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契約魔方陣、紋証

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『霊獣だ』
「霊獣」

僕は首を傾ける、霊獣とはなんだろう。
神獣と聖獣と何が違うのだろうか。

『人は幻の獣と呼びますね』
「そうなの」
『あぁ、主と契約したらいい』
「いいの」

コクッと頷く、霊獣に僕は魔力を体内に溜める。

「我が名はサクヤ我と契約しする者リンとする」

契約を結ぶ時の呪文をいうと、ぶわっと魔方陣が表れて魔方陣が光りやがて収まる。

「あれっ」

バチンッと何かに弾かれる、目を見開き良く見ると何かが可笑しい。

「んーっ何コレ」
『きゅっ』

霊獣の尻尾とは違う毛質に気付く、神官達も遠目に様子を伺っている。
聖獣のくるみがカブッと何かを引きずり出す。

『ギヤッ』
『きゅっきゅっきゅっ』

悲鳴と講義の声に神官達は真っ青な顔をしている、そんな講義を無視しながら、りのがため息を付きゆのがガブガブと威嚇する、神獣や聖獣達が神獣や聖獣に威嚇するのは教育の為だ。
神獣や聖獣に精霊達が争っても消耗はするが勝ち負けはなく、不毛なだけだ。
上位クラスと低位クラスなら当然上位クラスに低位クラスは勝てないが、上位クラスに逆らう低位クラスは皆無な為に争わない存在なんだ。

『きゅっきゅっ』
『主、両方と契約』
「我が名はサクヤ我と契約しする者霊獣の名をリンとするミルクとする」

契約のやり直しをし今度はちゃんと魔方陣がお互いの身体の一部に浮かび上がる。
この紋証が契約の証になる。
霊獣のリンが僕に飛び付く、一緒にいる為ミルクも一緒に抱きしめる。

「ミルクは、えっとなに」
『神獣だな』

クンクンッとリンに引っ付いているミルクの身体を嗅ぎ、僕に教えてくれる。

「神獣なの」
「ーっ神獣様なのですか、サクヤ様」
「あーうん契約したからこの子がリンとミルクなの」

副神官長に紹介する、副神官長は紙を僕に見せる、あっりの達と契約した時にも書いた紙だ。

「契約獣の用紙にサインしてください」
「はいなの」
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