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5、冬ごもりの準備
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「そろそろドライフラワーと年越えの木も準備しないとねぇ」
ひつじのおばあちゃんがしみじみと言った。
そう、これが私がクリスマスっぽいと言う理由の一つ。
良く燃える檜みたいな木を集めてたいまつ状にして、そこに自家製ドライフラワーを挿して飾り付けて玄関前に置くという風習。
可愛くてクリスマスツリーみたいなんだよね。
そして「冬ごもり」が終わると各家庭街の大広場に持ち寄ってキャンプファイヤーみたいに燃やして、お芋とか栗を焼くという。
焼けるまでの間、みんなが火の回りで輪になって踊る光景はなんとも幻想的で絵本チック。
うん、ここまで言うと否定しきれないんだよ。
父の「なんか門松にしか見えないんだけど」発言も、母の「どんど焼きみたいねぇ」発言も。
そりゃ両親も正月正月いう訳だよ、みたいな。
でもね、父の「盆踊りっぽい」だけは認めるわけにはいかない。
全然違うじゃん!
男女のペアでリズムよく踊ってるじゃん!
手をつないだり、お互い手を叩いたり、まわったり超カワイイんだよ!?
北欧あたりで壮大な山脈やら峰やらを前にエプロン姿とかで踊る民族ダンスみたいなのに、「盆踊り」はないわー
「こんにちは。メリーさん。寒くなりましたねぇ」
長々「冬ごもり」の準備の話をしていたら、今度は後ろから千秋さんに声を掛けられた。
「ああ、千秋くん。千秋くんは今年の冬ごもりはどうするの?」
━━ッ!
おばあちゃん、そんなアッサリ!
グッジョブですよ!!
千秋さんは困ったような、照れたような顔をして右のライオンの手で首を撫でた。
少し耳が垂れてる。
くッ、たまんないですね。
「お恥ずかしながら今年も一人ごもりになりそうです」
今年も、と言いつつここ2年は我が家に引っ張り込まれている千秋さん。
チャンス!
「あの、良かったら今年もうちに来ませんかっ? 両親がぜひって言ってるんですけど」
千秋さんはますます困ったように「あー」と言葉を濁す。
ほらやっぱりぃ!
まずいんだよ、お母さん!
さっきよりますますお耳が「へちゃっ」ってなってるじゃん!
うわ、可愛いっ……ってそうじゃなく!
冬ごもりは独り身にはつらいイベントなんだよ、きっと!
「あらあら、それはいいわねぇ」
あ、あれ? でもメリーおばあちゃんはニコニコと笑ってるな。
気にしなくていいのかな、それともジェネレーションギャップってやつで年配の方も「お正月的イベント」の感覚なのかな。
「いや、まぁ。あ、奈々ちゃん、うちは終わったから布団、入れとこうか?」
やっぱりぎこちなく言って、千秋さんは思い付いたようにうちの布団を見た。
私達がいつも長話してるから気にして来てくれたらしい。
「ああ、長々ごめんねぇ。うちも洗濯物出したまんまだったわ。奈々ちゃんありがとうね」
「いいえー」
とんでもないですよー
いつも楽しくお話させてもらってます。
「千秋さん、色粉って賞味期限長いですか?」
おばあちゃんの背を見送って、そっと隣の千秋さんに尋ねた。
動揺のあまりチェックし忘れたんだけど、あの箱けっこう年季入ってたんだよね。
色粉って年に1回しか使わないから大量に余っちゃうんだろうな。
「1年くらいで切れたりはしないと思うけど……まぁ切れてたとしても……少々大丈夫なんじゃない?」
千秋さんが小さく笑うので安心した。
賞味期限は切れてるけど、『賞味』だしセーフ!みたいな感じだよね、よかったー
ここって基本的に過ごしやすい気候で、日本みたいにジメジメなシーズンもないし大丈夫だよね。
「あ、ごめん。勝手に入ってきて」
「いえいえ、お布団入れなきゃなーと思ってたのでちょっと助かりました」
それに、確かにうちの庭ではあるけど、ここはもともと千秋さんの生家。
千秋さんは亡くなったお祖父ちゃん達が経営されてた隣のカフェを継いでそちらに住んでいる。
半空き家だったところを役所のイナバさんの紹介でお借りしてるんだよ。
しかもベーカリーに改装までさせてもらっちゃった上、毎年「冬ごもり」に強引に引っ張りこんでいるような家です。
そんなお気遣いは不要ですから。
その後「大丈夫ですって」と遠慮したものの、ちびっ子な私が奮闘ている姿を見兼ねた千秋さんが重い布団だけ家に入れてくれた。
さすが、千秋さんいい体してるもんな。
2メートル近い身長と、細くも太くもなく、筋肉がつきすぎたという事もなく、バランスの取れた綺麗な体型。
しなやかな感じがするのはひいひいお婆ちゃんがほぼ純粋な雌ライオンさんだったからかな。
今日は「一気にやっちゃえ」と後先考えず3人分を干したものの、結構な重労働だったので本当に助かりました。
そんなだからうちの両親に連れ込まれるんだろうし、誰もやりたがらない商工会の青年部長なんて任されちゃうんだろうけど。
「あ、冬ごもり。ほんと良かったらご一緒しましょうね」
2日間家から出られないわけではないので、ご飯を食べてまったりされたら千秋さんはご帰宅。
そう言えば千秋さんは「冬ごもり」を毎年我が家で過ごしてるけど、いい人はいないのかなぁ。
━━って!
基本的な事を失念してたよ!
「もしかしてどなたかと過ごされるご予定だったりします!?」
「あ、それは大丈夫なんだけど」
千秋さん、そんな食い気味で即答してくださらなくても。
「でもうちももう文字書けますし、無理してこっち来られてるとかだったら」
これまでは年明けに提出する書類の指導をしてもらっていたけど、さすがにもうご迷惑はかけられない。
初めての冬ごもりの前に父が「年が明けたら書類の書き方を教えてほしいんだけど」と言ったらついでだから冬ごもりの時に書いてしまおうという事になったからで、まさか「正月」的な日に教えろと言うほど図々しくはないのでそこは主張しておきたい。
そう、はじめはこっちの文字が書けなかったんだよ。
「今年も誰も帰って来ないみたいだし、よかったらお邪魔させてもらおうかな」
千秋さんは目を細めて笑った。
千秋さんのご家族はお父さんが異動で都会勤めで、お母さんもついて行ったと聞いている。あとお兄さんが一人いるけど研究者とかで遠くをフラフラしてるとか。
そして━━
千秋さんのひいひいお祖父さんが「しっぽのないお客さん」だというのはこの街では有名な話。
100%ライオンのお体だったひいひいお祖母さんが一目ぼれして猛アタックの末、あっという間に食われちゃったらしいわよ、とはご近所の食料品店のオウムのおばさんから聞いた。
この世界の事がまだよく分かってない頃だったから、「食われた」と聞いて愕然としたけど、よくよく聞けば「肉食女子」的な意味合いだそうでおおいにほっとしたもんだ。
なんてリアルな肉食女子シチュエーション。
ひいひいお祖父さんはきっとものすごい男前だったんだろうな。
千秋さんも完全にライオン頭なのに「ハンサム」だと思うもん。
日本の動物園にいて話題になったイケメンゴリラみたいに。
そんな千秋さんが柔らかく笑うと、それはまさしく動物写真に見られるような『笑ったネコ』。
ああ、今日も眼福でさぁ。
ひつじのおばあちゃんがしみじみと言った。
そう、これが私がクリスマスっぽいと言う理由の一つ。
良く燃える檜みたいな木を集めてたいまつ状にして、そこに自家製ドライフラワーを挿して飾り付けて玄関前に置くという風習。
可愛くてクリスマスツリーみたいなんだよね。
そして「冬ごもり」が終わると各家庭街の大広場に持ち寄ってキャンプファイヤーみたいに燃やして、お芋とか栗を焼くという。
焼けるまでの間、みんなが火の回りで輪になって踊る光景はなんとも幻想的で絵本チック。
うん、ここまで言うと否定しきれないんだよ。
父の「なんか門松にしか見えないんだけど」発言も、母の「どんど焼きみたいねぇ」発言も。
そりゃ両親も正月正月いう訳だよ、みたいな。
でもね、父の「盆踊りっぽい」だけは認めるわけにはいかない。
全然違うじゃん!
男女のペアでリズムよく踊ってるじゃん!
手をつないだり、お互い手を叩いたり、まわったり超カワイイんだよ!?
北欧あたりで壮大な山脈やら峰やらを前にエプロン姿とかで踊る民族ダンスみたいなのに、「盆踊り」はないわー
「こんにちは。メリーさん。寒くなりましたねぇ」
長々「冬ごもり」の準備の話をしていたら、今度は後ろから千秋さんに声を掛けられた。
「ああ、千秋くん。千秋くんは今年の冬ごもりはどうするの?」
━━ッ!
おばあちゃん、そんなアッサリ!
グッジョブですよ!!
千秋さんは困ったような、照れたような顔をして右のライオンの手で首を撫でた。
少し耳が垂れてる。
くッ、たまんないですね。
「お恥ずかしながら今年も一人ごもりになりそうです」
今年も、と言いつつここ2年は我が家に引っ張り込まれている千秋さん。
チャンス!
「あの、良かったら今年もうちに来ませんかっ? 両親がぜひって言ってるんですけど」
千秋さんはますます困ったように「あー」と言葉を濁す。
ほらやっぱりぃ!
まずいんだよ、お母さん!
さっきよりますますお耳が「へちゃっ」ってなってるじゃん!
うわ、可愛いっ……ってそうじゃなく!
冬ごもりは独り身にはつらいイベントなんだよ、きっと!
「あらあら、それはいいわねぇ」
あ、あれ? でもメリーおばあちゃんはニコニコと笑ってるな。
気にしなくていいのかな、それともジェネレーションギャップってやつで年配の方も「お正月的イベント」の感覚なのかな。
「いや、まぁ。あ、奈々ちゃん、うちは終わったから布団、入れとこうか?」
やっぱりぎこちなく言って、千秋さんは思い付いたようにうちの布団を見た。
私達がいつも長話してるから気にして来てくれたらしい。
「ああ、長々ごめんねぇ。うちも洗濯物出したまんまだったわ。奈々ちゃんありがとうね」
「いいえー」
とんでもないですよー
いつも楽しくお話させてもらってます。
「千秋さん、色粉って賞味期限長いですか?」
おばあちゃんの背を見送って、そっと隣の千秋さんに尋ねた。
動揺のあまりチェックし忘れたんだけど、あの箱けっこう年季入ってたんだよね。
色粉って年に1回しか使わないから大量に余っちゃうんだろうな。
「1年くらいで切れたりはしないと思うけど……まぁ切れてたとしても……少々大丈夫なんじゃない?」
千秋さんが小さく笑うので安心した。
賞味期限は切れてるけど、『賞味』だしセーフ!みたいな感じだよね、よかったー
ここって基本的に過ごしやすい気候で、日本みたいにジメジメなシーズンもないし大丈夫だよね。
「あ、ごめん。勝手に入ってきて」
「いえいえ、お布団入れなきゃなーと思ってたのでちょっと助かりました」
それに、確かにうちの庭ではあるけど、ここはもともと千秋さんの生家。
千秋さんは亡くなったお祖父ちゃん達が経営されてた隣のカフェを継いでそちらに住んでいる。
半空き家だったところを役所のイナバさんの紹介でお借りしてるんだよ。
しかもベーカリーに改装までさせてもらっちゃった上、毎年「冬ごもり」に強引に引っ張りこんでいるような家です。
そんなお気遣いは不要ですから。
その後「大丈夫ですって」と遠慮したものの、ちびっ子な私が奮闘ている姿を見兼ねた千秋さんが重い布団だけ家に入れてくれた。
さすが、千秋さんいい体してるもんな。
2メートル近い身長と、細くも太くもなく、筋肉がつきすぎたという事もなく、バランスの取れた綺麗な体型。
しなやかな感じがするのはひいひいお婆ちゃんがほぼ純粋な雌ライオンさんだったからかな。
今日は「一気にやっちゃえ」と後先考えず3人分を干したものの、結構な重労働だったので本当に助かりました。
そんなだからうちの両親に連れ込まれるんだろうし、誰もやりたがらない商工会の青年部長なんて任されちゃうんだろうけど。
「あ、冬ごもり。ほんと良かったらご一緒しましょうね」
2日間家から出られないわけではないので、ご飯を食べてまったりされたら千秋さんはご帰宅。
そう言えば千秋さんは「冬ごもり」を毎年我が家で過ごしてるけど、いい人はいないのかなぁ。
━━って!
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「あ、それは大丈夫なんだけど」
千秋さん、そんな食い気味で即答してくださらなくても。
「でもうちももう文字書けますし、無理してこっち来られてるとかだったら」
これまでは年明けに提出する書類の指導をしてもらっていたけど、さすがにもうご迷惑はかけられない。
初めての冬ごもりの前に父が「年が明けたら書類の書き方を教えてほしいんだけど」と言ったらついでだから冬ごもりの時に書いてしまおうという事になったからで、まさか「正月」的な日に教えろと言うほど図々しくはないのでそこは主張しておきたい。
そう、はじめはこっちの文字が書けなかったんだよ。
「今年も誰も帰って来ないみたいだし、よかったらお邪魔させてもらおうかな」
千秋さんは目を細めて笑った。
千秋さんのご家族はお父さんが異動で都会勤めで、お母さんもついて行ったと聞いている。あとお兄さんが一人いるけど研究者とかで遠くをフラフラしてるとか。
そして━━
千秋さんのひいひいお祖父さんが「しっぽのないお客さん」だというのはこの街では有名な話。
100%ライオンのお体だったひいひいお祖母さんが一目ぼれして猛アタックの末、あっという間に食われちゃったらしいわよ、とはご近所の食料品店のオウムのおばさんから聞いた。
この世界の事がまだよく分かってない頃だったから、「食われた」と聞いて愕然としたけど、よくよく聞けば「肉食女子」的な意味合いだそうでおおいにほっとしたもんだ。
なんてリアルな肉食女子シチュエーション。
ひいひいお祖父さんはきっとものすごい男前だったんだろうな。
千秋さんも完全にライオン頭なのに「ハンサム」だと思うもん。
日本の動物園にいて話題になったイケメンゴリラみたいに。
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