(まじわ)出逢ってはいけない人でした。

ご学友

佐々木桃李は内心ため息を付く。
この前本家にてご当主様に呼び出された、両親はびくびくしながら真っ青だし兄達も顔色が悪いを通り越して真っ白に成ってしまうくらいに我が家は混乱していた。
息子が何か重大な事をしでかしたんだと。

失礼しちゃうよね、まったく。
実の息子を信じないなんて、桃李は自者共に認める目見美しく、頭もよく、愛想もいい。
最強な男の子を桃李は演出している、それは両親にも兄達にもだ。
可愛いい顔と可愛いルックスで産まれたのだ、可愛いくして当然だよね。
だって可愛いいんだから。

まさか頼まれ事を本家のご当主様本人にされるとは思わなかったなぁ。
桜様の噂は耳にするが、会った事は一番しかないそれも遠目にだ、まったく記憶ないんだよねハッキリ言って。
そんな桜様の身体の一部を貰い受けた春人くんは同時三才、僕と桜様と同じ年。
僕は健康的な身体で産まれ育ったから、春人くんの様に苦しんだ事なんか一切ない、春人くんのご学友に選ばれた僕だが、正直荷が重すぎると思う。

ご学友は勉強や学校行事など友達として過ごす事と学校でのサポートをするのが仕事だが、正直自信がない。
春人くんはちょっとの運動ですら身体を壊すし、季節の変わり目や温度差などでも身体を壊す。
薬の時間や薬の種類や感染症の注意をも管理しなければならない。

春人くん自身は大抵の事なら、自身で出来ると言っているが何かあれば僕の責任になる。