47 / 113
2-20
しおりを挟む
「ほんとに、あの人……?」
「うん」
夏弥と美咲が日暮れの街を歩く。その二人の数メートル先。
美咲の見間違えでなければ、「彼」が美咲のストーカーだということだった。
(あいつって……)
変人のナニガシ君。
その彼の身長、白いワイシャツと後頭部に、夏弥は見覚えがある。
今日の朝、鈴川洋平with愉快な仲間達による茶番劇が起きた。
あの一幕でのことだ。
◇
「おっ、鈴川~。朝から先生を煽るなんてイイ度胸だ。――」
「は⁉ それのどこが「免じて」なんすか! ――」
「せんせー。ぼくも、鈴川くんは宿題、倍で良いと思いまーす!」
「俺も俺も~」
◇
あの時、一人称を「ぼく」と呼び、洋平の宿題倍増を提案した張本人の彼である。
男子にしては低い身長とあどけない顔付き、加えてキューティクルの素晴らしいマッシュヘアが特徴的で、夏弥や洋平とは中学二年から今までずっと同じクラスだった。
彼の名前は、小森貞丸。
タイムスリップしてきた武士か忍者か、あるいは小型の漁船か宇宙船にでも付けられてそうな名前である。
人の名前を覚えることに関しては不得手であると自覚していた夏弥でさえ、「小森貞丸」は早めに覚えることができた。
だから大して夏弥自身が話したことはなくても、その後ろ姿から夏弥の脳裏に名前が浮かんだのは自然なことだった。
「彼、俺のクラスメイトなんだけど」
「え。…………え⁉」
夏弥のセリフに、美咲はつい身を引いて驚いた。
身を引いたのに夏弥の肩に置かれた手だけは残っていて、ググっとそこに力が込められている。
「肩痛い、肩! それと声大きいよ……」
「あ。ごめん」
「き、気付かれてない……か……」
二人は一度ヒヤリとしたものの、前方を歩き進む貞丸の姿をもう一度見て、ほっと一息ついた。
それから、つかず離れずの一定距離を保ちつつ、二人は彼の後方を歩く。
彼の尾行が目的ではない。けれど、偶然彼の進む道のりにミスドがある。
二人はやむなくついていく形を取るしかなかったのだった。
「まぁこのまま行けば、たぶんアイツはミスドの前をスルーすると思うから」
「……うん」
夏弥と美咲が監視を続けるなか、貞丸はいよいよミスッタドーナツの店舗の前に差し掛かっていた。
ミスドの壁面看板は、暗くなりつつあった現在の時刻でも仕込まれた電気で明るく輝いていた。
貞丸は一度その看板を見上げると、数秒間だけ固まる。
チラ見と呼ぶには長い、しかし物思いと呼ぶには短いそんな数秒だった。
「ん? どうして立ち止まるんだ小森」
聞こえるはずもないのだけれど、夏弥はボソッとそんなことを言った。
「ねぇ、夏弥さん。もしかしてあの人……」
「え? あははっ。いやいや、まさかな? そんなうまい偶然あるわけ……が……な」
二人の悪い予感は、見事に的中した。
立ち止まっていた貞丸は、なんと一人でそのままミスドの中へ入っていってしまったのである。
「あ……これはこれは……」
「いい。もう帰るし」
「え、いいんだ?」
貞丸がミスドに入っていったことで、美咲の幸福はぶちゃっと踏みにじられたらしい。
だからだろう美咲は夏弥の前に出て、俄然するすると歩き出していってしまった。
そのまま競歩でインターハイに出る。そんなスポ根系漫画が始まりそうな勢いだった。
「ドーナツはもういい。別に買わなくても死なないし」
ドーナツを食べなくても人は生きていける。そうだ。死ぬわけじゃない。そんな人が居たらぜひ精神科へ通うことをおすすめする。人間はそんな特殊な生命体じゃない。至極当たり前の話である。
「わかった。じゃあこのままスーパーに寄ってから帰るよ? って、おーい」
先を歩く美咲はミスドを素通りしていた。
夏弥の言葉は届いていたのだろうけれど、彼女は返事をしなかった。
夏弥は無駄遣いをしなかったことにその場で少しほっとしたものだけれど、しかしそれは彼の気持ちのおよそ五十パーセント。
もう半分の五十パーセントは、美咲を憐れんだり同情する気持ちだった。
(いくら三つ編みやメガネで見た目を変えたといっても、そのまま入店してたら小森に気付かれないとは限らないし。付きまとってきた男子と同じ店になんて入りたくないんだろうな……。それはわかる)
夏弥は美咲を足早に追いかけながら、その華奢な後ろ姿にそんなことを思うのだった。
さてお馴染みのスーパーマーケット。
そのスーパーの野菜コーナーを、夏弥は買い物カゴ片手に一人で歩いていた。
美咲はそんな夏弥から数メートル先の離れたところで、商品を物色している。
こんな風に、二人で買い物をすることは珍しかった。
これまでの期間、約二か月のうちでも片手で数えるくらいだ。
その数回とも、二人は今のように少し距離を置いて商品を見るようにしていた。
ただこの絶妙な距離の取り方は、自然の成り行きかもしれない。
(こんな場面、いかにも同棲してますって感じがして生々しいからなぁ。……俺も美咲も、お互い何も言わずに距離を開けてしまうんだよな)
「――あ、長ネギが割りと安い」
夏弥はふと目に止まった長ネギの値札を見て、思わずそんな言葉をもらす。
長ネギの旬は冬なので、夏真っ盛りとも言えるこの時期に安くなったりすることは珍しい。夏弥はそんな長ネギの収穫事情を踏まえ、小さく驚いていた。
それからつい手を伸ばし、深緑と白のグラデーションに目を奪われていた。その時だった。
「夏弥さん」
「ん?」
突然、美咲が距離を詰めて近寄ってきたのである。
これまで暗黙の了解としていた買い物の時の二人の距離を、美咲は無理矢理破ってきたようだった。
「えっと、なに?」
「さっきの…………小森さんて、どういう人?」
「ああ、小森ね。……どんなって言われても俺から見た印象は普通かな。中学の時、洋平と同じサッカー部に所属してて、今でも教室で洋平と絡んでたり絡んでなかったり?」
「そうなんだ。……思ってたより普通の人なんだね」
「ああ。だからぶっちゃけ驚いてる」
「……」
「でも美咲は、あいつがどういう用件で付きまとってるのかとか、そんなのわからないんだろ?」
「え?」
「ほら、もしかしたら……その……告白じゃないかもしれないだろ? ラブレターは読まずに破棄してたって言うし」
「まぁ、そうだけど。でも不安じゃん」
「案外、大した用事じゃないかもしれないけどなぁ。それこそ肩にゴミが付いてましたよ、くらいの」
「いや、さすがにそれで放課後付きまとわないでしょ。結構付いてくる頻度高いんだよ? あたしの肩、そんなに高頻度でゴミ付いてるの?」
「……違いますね」
「あたしがウィッグ付けてみたのも、ちょっと……一時的にでもあの人を騙せるかなって思ってたのもあったからだし……」
「あ、なるほど。そういう意味もあったんだ」
「うん。……それでさ、夏弥さん。あの人に…………付きまとってくる理由聞いてくれない?」
「俺が?」
「…………うん」
二人の間に沈黙が流れる。
買い物客の会話や店内放送なんかの喧騒が、ここぞとばかりに耳につく。
(理由を聞いて、それを俺が美咲に伝えるのか。……まぁそれが一番安全なんだろうけど)
「……まぁダメなら別に「わかった。洋平ならライン知ってると思うから、アイツから小森の連絡先聞いておく」
「え、いいの?」
「いいよ。俺なら聞きやすいポジションだしな。小森も美咲より俺のほうが話しやすいだろうし」
「……ほんとはイヤなんじゃない?」
「イヤっていうか、なんとも? 元々俺とは関わりなかった男子だし、これからもたぶん関わりないから、どうって事ないよ」
(むしろ俺も気掛かりだったからな……)
「そっか……」
美咲は何かを言いたそうだったけれど、彼女の言葉はそれきりだった。
買い物を終えた帰り道、夏弥は洋平にラインを送った。
『洋平、小森のライン教えてくれない? もちろん小森本人に了承を得てからで』
送って数分後、夏弥のスマホにラインが届く。
『小森のライン? どうしたん急に。まぁ今訊いてるからちょっと待って』
『ちょっと尋ねたいことあってさ。ま、洋平には関係ないから』
『えー、なんか冷たいじゃん夏弥きゅん。あ! わかった! 小森くんと遊ぶ予定なのネ⁉ アタシとはアソビだった! そういうことネ⁉』
『あ、そうすね』
『ムキーッ!』
『わ。漫画みたいにムキーッて怒るタイプのひとだ』
『冷静にツッコミいれんなww』
洋平とのラインは、いついかなる時もオフザケトークのスイッチがオンになってしまうらしい。
もはやこの二人のやり取りはボケをかましてなんぼという世界。誰も付いてこれない高みの領域。そりゃあBだのLだのと疑われるわけで。
『あ、小森から連絡きたよー。了解だってさ。今、小森のライン夏弥に送るわー』
『早いな。ありがとう』
こうして夏弥は無事に貞丸のラインをゲットした。
これで、直接美咲に付きまとう理由を尋ねれば話は早い。
そう思っていたのだけれど、いざ小森とやり取りしてみると事態は思いのほか難航するのだった。
「うん」
夏弥と美咲が日暮れの街を歩く。その二人の数メートル先。
美咲の見間違えでなければ、「彼」が美咲のストーカーだということだった。
(あいつって……)
変人のナニガシ君。
その彼の身長、白いワイシャツと後頭部に、夏弥は見覚えがある。
今日の朝、鈴川洋平with愉快な仲間達による茶番劇が起きた。
あの一幕でのことだ。
◇
「おっ、鈴川~。朝から先生を煽るなんてイイ度胸だ。――」
「は⁉ それのどこが「免じて」なんすか! ――」
「せんせー。ぼくも、鈴川くんは宿題、倍で良いと思いまーす!」
「俺も俺も~」
◇
あの時、一人称を「ぼく」と呼び、洋平の宿題倍増を提案した張本人の彼である。
男子にしては低い身長とあどけない顔付き、加えてキューティクルの素晴らしいマッシュヘアが特徴的で、夏弥や洋平とは中学二年から今までずっと同じクラスだった。
彼の名前は、小森貞丸。
タイムスリップしてきた武士か忍者か、あるいは小型の漁船か宇宙船にでも付けられてそうな名前である。
人の名前を覚えることに関しては不得手であると自覚していた夏弥でさえ、「小森貞丸」は早めに覚えることができた。
だから大して夏弥自身が話したことはなくても、その後ろ姿から夏弥の脳裏に名前が浮かんだのは自然なことだった。
「彼、俺のクラスメイトなんだけど」
「え。…………え⁉」
夏弥のセリフに、美咲はつい身を引いて驚いた。
身を引いたのに夏弥の肩に置かれた手だけは残っていて、ググっとそこに力が込められている。
「肩痛い、肩! それと声大きいよ……」
「あ。ごめん」
「き、気付かれてない……か……」
二人は一度ヒヤリとしたものの、前方を歩き進む貞丸の姿をもう一度見て、ほっと一息ついた。
それから、つかず離れずの一定距離を保ちつつ、二人は彼の後方を歩く。
彼の尾行が目的ではない。けれど、偶然彼の進む道のりにミスドがある。
二人はやむなくついていく形を取るしかなかったのだった。
「まぁこのまま行けば、たぶんアイツはミスドの前をスルーすると思うから」
「……うん」
夏弥と美咲が監視を続けるなか、貞丸はいよいよミスッタドーナツの店舗の前に差し掛かっていた。
ミスドの壁面看板は、暗くなりつつあった現在の時刻でも仕込まれた電気で明るく輝いていた。
貞丸は一度その看板を見上げると、数秒間だけ固まる。
チラ見と呼ぶには長い、しかし物思いと呼ぶには短いそんな数秒だった。
「ん? どうして立ち止まるんだ小森」
聞こえるはずもないのだけれど、夏弥はボソッとそんなことを言った。
「ねぇ、夏弥さん。もしかしてあの人……」
「え? あははっ。いやいや、まさかな? そんなうまい偶然あるわけ……が……な」
二人の悪い予感は、見事に的中した。
立ち止まっていた貞丸は、なんと一人でそのままミスドの中へ入っていってしまったのである。
「あ……これはこれは……」
「いい。もう帰るし」
「え、いいんだ?」
貞丸がミスドに入っていったことで、美咲の幸福はぶちゃっと踏みにじられたらしい。
だからだろう美咲は夏弥の前に出て、俄然するすると歩き出していってしまった。
そのまま競歩でインターハイに出る。そんなスポ根系漫画が始まりそうな勢いだった。
「ドーナツはもういい。別に買わなくても死なないし」
ドーナツを食べなくても人は生きていける。そうだ。死ぬわけじゃない。そんな人が居たらぜひ精神科へ通うことをおすすめする。人間はそんな特殊な生命体じゃない。至極当たり前の話である。
「わかった。じゃあこのままスーパーに寄ってから帰るよ? って、おーい」
先を歩く美咲はミスドを素通りしていた。
夏弥の言葉は届いていたのだろうけれど、彼女は返事をしなかった。
夏弥は無駄遣いをしなかったことにその場で少しほっとしたものだけれど、しかしそれは彼の気持ちのおよそ五十パーセント。
もう半分の五十パーセントは、美咲を憐れんだり同情する気持ちだった。
(いくら三つ編みやメガネで見た目を変えたといっても、そのまま入店してたら小森に気付かれないとは限らないし。付きまとってきた男子と同じ店になんて入りたくないんだろうな……。それはわかる)
夏弥は美咲を足早に追いかけながら、その華奢な後ろ姿にそんなことを思うのだった。
さてお馴染みのスーパーマーケット。
そのスーパーの野菜コーナーを、夏弥は買い物カゴ片手に一人で歩いていた。
美咲はそんな夏弥から数メートル先の離れたところで、商品を物色している。
こんな風に、二人で買い物をすることは珍しかった。
これまでの期間、約二か月のうちでも片手で数えるくらいだ。
その数回とも、二人は今のように少し距離を置いて商品を見るようにしていた。
ただこの絶妙な距離の取り方は、自然の成り行きかもしれない。
(こんな場面、いかにも同棲してますって感じがして生々しいからなぁ。……俺も美咲も、お互い何も言わずに距離を開けてしまうんだよな)
「――あ、長ネギが割りと安い」
夏弥はふと目に止まった長ネギの値札を見て、思わずそんな言葉をもらす。
長ネギの旬は冬なので、夏真っ盛りとも言えるこの時期に安くなったりすることは珍しい。夏弥はそんな長ネギの収穫事情を踏まえ、小さく驚いていた。
それからつい手を伸ばし、深緑と白のグラデーションに目を奪われていた。その時だった。
「夏弥さん」
「ん?」
突然、美咲が距離を詰めて近寄ってきたのである。
これまで暗黙の了解としていた買い物の時の二人の距離を、美咲は無理矢理破ってきたようだった。
「えっと、なに?」
「さっきの…………小森さんて、どういう人?」
「ああ、小森ね。……どんなって言われても俺から見た印象は普通かな。中学の時、洋平と同じサッカー部に所属してて、今でも教室で洋平と絡んでたり絡んでなかったり?」
「そうなんだ。……思ってたより普通の人なんだね」
「ああ。だからぶっちゃけ驚いてる」
「……」
「でも美咲は、あいつがどういう用件で付きまとってるのかとか、そんなのわからないんだろ?」
「え?」
「ほら、もしかしたら……その……告白じゃないかもしれないだろ? ラブレターは読まずに破棄してたって言うし」
「まぁ、そうだけど。でも不安じゃん」
「案外、大した用事じゃないかもしれないけどなぁ。それこそ肩にゴミが付いてましたよ、くらいの」
「いや、さすがにそれで放課後付きまとわないでしょ。結構付いてくる頻度高いんだよ? あたしの肩、そんなに高頻度でゴミ付いてるの?」
「……違いますね」
「あたしがウィッグ付けてみたのも、ちょっと……一時的にでもあの人を騙せるかなって思ってたのもあったからだし……」
「あ、なるほど。そういう意味もあったんだ」
「うん。……それでさ、夏弥さん。あの人に…………付きまとってくる理由聞いてくれない?」
「俺が?」
「…………うん」
二人の間に沈黙が流れる。
買い物客の会話や店内放送なんかの喧騒が、ここぞとばかりに耳につく。
(理由を聞いて、それを俺が美咲に伝えるのか。……まぁそれが一番安全なんだろうけど)
「……まぁダメなら別に「わかった。洋平ならライン知ってると思うから、アイツから小森の連絡先聞いておく」
「え、いいの?」
「いいよ。俺なら聞きやすいポジションだしな。小森も美咲より俺のほうが話しやすいだろうし」
「……ほんとはイヤなんじゃない?」
「イヤっていうか、なんとも? 元々俺とは関わりなかった男子だし、これからもたぶん関わりないから、どうって事ないよ」
(むしろ俺も気掛かりだったからな……)
「そっか……」
美咲は何かを言いたそうだったけれど、彼女の言葉はそれきりだった。
買い物を終えた帰り道、夏弥は洋平にラインを送った。
『洋平、小森のライン教えてくれない? もちろん小森本人に了承を得てからで』
送って数分後、夏弥のスマホにラインが届く。
『小森のライン? どうしたん急に。まぁ今訊いてるからちょっと待って』
『ちょっと尋ねたいことあってさ。ま、洋平には関係ないから』
『えー、なんか冷たいじゃん夏弥きゅん。あ! わかった! 小森くんと遊ぶ予定なのネ⁉ アタシとはアソビだった! そういうことネ⁉』
『あ、そうすね』
『ムキーッ!』
『わ。漫画みたいにムキーッて怒るタイプのひとだ』
『冷静にツッコミいれんなww』
洋平とのラインは、いついかなる時もオフザケトークのスイッチがオンになってしまうらしい。
もはやこの二人のやり取りはボケをかましてなんぼという世界。誰も付いてこれない高みの領域。そりゃあBだのLだのと疑われるわけで。
『あ、小森から連絡きたよー。了解だってさ。今、小森のライン夏弥に送るわー』
『早いな。ありがとう』
こうして夏弥は無事に貞丸のラインをゲットした。
これで、直接美咲に付きまとう理由を尋ねれば話は早い。
そう思っていたのだけれど、いざ小森とやり取りしてみると事態は思いのほか難航するのだった。
10
お気に入りに追加
78
あなたにおすすめの小説

向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の加瀬桔梗のクラスには、宝来向日葵という女子生徒がいる。向日葵は男子生徒中心に人気が高く、学校一の美少女と言われることも。
しかし、桔梗はなぜか向日葵に1年生の秋頃から何度も舌打ちされたり、睨まれたりしていた。それでも、桔梗は自分のように花の名前である向日葵にちょっと興味を抱いていた。
ゴールデンウィーク目前のある日。桔梗はバイト中に男達にしつこく絡まれている向日葵を助ける。このことをきっかけに、桔梗は向日葵との関わりが増え、彼女との距離が少しずつ縮まっていく。そんな中で、向日葵は桔梗に可愛らしい笑顔を段々と見せていくように。
桔梗と向日葵。花の名を持つ男女2人が織りなす、温もりと甘味が少しずつ増してゆく学園ラブコメディ!
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしています。
クールな生徒会長のオンとオフが違いすぎるっ!?
ブレイブ
恋愛
政治家、資産家の子供だけが通える高校。上流高校がある。上流高校の一年生にして生徒会長。神童燐は普段は冷静に動き、正確な指示を出すが、家族と、恋人、新の前では
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比1対99の世界で引き篭もります!
夢探しの旅人
恋愛
家族いない親戚いないというじゃあどうして俺がここに?となるがまぁいいかと思考放棄する主人公!
前世の夢だった引き篭もりが叶うことを知って大歓喜!!
偶に寂しさを和ますために配信をしたり深夜徘徊したり(変装)と主人公が楽しむ物語です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたのだが、この後どうしたらいい?
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。俺は一体どうすればいいんだ?
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる