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新しい世界の生活に慣れようぜ!

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どうも。ユリウスさんに勝ったリーフィアです。
只今連行されております。
強大な魔力と全属性というチートな魔法能力がユリウスさんにバレてしまいまして。
ギルドから引っ張り出され騎士団の交番みたいな所へ再び連れていかれました。

さっきも説明したって言うのに、また説明しろって言うんです。
理不尽ですね~

しかたないので、なにも隠さずに全て正直に話してあげましたよ
はあ~全く疲れましたよ。あれもこれも全部ユリウスさんのせいですね☆

そんな意図を込めながらジッと見ていると、ユリウスさんが居心地悪そうに頬を掻いた。

「悪かったって....でも何でこんな大事なことを話さなかったんだ?」
「ふう~全く。そんなことも分からないんですか?
 いくらユリウスさんがいい人でも会ったばかりでよくわからない人のことを完全に信頼出来るわけないじゃないですか。」

それにユリウスさんは王に仕える立場ですから尚更ですよ。と付け加えるとユリウスさんはそうだよな....と少し落ち込んだように息を吐いた。

ユリウスさんがいい人だと思っているのは本当だ。でも、ユリウスさんは騎士で王や国の為に動くのだ。
こんなどこの誰とも知れないやつ(私)より国民や王の方を優先するのは当然なわけで。

むしろそうじゃないと困る。まあそうなると私の情報も上に報告されるから、使えるからとか危険だからとかで国に縛り付けられたり、一生監禁されたりするかもしれないでしょ?
私は冒険者になりたいからそうなっちゃうと困るから言ってなかったんだ~

え?なにも考えて無いようにしか見えなかった?
す、スゴかったでしょ私の演技!(汗)
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