【完結】堕ちた令嬢

マー子

文字の大きさ
上 下
8 / 9

【最終章】幸せのカタチ

しおりを挟む

私は彼の吐き出す想いを、ただ黙って聞いていた⋯

彼の行動は、いつだって私を想ってくれてのものだった。私と娘を守る為に先生の元に預け、彼は身を隠していた。
彼は、私に乱暴して孕ませてしまった事で、私の人生をめちゃくちゃにしてしまったと後悔していた。

確かに始まりは歪な関係だったかもしれないけど、私は彼を愛していた。
彼に救われたから今の私がいる。娘のミーシャもいる。


彼は泣きながら「愛してしまって⋯ごめん⋯」と苦しげに伝えてくる。

私も泣きながら彼を抱きしめ「愛してくれてありがとう⋯私も貴方を愛してる」と告げた。

互いにボロボロ泣きながら見つめ合い、初めて唇を重ねた。
何度肌を重ねても、唇にだけは触れてくれなかった。今は彼の想いも熱も、触れ合う唇から感じられる。

やっと心が繋がったーー

それから私達は、離れていた間の互いの熱を奪い合うように深く口付け、互いに服を脱がせ合った。
舌を絡ませ合ったままベッドに押し倒され、身体の隅々まで彼に愛撫される。
久しぶりの彼の熱に身体は敏感に反応し、触れられた所から全身に甘い痺れが走る。
彼の熱く芯をもった熱棒に手を伸ばし緩く上下すると彼は眉間に皺を寄せ「はぁっ⋯」と切なげな息を吐き出す。

互いの身体を愛撫し、彼の熱棒も硬くそそり立つ。そっと彼の熱から手を離すと、彼が私の足を抱え足の間に顔を寄せた。
熱い舌が茂みに隠された赤い粒を見つけ出し、ピチャピチャと音を立てて責め立てる。余りの快感に直ぐに達し、ナカを収縮させながら身体を震わせた。

蕩け切った蜜壺に彼の指が埋められ、奥を開くように何度も出し入れされる。
グジュグジュと蜜が溢れ、ナカの指をどんどん増やされる。
愛液でベタベタになった手を私のナカから抜き取り、彼は見せつけるように舐めとった。
その姿を私は恍惚と見つめ、既に身体は彼を求めて入り口がヒクヒクと誘っていた。

ゆっくりと彼が私に覆いかぶさり、濡れた入り口に切っ先が充てがわれる。
頬に手を添えて劣情の籠ったターコイズブルーの瞳で優しく見つめられ、私は嬉しくて涙を零した。
彼は「愛してる」と呟き深く口付けると、そのまま熱棒を奥まで突き入れた。
彼の欲望の熱と大きさに衝撃をうけ、目の奥に火花が散った。

何度も何度も奥を貫かれ、その度に身体が震えナカが痙攣する。ずっとイクのが止まらず、ふわふわと宙に浮いているような心地で、飛ばされないよう必死に彼にしがみついた。

「はっ⋯イク⋯」
ドクンッ ドクンッ ドクンッ

彼がナカで震え、熱い飛沫を奥に感じる。ジワジワとお腹に広がる熱に、愛しさが込み上げる。
幸せに浸る暇もなく、まだ硬さを保ったままの彼の欲望は、そのまま膣壁を擦り続け私の感じる場所を容赦なく突き上げてくる。
ナカに吐き出された白濁が彼の激しい動きにグプグプと音を立てて泡立ち、羞恥に耳からも犯される。

幾度となく奥に熱を受け入れ、彼の愛に甘く溶かされ意識を手放したーー。



翌日目を覚ますと、身体は綺麗に拭き取られ、隣には彼が眠っていた。

(彼の寝顔なんて初めて見る!!)

私は、彼の閉じた瞼に縁取られた長い睫毛や、高くスッとした鼻筋、色っぽい薄い唇をじっくりと観察し、以前より伸びた綺麗な白銀の髪を手に取り、指に絡めて遊んでいた。
幸せに包まれた朝に、どうしても口元が緩んでしまう。すると不意に遊んでいた指先を絡めとられ、彼の口元に寄せられそのままチュッと口付けられた。驚いて彼を見ると、悪戯っぽい笑みを浮かべて私を見ていた。

「おはよう。朝から何可愛い事してるの?」

寝起きの彼の甘い笑顔に、胸がギュッと締め付けられる。
私は愛おしい彼を見つめて、そっと顔を近づけると、唇にキスを落としてくれた。それから軽く朝からイチャつきながら、昨日の残りのパンや飲み物を口にし、一緒に先生とミーシャが待つ病院に帰った。


手を繋いで帰ってきた私達を見て、先生は目に涙を浮かべて喜んでくれた。
ミーシャは最初不思議そうに私達を見ていたが、彼がパパだと伝えるとみるみる内に目に涙を溜め、走り寄ってきた。
それを見た彼もまた泣いてミーシャを抱き締め、私は嬉しいのに涙が止まらなくて⋯
三人で泣きながら抱きしめ合ったーー。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

私の記憶では飲み会に参加していたハズだった(エロのみ)

恋愛
魔術協会所属の女性が飲み会に参加していたハズなのに気付けば知らない男に犯されていた、なエロシーンのみ。 ムーンライトより転載作品。

王太子の子を孕まされてました

杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。 ※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。

犯されたい女とお持ち帰りした青年の話(エロしかない)

恋愛
深夜テンションで書き上げたエロの練習的な何か。世界観とかそんなもんはない。多分発情期とかある世界。 犯されたくて堪らなくなった女が犯されることを期待して人の少ない路地の奥で自慰をして、それを見つけちゃった青年はまんまとそれに嵌まりお持ち帰りしちゃう感じのやつ。多分最終的にはくっつく(が、エロしか書いてない)。

【R18】貧しいメイドは、身も心も天才教授に支配される

さんかく ひかる
恋愛
王立大学のメイド、レナは、毎晩、天才教授、アーキス・トレボーの教授室に、コーヒーを届ける。 そして毎晩、教授からレッスンを受けるのであった……誰にも知られてはいけないレッスンを。 神の教えに背く、禁断のレッスンを。 R18です。長編『僕は彼女としたいだけ』のヒロインが書いた異世界恋愛小説を抜き出しました。 独立しているので、この話だけでも楽しめます。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

幼馴染による寝取り性感マッサージ

下菊みこと
恋愛
ヤンデレな幼馴染が迎えに来たお話。 今回はえっち多め、激しめのつもりです。 ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。

年上彼氏に気持ちよくなってほしいって 伝えたら実は絶倫で連続イキで泣いてもやめてもらえない話

ぴんく
恋愛
いつもえっちの時はイきすぎてバテちゃうのが密かな悩み。年上彼氏に思い切って、気持ちよくなって欲しいと伝えたら、実は絶倫で 泣いてもやめてくれなくて、連続イキ、潮吹き、クリ責め、が止まらなかったお話です。 愛菜まな 初めての相手は悠貴くん。付き合って一年の間にたくさん気持ちいい事を教わり、敏感な身体になってしまった。いつもイきすぎてバテちゃうのが悩み。 悠貴ゆうき 愛菜の事がだいすきで、どろどろに甘やかしたいと思う反面、愛菜の恥ずかしい事とか、イきすぎて泣いちゃう姿を見たいと思っている。

処理中です...