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どうしてくれよう

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一角クジラの解体はギルドで、どうやらブルウィックさんのお願いに負けて、一角クジラの角を譲ることにしたようだ。
マコリッド伯爵は海竜の頭部をはく製にしてぜひ客間か応接室に飾りたいと、どうやら海竜の頭部のはく製なんてものを所持しているなんて王国中探してもいないらしい。要するに見栄だよね。マコリッド伯爵は、文官でもあり、武闘派でもあるらしい。だからか…。
ともに、希少価値が高いので値付けは、明日まで待ってくれと言われた。
楽しみだ~。


それより、砦の領主って誰?ルーベント辺境伯爵ね。
使者としてきた態度の悪い奴が、モリア・ルーベントという伯爵の親戚にあたるようなやつなのね。
砦に責任者を置くということは、ルーベント辺境伯爵に税金を納めないといけないの?
冒険者ギルドはギルドから、商業ギルドは商業ギルドからまとめて支払う。ただし、今回は元の集落はギルドの援助で作られたものであり、今まで税金を納める必要もなかった。
今回、私が新しく集落を砦として作り直したのもギルドの一員として行ったことで砦はギルド直轄地となるはずである。
ギースさんはプラトの街のギルマスをやめるとき、本部から強く留意されたがやめてドルーさんをギルマスに据えた。その時、ギルド本部と了解事項としてギースさんは新たにギルド立ち上げの仮認定を受けたそうだ。
つまり、辞めるなら辞めていいけど、次のところで新しいギルドを作ってねということらしい。
砦でのギルド新設は一石二鳥というわけだ。
通常、新しい街ができても財政支援していないと領主は代官等を設置できないのに、今回は設置すると横やりを入れてきた。何らかの作意を感じる。ギルドに提訴しても既成事実があれば、覆すのは難しいらしい。
今回の魔物騒動、禁忌が使われていたというし、魔物の後方には武装した人間たちがいたのも事実だものね。
手を出してきたのは領主か。しかし証明するものがないしね。
領地運営無能なくせにこういう悪だくみだけは、頭を使うなってギースさん。辛口コメントですね。

今回の砦の所有権争って勝てても、そんな領主の元にいたのではイチャモンつけられ放題になる確率が高いよね。
住みづらいな、そんな場所。

「砦造るのは、難しいのか。」と聞かれたので

「一度作ったので、二度目は楽に作れるわよ。」というと場所を替えるかとロイが提案する。

「領主によって、暮らしやすさは変わる。俺たちは場所移動は全然苦にならないからな。」

「ギースさんの言うとおりだ。あれと同じような砦がつくれるなら、俺も暮らしていくのに問題ないと思うぜ。」

「メッツもそう思うか。そうだな、誰でも思うよな。」

「ただし、暮らしやすい場所と比較的安全な土地でないと子供たちがいるからな。」

「アクトが言うとおりだ。お前ら冒険するから砦に常駐しない。基本は元冒険者と子供たちがいるだけだからな。」

「ギースさん、基本はそうだけど子供たちも冒険者に育つし、ギルドに寄る冒険者や砦にくる商人もいるだろうし、リベトさんたちのように商売してくれる人も住みつくと思うよ。スイツたちも美味しい食事を提供できるようになるし、そうすればもっと人に来てもらえるようになると思う。」

「サトウの嬢ちゃんは、先を読んであの砦を造ってくれたんだな。」

「みんなが住んで生活出来るようには考えようと思ってるよ。私もいつまでも冒険者出来るわけもないし、アクトたちの子供も産みたいし。「「「「「産んでくれるのか?」」」」」勿論、今回クラスあげして落ち着いたら、子供を産もうかなと考えていたし、みんなにも相談しようと思っていたよ。」

「「「「「よっしゃー」」」」」

「お前たち、落ち着け。」

「ギースさんは、ニーナちゃんがいるからそういうけど。俺は自分が結婚するとも子供を持てるとも思ってなかったから。」

「ラッドの言う通りですぜ、ギースさん。俺だってシズに会うまで結婚も子供も考えられなかったから。けどシズとこうなってからは子供が欲しいと思ったんだからな。」

「わかった、わかった。お前たちは俺の娘を振るぐらい、サトウの嬢ちゃんに惚れてたんだよな。」

「ギースさん、根に持ってませんか?」

「もっとらんわ!頭にきただけじゃ、エド~」

「すんません。許してください~」

「おやっさんも落ち着いて、新たに砦を作るとして場所をどこにするんですか。」

「メッツお前、ウロウロいろんな所に行っただろう。おすすめの場所はあるか?」

「王都に近いほど、治安はいいですが…」

「ここから移動するには遠いな。」

「問題はそこなんですわ。」

「ここのマコリッド伯爵領はどうなんだろう。伯爵とお会いしたけど特に問題はなさそうだし、息子のジョゼリッペ様も特になにか問題あるようには思えなかったけど。アクトやロイはどうだった?」

「「マコリッド伯爵は特に問題はかんじられなかったな。」」

「ジョゼリッペ様はジイやラッド、エドが話してたんだろう。どんな感じだった。」

「俺は、特に感じることはなかった。」

「ジイもそうか。俺も貴族の跡取りらしくない庶民的なところもあるかと思った。」

「そうだね、聞くときも俺たちに丁寧に話してたしな。」とエド

「「マコリッド伯爵は、俺たちの望みを1つ叶えてくれると言ってたしな。大丈夫だろう。」」とロイ、ジイ。

「貴族の付き合いがどのくらいあるかで決まるだろうが、近い場所はここが一番は一番だ。この付近で砦を作ることが可能ならば、伯爵にお願いしてくれるか?今回もお前たち頼みで悪いが。」

「ギースさんの欲で頼んでるわけじゃないでしょう。俺たちだってルーベント辺境伯爵なんてけったくその悪い奴の鼻をあかすのは楽しみですよ。」、確かにそのとおりよ、アクト。

マコリッド伯爵に頼んでみましょう。ルベンの街からそう遠くない場所に砦をつくらしてくれたら嬉しいな。



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