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ピアニスト
しおりを挟む「麗鷲くんのコンサート絶対にやらせてやる」
僕は意気込む、音姫はこの学園にいないと言わせてみせる。
「神童の弟子って莉音しかいないからね、神様の子の音の方が麗鷲より遥かに価値があるからそう簡単に諦めないと思うよ」
「うっ、そんなぁ」
そう真緋琉さんは気に入る者が少ない、だから弟子は僕しかいない。
何百人か教室には居たが、あくまでピアノ教室の先生でしかないんだよなぁ。
全員が全員弟子入りしたいと来ていたが、全く相手にされていなかったしなぁ。
「どんまい、多分暫くは捜索されるぞ」
「うわっ………嫌だなぁ」
「「諦めろ」」
諦められない。
「あ…二人共ピアノに興味ない、特にアマスの曲自分自身で弾けると嬉しくなるよ」
「やるっ」
丞は引っ掛かった、後は祐美かぁ。
祐美なら、僕の小説でアニメに成ったのは一つしかないからね。
「それに、異世界移住してしまったら獣人に愛されまくるのテーマソングやらを自分で弾けると」
「教えてくれ」
という事で二人にピアノを教える事に成った。
共犯にしてしまった方がいいしね。
「音楽室借りるわけには行かないから、どうしょうか」
「俺の家に来るか」
「ピアノ狂ってるんじゃない」
丞の言葉に祐美はスマホを取ろうとするが、僕は止める。
「あー待って調律なら僕も出来るから」
「「マジかぁ(本当)」」
「うん、マジだよこんな事で嘘言っても仕方ないしね」
「何ーっ何それーっ、狡い狡いぞーっお前ら二人だけでーっ」
「麗鷲ーっ」
あぁややっこしい事に成ってしまった。
麗鷲くんがまさか居るとは思わなかった、麗鷲くんは余り学園に来ないから。
外国に留学としてコンサートを開いているから、欠席扱いにはならないらしい。
恐ろしい程の課題がありそうだが、僕は知らんこっちゃないしね。
「麗鷲くん」
「うわわんっ…お……音姫ぇぇぇーっ俺ってのがありながらーっ、酷い酷いーっどうして俺を誘ってくれないんですかぁぁ」
ぎゅぎゅと僕の身体をホールドするのは止めて欲しい。
呆れた様に僕を麗鷲くんから引き離してくれるがもっと早く助けて欲しい。
「ありがとう祐美」
「…で、麗鷲お前莉音の事誰かに行ったか」
「えっ…なんで、音姫の事を言うんだ音姫は隠しているんだし、音姫が嫌がる事をしたら意味がないだろう」
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