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原稿を届ける
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「幹とりあえず飛鳥先生の原稿は間に合わないという事に」
「しませんーっ、すみません幹さん原稿ーっ」
慌てた様に小走りで走って来る莉音に幹さんは目を丸くしながら、原稿をペラペラとめくり確認していく。
「確かにお預かりしました、莉音無事なのか」
「いいから原稿届けてください詳しい話は後でいくらでもしますから」
丞にはロビーで待ってもらっているし、早く心配しているであろう家族の元に届けなければならない。
作家としては原稿が無事で良かったが莉音としては丞が無事である事が重要だ。
「幹行け先生の努力を無駄にするなよ」
「はいーっ」
幹さんを見送りながら、僕は頭を下げる。
「遅れてしまい申し訳ありません」
「・・今回の事は不可抗力です、身体は大丈夫か先生」
「あー・・知っている人は」
内密なら内密のままがいい、大事になり誰が誰に誘拐されて誰が仕組んだのかが分かれば国際的な問題になるだろう。
僕は彼方の国籍を持たないのに、彼方は僕の存在は邪魔者扱いだからなぁ。
「私と幹だけだ」
「良かったです、このまま今回の件は忘れてください」
「私は構わないが、幹だけには話せる事は話してくれないか」
僕は頭を下げて退室する。
妊娠中の母には話せないだろうから青梛の父にある程度話さなければならないだろう、丞も巻き込まれているから、丞の家の人々の対応は青梛の父にしか頼めないし。
「莉音」
「丞ごめんね」
「僕はいいけど、なんせ出版社なんてめったに来ない場所だしいい思い出になったしけど、莉音間に合ったの」
「なんとかギリギリ、さっき駆け足で過ぎ去った人居なかった」
丞はハッとして頷く、丞に渡したお茶は空だ
少しはお茶着いたかなぁ。
渡したと言ってもロビーにある無料のサーバー給茶機から出るお茶の場所を教えたくらいしか出来なかったが。
「帰ろうか」
「待って、僕の家より莉音の家の方に行って多分そこに僕のお目付け役達もいる」
「しませんーっ、すみません幹さん原稿ーっ」
慌てた様に小走りで走って来る莉音に幹さんは目を丸くしながら、原稿をペラペラとめくり確認していく。
「確かにお預かりしました、莉音無事なのか」
「いいから原稿届けてください詳しい話は後でいくらでもしますから」
丞にはロビーで待ってもらっているし、早く心配しているであろう家族の元に届けなければならない。
作家としては原稿が無事で良かったが莉音としては丞が無事である事が重要だ。
「幹行け先生の努力を無駄にするなよ」
「はいーっ」
幹さんを見送りながら、僕は頭を下げる。
「遅れてしまい申し訳ありません」
「・・今回の事は不可抗力です、身体は大丈夫か先生」
「あー・・知っている人は」
内密なら内密のままがいい、大事になり誰が誰に誘拐されて誰が仕組んだのかが分かれば国際的な問題になるだろう。
僕は彼方の国籍を持たないのに、彼方は僕の存在は邪魔者扱いだからなぁ。
「私と幹だけだ」
「良かったです、このまま今回の件は忘れてください」
「私は構わないが、幹だけには話せる事は話してくれないか」
僕は頭を下げて退室する。
妊娠中の母には話せないだろうから青梛の父にある程度話さなければならないだろう、丞も巻き込まれているから、丞の家の人々の対応は青梛の父にしか頼めないし。
「莉音」
「丞ごめんね」
「僕はいいけど、なんせ出版社なんてめったに来ない場所だしいい思い出になったしけど、莉音間に合ったの」
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丞はハッとして頷く、丞に渡したお茶は空だ
少しはお茶着いたかなぁ。
渡したと言ってもロビーにある無料のサーバー給茶機から出るお茶の場所を教えたくらいしか出来なかったが。
「帰ろうか」
「待って、僕の家より莉音の家の方に行って多分そこに僕のお目付け役達もいる」
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