上 下
7 / 35
新しい世界の生活に慣れようぜ!

プロローグ

しおりを挟む
目を開けると、私は灰色の壁に囲まれた薄暗い部屋にいた。
ここはどこだろう?私は確か家に帰る途中だったはず…

記憶をたどっていると大きなトラックが迫ってくる様子が映し出されるれ、思わずビクッと体を震わせてしまう。
すると足の方からジャラリと音がした。足首に足枷がはめられているようだ。

えっ?なんで足枷?why?驚きすぎて思わず英語になってしまいました…
なんだか体も小さい気がするし、トラックの映像からすると私は死んじゃったのかなぁ…悲しいけど、今更どうこうできないもんね!


どこかに捕らえられてるっぽいし、もしかして転生した?そうだったら超楽しそう!
てことは、ラノベによくあるチートもあったりするのかな?
定番の剣と魔法の世界とか…

魔法使えるのかな…試しにやってみよう!
よく魔法はイメージが大切だというし、とりあえず風の刃とかでこの足枷をぶった切るイメージでもしてみますか
ね。目をつむりその光景を想像するとガシャン!と大きい音が響く。
恐る恐る目を開けてみるとそこには砕かれた鎖と外れた足枷があった。

呆然とその光景を眺めていると、バタバタと大きな足音が近づいてきた。

「おい!何をした!」

野太い声が聞こえる。さっきの音が聴こえてしまったようだ。

捕まらないように早く逃げなくちゃ…

多分さっきの現象は魔法なんだと思う。やっぱ魔法使えたってことは転生か転移は確実だね~
風の魔法らしきものは使えたけど、他が使えるかわからないから、カマイタチをイメージしたら壁を壊せるかな?

流石に子供の足じゃ追いつかれちゃうだろうし、風で補助しながら走って逃げるか…そんな風に逃亡方法を考えていたときに足音が止まった。
時間もないし、とりあえずやってみますかね!
しおりを挟む

処理中です...