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魔法学園に行こう!

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授業始まったんだけどね…
スッゴイ憂鬱。見て見なよ…

「おいお前ら!こんな問題も解けないのか!もっと予習復習してこんか!」
アルベルト先生…授業始める前の穏やかさはどこへ行ったよ!
もうまるで鬼教官だ…授業じゃなくて騎士とかの訓練受けてる気分だよ…
怖いよこのお爺さんちょー怖い!
二重人格なんじゃ無いの?
でも必死で食らいついて行かなきゃ…そうそうアルベルト先生に驚いて忘れてたけど、授業始まったら教科書が机の上に浮き出で来たんだよ!
まるでタブレットのようにスワイプ出来る!最高だ…これ誰かが異世界から持ち込んで来たんだろうね~
この調子でどんどん発展させて異世界と繋げて欲しい!
そろそろ授業に真面目に取り組もうと思った瞬間に、アルベルト先生に当てられてしまった。

「おいリーフィア‼︎この問題解いてみろ!」

「は、はい。」
急いで言われたページを開く。
は?何みんな私より年齢低いはずなのにこんな内容やってんの!
この世界勉強面進みすぎでしょ…
まあ前世の知識でなんとかしたけどね!死ぬかと思った。



なんとか地獄の授業を乗り切り、グッタリとしている私にロザリーさんが話しかけて来た。

「最初の授業からアルベルト先生は大変だったでしょう?」

「ええ…殺す気かと思いました…」

「でも次の授業は魔法の実技だから、リーフィアさんはお好きなんじゃないかしら」

「なんでわかったんですか?」

「ふふっルドルフ先生の魔法を見た時凄い興奮していらっしゃったもの。そのぐらい分かりますわ」

「そういえばロザリーさんは貴族ですよね?私は平民なんですからさんなんてつけないでリーフィアって呼んでください!」

「…私は平民だからといって差別するつもりはありませんわ!リーフィアさんにはそういう風に見えているのかしら?」

「ご、ごめんなさい…」
そうとられるとは思ってなかったな…ちょっと申し訳ない

「お、怒っているわけではありませんわよ…でもそう思われていると思うと少し悲しいのです。私は平民や貴族関係なくリーフィアさんとは仲良くしたいと考えていますの。だからリーフィアと呼んでもいいかしら?」
っっっなんていい子!貴族ってロザリーさんみたいな人多いのかな?

「はい、ぜひ!」

「では私の事はロザリーと呼んでくださいませ!」

「いいんですか?」

「はい!」
なにやらこっちの世界で親友が出来そうだ。
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