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二章 錆びれた都

5 一時の休息

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「やはりここに居たんですね女神様!!」

 分け目もふらず目の前にいる女神様を見ているとすぐに女神様が、

「ハック早くこっちに来てあの魔物まだ生きてるよ」

 と、手をこちらに差しのばす。

「えっ、でも女神様がさっき」

 そう、思い僕は女神様が倒したと思われる魔物を見るため振り返ると、

「どうなってるんだ……」

 魔物は白い体を捻ったり伸ばしたりしながら女神様のファイアランスで貫通された傷が無くなった、

「けぷっ」

 倒れた魔物はそのままスッと立ち上がりもう一度僕たちを探す仕草をしていた、

「ハック早く」

 小さな声で女神様が僕に声をかけられると直ぐに女神様の手を掴み逃げるように上の階へと上る。


「い、一体あれは何なんですか女神様……」

 あの魔物から逃げ姿が見えなくなった頃に僕は膝をつきながら女神様に問いかけた、

「ごめんねハック……私、ハックの声が聞こえたから下の方に走ってきたから何もわからないの」

 と、返答された、

「そうですよね女神様もこんなところにに知らずに来たんですからね、すみません」

「うーうんいいの」

 女神様は僕に期待に応えられないことに顔を暗くした。

「そんな暗くならなくても大丈夫ですよ女様それよりも再会できた事を喜びましょう」

 と、話題を変える。

「そうだねハック///」

 声が明るくなり僕に抱きついてくる、

「それにしても女神様、あの鳥の魔物からよく逃げてこれましたね」

「あの鳥は私をここに連れてきて食べようとしたからその場で焼き鳥にしたから逃げてこれたの」

 あのー女神様、それは逃げてきたとはいいませんよ報復して来たって言うんですよ……、

「ということは女神様はあの白い魔物からは幾度が遭遇して倒してみるも何度も復活していたのを知っていたのですか?」

「うん、頑張っても頑張っても私の攻撃を受けても倒すことができなかったら倒すよりも隠れて移動した方がいいかなって思ってここまで来たのよ」

「と、言うことは女神様はここに来るまでの間に誰か人を見ませんでしたか?」

 僕は女神様にそう訪ねるとすぐに、左手を右肘に当て右手を顎に置きながら宙を見ながら何かを考える女神様、

「うーん……ハックの声がするまで人は見なかったけど人の骸骨がポツンと置かれた部屋にいたは」

「骸骨ですか」

「うん、骸骨」

 女神様の言うとおりなら恐らくこの街に人は居ないんだろうな……、

「仕方ないですねこの街がよくわからない以上、その部屋で何があるか探してみましょう」

「わかった、私が案内するね」

 女神様は体を翻した。
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