白紙の本の物語

 春のある日、小学六年生の総司と葵は図書室で見つけた白紙の本に吸いこまれてしまう。
 二人が目を開けると、広がっていたのは一面の銀世界。そこは、魔女の魔法で雪に閉ざされてしまった国だった。

「この国を救って、元の世界に帰る」

 心を決めた総司と葵は、英雄を目指す少年・カイと共に、魔女を倒す旅に出る。

 雪に隠された真実と、白紙の本につむがれる物語の結末とは。
 そして、総司と葵は無事に元の世界へ帰ることができるのか。
 
 今、冒険が幕を開く――。

※第7回朝日学生新聞社児童文学賞最終候補作を改稿したものです。
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