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3、面倒を押し付けられた総務部のエース※
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大久のズル剥けの陰茎は一言でいうなれば化け物だった。
「よくこんなもんズボンにおさまってんな。特別製かよ」
大久のそれはずっしりと重く、兆していないというのに男の指が作る輪よりも太い。勃起時の優士屋と同等で敗北感をごまかすために嘲るように言って乱暴に扱きあげた。
「馬鹿かテメェ! やめろ! 殺すぞ!」
大久がひどく激高して暴れるがそれを抑え込んで優士屋は雑に人のデリケートで大事な部位を扱った。
「ハッ! ンな事言ってもカウパー出てんじゃねぇか。ご無沙汰か? こんなブツ使う機会そうそうねえんだろ。扱いてやるからさっさとイけよ。こっちは仕事が残ってんだよ」
先端から滲み出た体液に嫌悪を感じつつ、それでもちょうどいいとばかりにぬめりを竿に塗しつけて扱くスピードを上げる。功を奏したのか先端からこぼれ出る雫は量を増し優士屋の手を濡らし続け、じゅこじゅこと室内に響く水音が派手になった。
こんな行為は完全に性的暴行で、嫌なら勃起しないだろうと優士屋は思った。それが勃起し、先走りにこんなにドロドロになっているのだからまんざらでもないのだろう。さすがはオーク筋だと。
そう。大久はオークなのだ。
人間と共存するため彼らオークは鉄の精神で性衝動を抑える術を長い歴史を経て身に着けたのだ。それを無神経かつ非常識に暴かれ、何を遠慮することがあるというのか。
勃起しろ射精しろと頭がおかしいにもほどがある。
「クソ、なかなかイかねぇな。電マ使うか」
焦れた優士屋がチラリとテーブルの上のカゴを見やった瞬間、大久は両腕を思い切り開いて自由を取り戻すや背後の優士屋と体制をひっくり返した。
「あ……?」
優士屋は万歳の大勢でベッドに仰向きに転がされ、その腰元に馬乗りになった大久は優士屋の首元に手を乗せる。抑えつけるでもなく、大久の大きな手が乗っているだけだというのに優士屋は動けなかった。
全身がひどく気怠く、いう事を聞かない。それは疲労感とは程遠い、体がとろけるような不思議な感覚だった。
「何しやがった」
異変に気付き随分と高い所にある大久の目を睨みつける優士屋のその目元は赤く潤んでいる。潤んだ眼差しで自分を鋭く睨み上げる優士屋に大久はぞわりと血が沸き立ち騒いだのを感じるとともに思った。
これが「くっころ」というやつか、と。
オーク筋のDNAに刻まれた無駄な記憶を大久はこのとき生まれて初めて理解した気がした。
オークは性豪だと思われている。それは大昔、人間の女を攫って孕ませる際に体格の違う相手との性交をスムーズにするためのあらゆるスキルを備えていた事に起因する。
今となっては都市伝説にも近いが実はその特色は現在も受け継がれ、オークの体液にはいまなお媚薬の効果が残されていた。
血の薄まった現代では誰彼構わず作用し発情させることはないが相性がいい者にはまれに覿面に発揮されるケースが認められている。
そして勇者筋は耐性と適応能力が高いという体質を持つ者があった。
つまり━━
完全に発情してやがる。
目は潤みかすかに熱を孕んだ呼吸に変わった優士屋を前に大久は大きな手で顔面を覆いたくなった。
「何やってんだお前━━」
心底呆れた。
「あ? なんかあちぃな、なんだこれ」
優士屋はネクタイを緩めた襟元に指をひっかけて中に風を送っている。
「さっさとヤんねーと出られねぇんだからしょうがねぇだろ。ほらどけ、股開け」
突っ込む気などなかった優士屋だったが大久の先走りによりその陰茎は痛いほど兆しており、脳髄は急激に甘く痺れすぐにでも突っ込みたい欲求に支配されていく。脳に回る血液は陰茎に集中し、隠すべき魂胆を吐露していたが優士屋本人はそれに気付かない。
ただ常人であれば一発で完全降伏して快楽を乞うところだが勇者筋の特性である耐性により優士屋はギリギリのところで自己を保ってもいた。
それを大久は大したもんだと思う反面、あまりにも偉そうで本能を抑えるのが実に馬鹿らしくなってくる。
先に暴き立ててきたのは優士屋だ。
「偉そうに言ってたが、お前こそどうした? 人のケツに擦り付けやがって」
大久は自覚のないであろう優士屋にあえて下品に言い放った。
先ほどから腰骨に乗った大久の尻に優士屋は兆した股間を押し付けて来ている。両膝を立て、無意識ながら必死で腰を擦り付けていることを指摘された優士屋は目を瞠った。
「ヤらないと、出られない、か」
大久は区切るように言って鎖骨の高さに置いていた手を撫でるようにして胸元へ滑らせ、親指で固く立ち上がった胸の飾りを撫でると優士屋は大きく身を跳ねさせた。
「試してみるか?」
圧倒的な位置からの大久の宣言に優士屋は逃げようとしたがそこで初めて大久は手に力を入れて優士屋を押さえつける。
大久は思った。
両足を折るのはさすがに人としてあり得ない、と。
正確には人ではなくオークではあるが、最早そんな時代ではないのだ。
ではどうするか━━
足腰立たないようにするにはもっと手っ取り早い方法があるではないか。
「よくこんなもんズボンにおさまってんな。特別製かよ」
大久のそれはずっしりと重く、兆していないというのに男の指が作る輪よりも太い。勃起時の優士屋と同等で敗北感をごまかすために嘲るように言って乱暴に扱きあげた。
「馬鹿かテメェ! やめろ! 殺すぞ!」
大久がひどく激高して暴れるがそれを抑え込んで優士屋は雑に人のデリケートで大事な部位を扱った。
「ハッ! ンな事言ってもカウパー出てんじゃねぇか。ご無沙汰か? こんなブツ使う機会そうそうねえんだろ。扱いてやるからさっさとイけよ。こっちは仕事が残ってんだよ」
先端から滲み出た体液に嫌悪を感じつつ、それでもちょうどいいとばかりにぬめりを竿に塗しつけて扱くスピードを上げる。功を奏したのか先端からこぼれ出る雫は量を増し優士屋の手を濡らし続け、じゅこじゅこと室内に響く水音が派手になった。
こんな行為は完全に性的暴行で、嫌なら勃起しないだろうと優士屋は思った。それが勃起し、先走りにこんなにドロドロになっているのだからまんざらでもないのだろう。さすがはオーク筋だと。
そう。大久はオークなのだ。
人間と共存するため彼らオークは鉄の精神で性衝動を抑える術を長い歴史を経て身に着けたのだ。それを無神経かつ非常識に暴かれ、何を遠慮することがあるというのか。
勃起しろ射精しろと頭がおかしいにもほどがある。
「クソ、なかなかイかねぇな。電マ使うか」
焦れた優士屋がチラリとテーブルの上のカゴを見やった瞬間、大久は両腕を思い切り開いて自由を取り戻すや背後の優士屋と体制をひっくり返した。
「あ……?」
優士屋は万歳の大勢でベッドに仰向きに転がされ、その腰元に馬乗りになった大久は優士屋の首元に手を乗せる。抑えつけるでもなく、大久の大きな手が乗っているだけだというのに優士屋は動けなかった。
全身がひどく気怠く、いう事を聞かない。それは疲労感とは程遠い、体がとろけるような不思議な感覚だった。
「何しやがった」
異変に気付き随分と高い所にある大久の目を睨みつける優士屋のその目元は赤く潤んでいる。潤んだ眼差しで自分を鋭く睨み上げる優士屋に大久はぞわりと血が沸き立ち騒いだのを感じるとともに思った。
これが「くっころ」というやつか、と。
オーク筋のDNAに刻まれた無駄な記憶を大久はこのとき生まれて初めて理解した気がした。
オークは性豪だと思われている。それは大昔、人間の女を攫って孕ませる際に体格の違う相手との性交をスムーズにするためのあらゆるスキルを備えていた事に起因する。
今となっては都市伝説にも近いが実はその特色は現在も受け継がれ、オークの体液にはいまなお媚薬の効果が残されていた。
血の薄まった現代では誰彼構わず作用し発情させることはないが相性がいい者にはまれに覿面に発揮されるケースが認められている。
そして勇者筋は耐性と適応能力が高いという体質を持つ者があった。
つまり━━
完全に発情してやがる。
目は潤みかすかに熱を孕んだ呼吸に変わった優士屋を前に大久は大きな手で顔面を覆いたくなった。
「何やってんだお前━━」
心底呆れた。
「あ? なんかあちぃな、なんだこれ」
優士屋はネクタイを緩めた襟元に指をひっかけて中に風を送っている。
「さっさとヤんねーと出られねぇんだからしょうがねぇだろ。ほらどけ、股開け」
突っ込む気などなかった優士屋だったが大久の先走りによりその陰茎は痛いほど兆しており、脳髄は急激に甘く痺れすぐにでも突っ込みたい欲求に支配されていく。脳に回る血液は陰茎に集中し、隠すべき魂胆を吐露していたが優士屋本人はそれに気付かない。
ただ常人であれば一発で完全降伏して快楽を乞うところだが勇者筋の特性である耐性により優士屋はギリギリのところで自己を保ってもいた。
それを大久は大したもんだと思う反面、あまりにも偉そうで本能を抑えるのが実に馬鹿らしくなってくる。
先に暴き立ててきたのは優士屋だ。
「偉そうに言ってたが、お前こそどうした? 人のケツに擦り付けやがって」
大久は自覚のないであろう優士屋にあえて下品に言い放った。
先ほどから腰骨に乗った大久の尻に優士屋は兆した股間を押し付けて来ている。両膝を立て、無意識ながら必死で腰を擦り付けていることを指摘された優士屋は目を瞠った。
「ヤらないと、出られない、か」
大久は区切るように言って鎖骨の高さに置いていた手を撫でるようにして胸元へ滑らせ、親指で固く立ち上がった胸の飾りを撫でると優士屋は大きく身を跳ねさせた。
「試してみるか?」
圧倒的な位置からの大久の宣言に優士屋は逃げようとしたがそこで初めて大久は手に力を入れて優士屋を押さえつける。
大久は思った。
両足を折るのはさすがに人としてあり得ない、と。
正確には人ではなくオークではあるが、最早そんな時代ではないのだ。
ではどうするか━━
足腰立たないようにするにはもっと手っ取り早い方法があるではないか。
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