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ナイプの街 4
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*** ナイプの街 4 ***
ロイさんがギルマス連れて慌てて走ってくる。その間もジイさんやラッドさん、エドさんが必死に止めようと言うけどね。
あれに似たようなこと前世でもよくされたわ、元亭主に。悪いけどうっぷん晴らしと冒険者相手にどのくらい戦えるかやってみたいじゃない。
アクトは蒼い顔して代わりに戦わせてほしいと言ってきたが断ると黙ってたたずんでいる。
「お前ら、何してる。ギルド内での騒動は厳重処罰対象だぞ。!!」
「イヤ~騒動になる前に訓練所があるなら貸して下さい。私より強くないとご一緒は嫌ですから~」
「お前なあ…女は保護対象なんだが今回お前から申し出た事により、この戦闘中保護対象から外されることになるんだぞ。わかっているのか、構わないのか?なんなら、お前の代理で奴隷のアクトを立てることができるがどうす?」
アクトが半ば縋るような祈るような眼をむけると同時に興味もうかがえる目をする。
ギルド内では既に賭けが始まっているようだわ。
「奴隷落ちしたやつとなんか戦いたくねえぜ。どうせなら嬢ちゃんとがいいな」
「まっ、嬢ちゃんから言い出したんだ、嬢ちゃんがやるよな!」
薄汚い本心覗かしてんじゃないわよ。婆ちゃん嬢ちゃん頑張る。
「私で良いですよ~アクト見ててね。後で悪い所教えてちょうだいね。」
ムカっとした顔した遠雷が行く方向についていくと訓練所らしきものがあった。
立ち会いはギルマスのウェッジさん。遠雷は3人パーティで、身体は全員2mほどありそうで筋肉の塊、贅肉ポヨンの中年から見たら羨ましい体型。
外見は嫌いじゃないけど、その根性が許せない。女の子一人とみて余裕綽々で結構なこと、それが続けばね。
まずは2重の結界と身体強化。ついで、水と風魔法まぜての切り刻みといくか。切り刻めるかな?
試してみよう。無詠唱で発動。この訓練所、天井が無いから良いけど、周囲は防御結界十分にはってあるのよね。
いまさらだけど、観客は自己責任ということで、巻き込まれたらすみません。
重量ありそうだから飛ばないかなんて考えていた私が甘かった。
弱めにかけたけど、落ちてきた3人は結構な切り傷だらけで戦闘不能に、だ・か・ら・言わんこっちゃない。
わたし?わたしはすっきりしたよ。ざまあみろって。
感情を忘れるような年じゃないわよ。
完璧に固まった観客とギリマス、アクト、ロイさん・ジイさん、ラッドさん、エドさん、誰でもいいから回復させないと遠雷まずいかも。
ギルマスが
「勝負あった。サトウ嬢ちゃんの勝ちだ。お前ら、命があって良かったな。ポーションで回復しとけよ。文句はないな」
「「「ありゅません、すびましぇんでした~」」」
「は~すっきりした。アクト!お腹空いた、ご飯にしよう、ご飯~」
「「「あ~注文してね~まだ~」」」
「え~~~」
ロイさんがギルマス連れて慌てて走ってくる。その間もジイさんやラッドさん、エドさんが必死に止めようと言うけどね。
あれに似たようなこと前世でもよくされたわ、元亭主に。悪いけどうっぷん晴らしと冒険者相手にどのくらい戦えるかやってみたいじゃない。
アクトは蒼い顔して代わりに戦わせてほしいと言ってきたが断ると黙ってたたずんでいる。
「お前ら、何してる。ギルド内での騒動は厳重処罰対象だぞ。!!」
「イヤ~騒動になる前に訓練所があるなら貸して下さい。私より強くないとご一緒は嫌ですから~」
「お前なあ…女は保護対象なんだが今回お前から申し出た事により、この戦闘中保護対象から外されることになるんだぞ。わかっているのか、構わないのか?なんなら、お前の代理で奴隷のアクトを立てることができるがどうす?」
アクトが半ば縋るような祈るような眼をむけると同時に興味もうかがえる目をする。
ギルド内では既に賭けが始まっているようだわ。
「奴隷落ちしたやつとなんか戦いたくねえぜ。どうせなら嬢ちゃんとがいいな」
「まっ、嬢ちゃんから言い出したんだ、嬢ちゃんがやるよな!」
薄汚い本心覗かしてんじゃないわよ。婆ちゃん嬢ちゃん頑張る。
「私で良いですよ~アクト見ててね。後で悪い所教えてちょうだいね。」
ムカっとした顔した遠雷が行く方向についていくと訓練所らしきものがあった。
立ち会いはギルマスのウェッジさん。遠雷は3人パーティで、身体は全員2mほどありそうで筋肉の塊、贅肉ポヨンの中年から見たら羨ましい体型。
外見は嫌いじゃないけど、その根性が許せない。女の子一人とみて余裕綽々で結構なこと、それが続けばね。
まずは2重の結界と身体強化。ついで、水と風魔法まぜての切り刻みといくか。切り刻めるかな?
試してみよう。無詠唱で発動。この訓練所、天井が無いから良いけど、周囲は防御結界十分にはってあるのよね。
いまさらだけど、観客は自己責任ということで、巻き込まれたらすみません。
重量ありそうだから飛ばないかなんて考えていた私が甘かった。
弱めにかけたけど、落ちてきた3人は結構な切り傷だらけで戦闘不能に、だ・か・ら・言わんこっちゃない。
わたし?わたしはすっきりしたよ。ざまあみろって。
感情を忘れるような年じゃないわよ。
完璧に固まった観客とギリマス、アクト、ロイさん・ジイさん、ラッドさん、エドさん、誰でもいいから回復させないと遠雷まずいかも。
ギルマスが
「勝負あった。サトウ嬢ちゃんの勝ちだ。お前ら、命があって良かったな。ポーションで回復しとけよ。文句はないな」
「「「ありゅません、すびましぇんでした~」」」
「は~すっきりした。アクト!お腹空いた、ご飯にしよう、ご飯~」
「「「あ~注文してね~まだ~」」」
「え~~~」
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