞬見惚れた瞬間。
ビシャッと、すごい勢いで水が噴きつけられた。というか叩きつけられたレベル。
「あっっ!」
思い切り首を左右に振って水気を払い飛ばした千秋さんが、その直後珍しく大きな声を上げる。
動物映像で見るあれですよ、長毛種の大型犬がブルブルって全身を振わせて大量の水を周囲に巻き散らす、あれですよ。
それが真横の、頭上で行われるというレア体験。
動物を飼ったことがない私にとって初めての経験で、「これがあの動物ブルブルか! ちょっと痛いほどってすごくない!?」なんて感動したんだけど。
当然、千秋さんは慌てふためいた。
「ごめん、奈々ちゃん!!」
つい癖で、みたいなものだろうし、無意識だからそんなに謝らなくてもと思うんだけど、それが千秋さんという人で。
随分たてがみの水気が飛んだ千秋さんに代わって、今度は私が濡れネズミ。
前髪からしずくが垂れるなんて。
これだけの水分があのたてがみに含まれていたのか、とか。
さすがに毛量が多くていらっしゃる、とか。
これだけずぶ濡れになって遊べばこりゃ確かに気持ちいいだろうな、とかもうおかしくて。
「これで私も祭りに参加ですねー」
祭りやイベントだと大抵うちは実行委員会スタッフさん達への軽食提供だったり、販売で忙しくて祭りにはなかなか参加できないし、ましてや今日は水かけ祭り。
パンに水とか相性が悪すぎて。
「いつも終わるまで窓から眺めてるだけでしたから。それにしてもすごいですねぇ」
あれだけでほぼ渇いちゃうなんて。
水分を含んで束感のあるツンツンヘアーではあるけど、たてがみのボリュームはかなり戻ってる。
「奈々、水被ったの?」
母には呆れられた。
千秋さんがとっさに口を開きかけたけど、当然のごとく母の方が早い。
「今日はもう片付けだけだし、そこまで濡れちゃったんだったらお祭り参加しといで」
それだけ濡れたらもういいでしょ、と。
思いがけずお許しをいただきましたー!
遠慮せず初めて水かけ祭り参戦です。
ちょ、ゾウの鼻で放水攻撃は反則だって!
て言うか、鼻から出る水って!
失礼かなとは思いながらも「本気で逃げたい」と思ったら、周りの皆さんは「鼻水混じってるだろソレ!」と絶叫しながら逃げてた。
良かった。
共通認識だった。
まあ、よく見ると本気で狙ってかけようとはしてなくて、「ほらほら、避けないとやっちゃうぞ~」的な放水だし、逃げ回る方もキャーキャー笑ってるけど。
中にはボールを避けたつもりなのになぜか避けた先で当たる、みたいな感じでわざわざ放水されてる方に避けちゃう方もいらっしゃるけど。
一緒になって大笑いしながらお祭りに参加していると、見回り中の千秋さんと目が合った。
「ッ! 奈々ちゃん!!」
直後、慌てて駆け寄ってきた千秋さんに名前を呼ばれて覆いかぶさられる。
それはもう、「狙撃ですか!? ボディーガードですか!?」という勢いだった。
千秋さんのたくましい胸にギュッと抱きこまれる。
ん?
しばらくしても大量放水といった攻撃はなくて……え?
これは……ハグ、ですか?
背後は両腕でしっかり抱きしめられ……って、え、水かけ祭りってそんなのあったっけ?
あわあわと慌てたご様子の千秋さんと、抱きしめられてあわあわな私で、え、え、え、え?
「奈々ちゃん、エプロンはっ?」
慌てた様子で聞かれた。
「濡れて動きにくかったので外しましたけど……」
千秋さんは「ああぁ!」と唸った。
ちょっと「Oh no!」な感じだったんだけど、え、ダメなの?
「あの、そのね。えーと、あー……」
挙動不審なレベルにずいぶんと言いにくそうなんですが。
「服が……」
服?
少し身を離して千秋さんの服と、自分の服を交互に見比べる。
いつものようにお店用の白いTシャツに、今日は濡れる可能性が高いから滅多に履かないショートパンツ。
あ、まさか。
まさかと思いますが。
「えと、これですか、ね? あの、水着なので見られてもいいかな、と思ったんですが」
白いTシャツが濡れて透けて見えているのは水着だけど……おう、しまった。
こっぱずかしい三角ビキニ。
「水かけ祭りの時は女の子は着るもんだって、ニーニャさんがくれたんですけど」
『何年か前に買ったけど両方数回着ただけだから、嫌じゃないなら』と2種類見せてくれたものの。
私の心許ない胸元を見て、黙って水色のワイヤーカップタイプは引っ込め、そっとカーキ色の三角ビキニをくれたニーニャさん。
その優しさが、なんとも……いや有りがたいし嬉しいんだけどね。
カップが全然違うからすっかすかで上から丸見えになるからね。
下は普通の下着。
だって、ニーニャさんからのおさがりになると『しっぽ用の穴』が開いてるんだよ。
衣料品店に行くと「丈調整します」と同じ感覚で「しっぽ穴加工します」って書いてあるからね。どこも「丈調整します」よりも先に記載してあるからね。
「あぁ、水着なら……あー、でも、ちょっと目に毒、かな」
え、あ、そうですか。
えと、なんかすみません。
「あ、でもエプロンつけるともっとまずい……か、な」
結局、千秋さんの「水かけ祭り実行委員」さんが着ているスタッフTシャツを借りる事になったけど、そりゃ大きくてワンピース状態だった。
そんな私を見て千秋さんは「ああ、これはこれで」と泣きそうになっていた。
これ以上どうしろと。
こっちも途方に暮れた瞬間、通りかかったニーニャさんが「うわ、びっくりした!」とひどく動揺した様子で私を二度見して来た。
「奈々、アンタそれ、下、履いてないように見えるカラ」
……
え、それ、あかんやつじゃないですか。
呆れながらTシャツの裾を結んでくれるニーニャさん。えへえへ、お母さんだぁ~
そんなニーニャさんは黒いビキニにホットパンツ姿。
体毛は女性だからか薄くてほぼほぼヒトっぽい。
これくらい潔く出しちゃえばいやらしさゼロなんだろうなぁ。でもこのナイスバディなお姉さんの隣に水着で並ぶのは……勘弁してください、になるよね。
動物頭の方でも、首から下は無毛のヒトタイプと、そのまんま動物タイプの方がいらっしゃるんだと知ったのは水かけ祭りで最終的に男性は上半身を脱ぎ始めるから。
面倒見がいい実行委員の黒獅子さんと、ツンデレ美人さん。
なんかいろいろお手数をおかけして申し訳ありません。
来年は色の濃いTシャツとか着ます。
ちなみに千秋さんの上半身は無毛のヒトタイプだった。
……いいおカラダでした。
水もしたたる黒獅子さん、なんて響きは途方もなく艶っぽいんだけどたてがみが完全に寝ちゃってる状態で、いつもの精悍さはどこへやら。
なんだか雨の中のワンコ見たいで可愛いなー、なんて油断したのがまずかった。
男らしい筋張った左手で目にかかる前髪を無造作にかき上げる、その仕草に完全に撃ち抜かれた。
手の甲に浮く筋と骨格、筋肉が盛り上がる二の腕と上腕。
ドキリとして、一瞬見惚れた瞬間。
ビシャッと、すごい勢いで水が噴きつけられた。というか叩きつけられたレベル。
「あっっ!」
思い切り首を左右に振って水気を払い飛ばした千秋さんが、その直後珍しく大きな声を上げる。
動物映像で見るあれですよ、長毛種の大型犬がブルブルって全身を振わせて大量の水を周囲に巻き散らす、あれですよ。
それが真横の、頭上で行われるというレア体験。
動物を飼ったことがない私にとって初めての経験で、「これがあの動物ブルブルか! ちょっと痛いほどってすごくない!?」なんて感動したんだけど。
当然、千秋さんは慌てふためいた。
「ごめん、奈々ちゃん!!」
つい癖で、みたいなものだろうし、無意識だからそんなに謝らなくてもと思うんだけど、それが千秋さんという人で。
随分たてがみの水気が飛んだ千秋さんに代わって、今度は私が濡れネズミ。
前髪からしずくが垂れるなんて。
これだけの水分があのたてがみに含まれていたのか、とか。
さすがに毛量が多くていらっしゃる、とか。
これだけずぶ濡れになって遊べばこりゃ確かに気持ちいいだろうな、とかもうおかしくて。
「これで私も祭りに参加ですねー」
祭りやイベントだと大抵うちは実行委員会スタッフさん達への軽食提供だったり、販売で忙しくて祭りにはなかなか参加できないし、ましてや今日は水かけ祭り。
パンに水とか相性が悪すぎて。
「いつも終わるまで窓から眺めてるだけでしたから。それにしてもすごいですねぇ」
あれだけでほぼ渇いちゃうなんて。
水分を含んで束感のあるツンツンヘアーではあるけど、たてがみのボリュームはかなり戻ってる。
「奈々、水被ったの?」
母には呆れられた。
千秋さんがとっさに口を開きかけたけど、当然のごとく母の方が早い。
「今日はもう片付けだけだし、そこまで濡れちゃったんだったらお祭り参加しといで」
それだけ濡れたらもういいでしょ、と。
思いがけずお許しをいただきましたー!
遠慮せず初めて水かけ祭り参戦です。
ちょ、ゾウの鼻で放水攻撃は反則だって!
て言うか、鼻から出る水って!
失礼かなとは思いながらも「本気で逃げたい」と思ったら、周りの皆さんは「鼻水混じってるだろソレ!」と絶叫しながら逃げてた。
良かった。
共通認識だった。
まあ、よく見ると本気で狙ってかけようとはしてなくて、「ほらほら、避けないとやっちゃうぞ~」的な放水だし、逃げ回る方もキャーキャー笑ってるけど。
中にはボールを避けたつもりなのになぜか避けた先で当たる、みたいな感じでわざわざ放水されてる方に避けちゃう方もいらっしゃるけど。
一緒になって大笑いしながらお祭りに参加していると、見回り中の千秋さんと目が合った。
「ッ! 奈々ちゃん!!」
直後、慌てて駆け寄ってきた千秋さんに名前を呼ばれて覆いかぶさられる。
それはもう、「狙撃ですか!? ボディーガードですか!?」という勢いだった。
千秋さんのたくましい胸にギュッと抱きこまれる。
ん?
しばらくしても大量放水といった攻撃はなくて……え?
これは……ハグ、ですか?
背後は両腕でしっかり抱きしめられ……って、え、水かけ祭りってそんなのあったっけ?
あわあわと慌てたご様子の千秋さんと、抱きしめられてあわあわな私で、え、え、え、え?
「奈々ちゃん、エプロンはっ?」
慌てた様子で聞かれた。
「濡れて動きにくかったので外しましたけど……」
千秋さんは「ああぁ!」と唸った。
ちょっと「Oh no!」な感じだったんだけど、え、ダメなの?
「あの、そのね。えーと、あー……」
挙動不審なレベルにずいぶんと言いにくそうなんですが。
「服が……」
服?
少し身を離して千秋さんの服と、自分の服を交互に見比べる。
いつものようにお店用の白いTシャツに、今日は濡れる可能性が高いから滅多に履かないショートパンツ。
あ、まさか。
まさかと思いますが。
「えと、これですか、ね? あの、水着なので見られてもいいかな、と思ったんですが」
白いTシャツが濡れて透けて見えているのは水着だけど……おう、しまった。
こっぱずかしい三角ビキニ。
「水かけ祭りの時は女の子は着るもんだって、ニーニャさんがくれたんですけど」
『何年か前に買ったけど両方数回着ただけだから、嫌じゃないなら』と2種類見せてくれたものの。
私の心許ない胸元を見て、黙って水色のワイヤーカップタイプは引っ込め、そっとカーキ色の三角ビキニをくれたニーニャさん。
その優しさが、なんとも……いや有りがたいし嬉しいんだけどね。
カップが全然違うからすっかすかで上から丸見えになるからね。
下は普通の下着。
だって、ニーニャさんからのおさがりになると『しっぽ用の穴』が開いてるんだよ。
衣料品店に行くと「丈調整します」と同じ感覚で「しっぽ穴加工します」って書いてあるからね。どこも「丈調整します」よりも先に記載してあるからね。
「あぁ、水着なら……あー、でも、ちょっと目に毒、かな」
え、あ、そうですか。
えと、なんかすみません。
「あ、でもエプロンつけるともっとまずい……か、な」
結局、千秋さんの「水かけ祭り実行委員」さんが着ているスタッフTシャツを借りる事になったけど、そりゃ大きくてワンピース状態だった。
そんな私を見て千秋さんは「ああ、これはこれで」と泣きそうになっていた。
これ以上どうしろと。
こっちも途方に暮れた瞬間、通りかかったニーニャさんが「うわ、びっくりした!」とひどく動揺した様子で私を二度見して来た。
「奈々、アンタそれ、下、履いてないように見えるカラ」
……
え、それ、あかんやつじゃないですか。
呆れながらTシャツの裾を結んでくれるニーニャさん。えへえへ、お母さんだぁ~
そんなニーニャさんは黒いビキニにホットパンツ姿。
体毛は女性だからか薄くてほぼほぼヒトっぽい。
これくらい潔く出しちゃえばいやらしさゼロなんだろうなぁ。でもこのナイスバディなお姉さんの隣に水着で並ぶのは……勘弁してください、になるよね。
動物頭の方でも、首から下は無毛のヒトタイプと、そのまんま動物タイプの方がいらっしゃるんだと知ったのは水かけ祭りで最終的に男性は上半身を脱ぎ始めるから。
面倒見がいい実行委員の黒獅子さんと、ツンデレ美人さん。
なんかいろいろお手数をおかけして申し訳ありません。
来年は色の濃いTシャツとか着ます。
ちなみに千秋さんの上半身は無毛のヒトタイプだった。
……いいおカラダでした。
1
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
男女比が偏っている異世界に転移して逆ハーレムを築いた、その後の話
やなぎ怜
恋愛
花嫁探しのために異世界から集団で拉致されてきた少女たちのひとりであるユーリ。それがハルの妻である。色々あって学生結婚し、ハルより年上のユーリはすでに学園を卒業している。この世界は著しく男女比が偏っているから、ユーリには他にも夫がいる。ならば負けないようにストレートに好意を示すべきだが、スラム育ちで口が悪いハルは素直な感情表現を苦手としており、そのことをもどかしく思っていた。そんな中でも、妊娠適正年齢の始まりとして定められている二〇歳の誕生日――有り体に言ってしまえば「子作り解禁日」をユーリが迎える日は近づく。それとは別に、ユーリたち拉致被害者が元の世界に帰れるかもしれないという噂も立ち……。
順風満帆に見えた一家に、ささやかな波風が立つ二日間のお話。
※作品の性質上、露骨に性的な話題が出てきます。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
落ちこぼれ魔法少女が敵対する悪魔の溺愛エッチで処女喪失する話
あらら
恋愛
魔法使いと悪魔が対立する世界で、
落ちこぼれの魔法少女が敵側の王子様に絆されて甘々えっちする話。
露出表現、人前でのプレイあり
異世界転移したら、推しのガチムチ騎士団長様の性癖が止まりません
冬見 六花
恋愛
旧題:ロングヘア=美人の世界にショートカットの私が転移したら推しのガチムチ騎士団長様の性癖が開花した件
異世界転移したアユミが行き着いた世界は、ロングヘアが美人とされている世界だった。
ショートカットのために醜女&珍獣扱いされたアユミを助けてくれたのはガチムチの騎士団長のウィルフレッド。
「…え、ちょっと待って。騎士団長めちゃくちゃドタイプなんですけど!」
でもこの世界ではとんでもないほどのブスの私を好きになってくれるわけない…。
それならイケメン騎士団長様の推し活に専念しますか!
―――――【筋肉フェチの推し活充女アユミ × アユミが現れて突如として自分の性癖が目覚めてしまったガチムチ騎士団長様】
そんな2人の山なし谷なしイチャイチャエッチラブコメ。
●ムーンライトノベルズで掲載していたものをより糖度高めに改稿してます。
●11/6本編完結しました。番外編はゆっくり投稿します。
●11/12番外編もすべて完結しました!
●ノーチェブックス様より書籍化します!
男女比がおかしい世界にオタクが放り込まれました
かたつむり
恋愛
主人公の本条 まつりはある日目覚めたら男女比が40:1の世界に転生してしまっていた。
「日本」とは似てるようで違う世界。なんてったって私の推しキャラが存在してない。生きていけるのか????私。無理じゃね?
周りの溺愛具合にちょっぴり引きつつ、なんだかんだで楽しく過ごしたが、高校に入学するとそこには前世の推しキャラそっくりの男の子。まじかよやったぜ。
※この作品の人物および設定は完全フィクションです
※特に内容に影響が無ければサイレント編集しています。
※一応短編にはしていますがノープランなのでどうなるかわかりません。(2021/8/16 長編に変更しました。)
※処女作ですのでご指摘等頂けると幸いです。
※作者の好みで出来ておりますのでご都合展開しかないと思われます。ご了承下さい。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる