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二章 錆びれた都

3 錆びれた街

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 地下の空洞には綺麗に舗装されており天井にはあの部屋にあった電球が等間隔に置かれているのを確認しながらかれこれ数分は歩いていた、

「風は吹いているけど中々出口が見えないな……」

 僕はそう口にしつつ本当はこの先に出口は無くちょっとした穴から吹いているのではないかと思い始めていた。

 それでもなお前に前に進んでいると洞窟の最奥から光が見えた、

「出口か?」

 僕はそう思い足早から走るように足を動かし出口に辿り着くと、

「何だこの街は……」

 目の前に広がっていたのは赤褐色に広がる大きな街が姿を現した。

 くぇぇぇーーー 

 その時、大きく空を飛ぶ魔物が横目に現れた、

「あの魔物は……女神様を連れ去った奴だ!!」

 僕は忘れもしない魔物を見つけ追いかけようと前に一歩踏み出す。

 ジャリ

 と、したがすぐ目の前は崖であり、唯一通れそうなのは出口の横にある人一人が歩けそうな道があるだけだった、

「こ、この道を通っていくのか……」

 そうは口にするも女神様を一人にするのは心配だ、すぐに降りようとその道を進む。

「それにしてもこの街は何だ……出口からでてすぐに見えたのはあの目立つ塔とそれを中心に建物が広がっている」

 歩きながら街のようすを観察していたらあの魔物がその塔に入っていくのが見えた、

「一番分かりやすいところに入っていったな」

 次の目的が決まると僕は足を更に早めこの大きな盆のような形になっている所を下る。


「はぁはぁはぁやっと降りられた……」

 その道乗りは大体一周したところで下り終えた、

「それにしてもどうしてこの街は赤いんだ?」

 ふと、そんなことを思い建物に近づき触れると、

 バリバリ

 と、その建物の外壁が触った所だけ剥がれた。

 剥がれた物を指で擦るとすぐにポロポロと崩れそれを鼻で嗅いだ、

「鉄っぽい匂いがする……」

 昔、鉄が錆びたものを嗅いだときにこんな匂いがしたな思い出した。

「いまはそれどころじゃないや急いで女神様を探さなきゃ」

 そう思いこの街の中心へと向かう。
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