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三部 反骨の国

41 先遣隊

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「ハック殿達が来てから色々とあったがまさか王都の奪還ができるとは思ってもいなかった、ホッソリと生き延び徐々に取り返していく生きてワシが見ることは叶わないと思っておったがの……」

 村長の家で騎士団長と僕達は机を囲いながら  話している、

「それは私もだよ村長殿、あの圧倒的な魔族に対して戦えるものが三人もいきなり増えたのだ、あとは内のタイガがもう少し戦えるようになればこの国から排除できるやもしれん」

 ハックはそう言われると少し顔を照れてるような恥ずかしいような顔をしながら、

「騎士団長さんに村長さん買い被りすぎですよ」

「ふむそうか? 俺はもっと人間が必要だと思っておった、戦えるものの選別を踏まえて沢山な」

「そうじゃな、そのくらいしなければ難しいことじゃな」

 ハックは手を頭をかきながら、

「それで、今日の本題というのはこれなんですか?」

「ん? あぁ、違うよ、今日呼んだのはこれからの行動だ、まぁ、大半な村人にはあんまり関係は無いが主に騎士達のな」

「騎士達?」

 ハックは村長に最後の言葉を繰り返すと隣にいる騎士団長が、

「うむ、騎士達の事だ、まぁ簡単な話戦にはな拠点が必要だ、今のあいつを倒すのは俺でも簡単だと思うがほらお主の彼女が言っておった笑顔の絶えない好青年とやらが入ればそれなりにやらなければなと」

 笑顔の絶えない好青年、ハックはその男をメイの口から聞いた時、まだ別の魔族が居たのかと思ったがここ数日の間には奴はこなかった、

「でも、奴はここに来ない、言ったとおり王都の中心に待っているんでしょうか?」

「それがわからないから騎士だけでまず向かうのだ、というのも重要だがその話だけで君を呼ぶことは無い、頼みがあるんだ」

「頼み……」

「あぁ、先程名前が上がった奴なんだよ、入れ」

 騎士団長はそう言って一人の若い騎士が入ってきた、

「よ、宜しく御願いします、タイガといいます!!」

「コイツを鍛えてくれない期限は俺達が完全に陣と補給線をが作るまで、大体一週間ぐらい掛かると思う」

「一週間ですか?」

「あぁ、本当は補給線を作るには何ヵ月もの調査が必要だがかって知る王都の周辺だからなすぐにできる」

 自信満々に白い歯を見せながら騎士団長はハックを見る、

「なるほどわかりました、僕でよければ任せてください」

「そうかそうか、了承してくれると思ったよよかったよかった」

 騎士団長はどこかホッとしているのかハックの背中を軽く叩く。

「ハックさん宜しくお願いします!!」

 タイガは何度もハックに頭を下げる。
 それを見ていた村長は申し訳なさそうな顔をしながら、

「本当に申し訳ないのうハック君」


「良いんですよ、それにタクヤさんも心配ですし知ってしまった以上ほっとけません」

「そうか」

 村長はタクヤの名前を聞くと少し寂しそうな顔をするとその日の会議は終わる。

 ─────

 翌日、村の出入り口で十人程の騎士達が集まり王都に向かう彼らをを見送るためにハック達は来ていた、

「では、ハック殿宜しく頼むタイガの事」

「任せてください」

「騎士団長、必ず力になれるよう強くなって貴方の元に戻ってきます!!」

「期待してるぞタイガ、今、騎士の中で魔族とまともにやれるのは恐らくお前だけだ」

「僕だけ……」

 タイガはそう言われると少し不安そうな顔をすると、

「タイガ君、僕達がついている今より強くなるために頑張ろ」

「はっ、はい!!」

「ふっ、では宜しく頼む。私達は行く」

 騎士団長は自分の事を私と云うと振り返り王都へ向かっていった。
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