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始まりの勇者編

15 謎の魔物

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 三人が城から出て階段を降りると、

「トウカじゃねぇか」

 後ろから呼び掛けられ振り向くと、そこにいたのはトウカと同じような服装をした男がいた。

 男は小刻みよく三人のところまで階段を降りてきた、

「あぁ、君かトシヒコ」

「トシヒコじゃねぇよ、で、その二人は誰だよ? 日本人に見えるけど、どこで拾って来たんだ、奥で王様と将軍が笑ってたぜ?」

 トシヒコという、飄々とした感じの男は美希と一彩の事を気になると。

「聞いていたんだろ中での話」

「帝国に居て、滅ぼしたと思われる二人の日本人ね、本当かなぁ、王様達は帝国を滅ぼすために召喚した国が他にいると思っている、それに隷属ねぇ」

 先程から、間での話を聞いていたトシヒコはトウカが言ったいた事を怪しんでいた。

「君に話すことは無いよ」

 トウカはキッパリとトシヒコに言った。

 しかし、トシヒコはにやにやしながら

「さとる」

 呟いた。

「えっ!?」

 美希は声を出し反応し一彩はピクッと動いて反応した、

「興味津々のようだな嬢ちゃん、この名前に聞き覚えがあるんだな、俺はそいつらの居場所知っているぜ」

「ヤマトと一緒にいるんだろう、あいつらがそう言ってたからな、ヤマトに会いに行くよ」

 トウカは王様達が言っていた事を思い出しながらヤマトの所に行く言うと、

「今、ヤマトはこの街にはいねぇよ」

 それを聞いた美希と一彩はそわそわし始めた、一刻も速く会いたいという気持ちが出ているのを見たトシヒコは、

「今、ヤマトとさとる君達は謎の魔物を調査に行っているとこだよ」

 と、二人の反応を見て小さく笑って続けて、

「それで、どういう魔物の調査に行っているんだトシヒコ」

 トウカは二人の反応を見て速く会わせてやりたいと思いトシヒコにそう聞いた、

「食い気味に聞いてくるねぇ。 その魔物は他の魔物を強化し使役するっていう奴らしいな」

 そう言うと、トウカはそれを身に覚えがあり、二人はどこかで聞いたことのあるような覚えがあった、

「あの一度倒したと思ったら強くなったな……」

 トウカはそう呟き、二人は内心で『魔王の因子に似てる』と思った。

「何だ知ってるのかお三方?」

「私達はそれに遭遇した可能性があると思っただけだ。 それはそれとして、ヤマト達はどこに行ったんだ?」

 トウカはヤマトの居場所を聞こうとした。
 しかし、トシヒコは顔を難しくした、

「知らないな、そいつはいろんな所に素早く移動してるらしいからな」

「そうか……」

 三人は現在の居場所が把握できないと知り落胆した。

「それで、そいつはいつから現れたんだ?」

 トウカはいつから現れたのか気になったので聞き返すと、

「丁度、トウカ達が帝国に調査しに行くと決まった時にポツポツと被害が出たと入ってきたな」

「そうか、わかった、話してくれてありがとう」

 トウカはいい話が聞けたことにお礼をし、三人は残っていた階段を降りた、

「何だか気味の悪い人でしたね……」

 美希がそう言うと、トウカは「あぁ、何を考えてるのかわからない奴だ」と返した。

 



  
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