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別れ

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「・・・異世界に行き魂を連れ戻すしかない」
「ナイト、ライトサクヤ達の呪いは自分をこの世界から連れ出そうとした恨みだ」
「あー分かった、解読するね」

ぶわっとナイトとライトの力が僕達を包み込み、少しだるい身体はいつもと同じ身体に成っている。

「解けた」

ムーンの言葉に僕は結界を外す。
そして、僕は龍我様の頬にキスをする。

「龍我様、行ってきますなの」
「ーっどこに」
「異世界にですなの」

龍我様はぎゅうぎゅうと僕の身体を抱きしめる、異世界は未知な世界と僕は知っているけれど世界樹の為には必要なんだ。

「ーっ行くな」
「行きますなの、これは愛し子である僕の役目なの・・・大丈夫絶対に大丈夫なの、僕は龍我様の元に何が何でも帰ってくるなの」

僕自身にもそう言い聞かせる為に、僕は決意を口にする。
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