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二章 錆びれた都
2 異文化の家
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「さ、寒い……」
森の奥は思った通り暗く日が入ってないせいか体の地の巡りが悪くなっているのか鳥肌までもたってしまっていた、
「それにしてめあの魔物こんな森を越えた先に何があるっていうんだ?」
既に見失ってい魔物に愚痴を言いつつも果てのない森を見渡す、
「唯一の救いは魔物が出てこないってとこか」
未だに僕はあれ以来武器を手にしていない、基本戦闘は拳のみ……といっても女神様の魔法で牽制して僕が殴るだけで何とかできてきたものの、
「その女神様が居なかったらどうなるんだ僕は」
はぁ……。
深く溜め息を着きながら回りを見渡すとポツンと光が見えた、
「何だあの光?」
それ以外に目ぼしいものは無く当てもない僕はその光に足を向けた。
光に向かって歩くとだんだん大きくなりそこには家というには少し小さめの建物があった、
「少し大きめな倉庫か? いやでも中から光が溢れている誰かいるのか?」
僕はその建物をぐるりと回り扉を見つける。
コンコン
二回ノックの音を響かせる。
「誰かいますか?」
中に人がいるのかを確認しようと声を出すが無情になにも帰ってこなかった、
「応答が無いなら入りますよ」
と、ドア口に手を掛け横に滑らせると、
「あ、開いた……」
扉はすんなりと開いてしまった、
「失礼しまーす」
と、静かに声を掛けながら入ると奥の部屋、つまり僕が来た方向の部屋から光が溢れていた、
「光はあるのに人の気配を全く感じない……」
家には生活感は残っている。
すーっと奥の方に進むとすぐ曲がった所から光が溢れている。
僕は曲がり角に手を掴みつつそっーと覗き込んだ、
「誰かいますか?」
そう言いながら覗いた先はリビングがあった、
「何だあれ……」
そのリビングに誘われるように僕は部屋に入った、
「何かのスープか?」
その部屋には調理された肉やスープなのが置かれている。しかも、スープの入った銀皿を触るとまだ暖かいものである、
「さっきまで人がいたのか?」
そう口にするがここに来るまでの間に僕は誰とも会ってはいない。
ぐぅぅぅぅ
そういえば女神様が連れ去られ飲む水もなく食べる間もなくここまで来ていたな……。
「食べれるかな」
いやいや、口に出したものの人の家かつこんな不気味な家の物を食べたいと思うか?
「はぁ」
溜め息をつくとふと上を向いた、
「……電球だ」
丁度上を向いたところに光が発せられていた電球が目に入った、
「こんなところにも普及しているのか魔法科学は」
そう口に出しながら電球に手を掛けようとすると、
「あっつ!!」
物凄い熱量を皮膚から感じ取る、
「な、なんだこれは……」
人差し指をほんの少し触れただけで火傷するんじゃないか?
そう思っているとふと目の前に垂れ掛けられている糸を見つけた、
「なんだこれ?」
その糸を辿ると先ほどの電球の側から出ているものだった、
「……」
ふと、その糸を手に掛けて引っ張ってみると光が無くなった、
「糸を引っ張ったら光が消えた……どういう仕組みだ?」
もう一度糸を引っ張ってみると光が点いた、
「なんだこれ?」
そう不思議に思って電球にもう一度手を掛けてみようとするも先程痛い思いをしたことを思い出す、
「どうすれば」
どうもうこうもないな痛みを堪えて取ってみよう。
そう決心した僕は思いっきり電球を直に触れる!!
「ひぃぃぃぃぃぁぁぁあぁぁぁぁぁ」
声にも鳴らない絶叫を出しながら僕は電球を取ろうと引っ張るも中々抜けない、
「どうなってるんだ!!」
と、言いながらグリグリしていたその時、電球から光が無くなった、
「えっ?」
と、同時に電球も引っこ抜けた、
「はぁはぁ……」
女神様と出逢って一番の強敵はこの電球だったかもしれない……。
そんな下らないことを思いながら僕は電球の光が寿命を向かえたことに疑問を持った、
「あんなに輝いてたのに魔力が尽きたのか?」
真っ暗になった部屋の中で確かに手にしている電球を持ってる方を向きながら呟く、
「使い物に鳴らないなら戻そう」
僕はそう思いさっきまでに設置されていた装置につけ直すと、
「えっ……魔力が戻っただと……」
僕はこの装置がてっきり電球の魔力を阻害する装置だと思っていたが、まさか電気系統の魔力を流して点ける装置だとは思っても見なかった、
「これじゃ持っていけないな……」
生憎僕には属性魔力の適正は皆無どころか魔法を扱うのでさえ困難な体質だこんな特殊な電球じゃ荷物になるだけ。
「仕方ない他の部屋を探すか早くメガミサマを助けないといけないし」
そう思い他の部屋を探索した。
そうして数十分経った頃一つだけ目ぼしいものが発見できた、
「地下室……」
にしては奥行きがありその先に何があるのかわからず一度戻り家を探索しなおしに来た僕だったが最後に残っていたのはこの先だけだった。
そう思っていると地下室の部屋から仄かに風が吹き上げた。
「風……もしかしてこの先はどこか外に繋がっているのか?」
ふとそう思った、
「しかし女神様を助けないと……そういえば奇しくも女神様が連れ去られた方角と同じ方に向かっていたなこの奥」
そんなことを思い出すと否や僕の心は決まりの扉の底に入っていく。
森の奥は思った通り暗く日が入ってないせいか体の地の巡りが悪くなっているのか鳥肌までもたってしまっていた、
「それにしてめあの魔物こんな森を越えた先に何があるっていうんだ?」
既に見失ってい魔物に愚痴を言いつつも果てのない森を見渡す、
「唯一の救いは魔物が出てこないってとこか」
未だに僕はあれ以来武器を手にしていない、基本戦闘は拳のみ……といっても女神様の魔法で牽制して僕が殴るだけで何とかできてきたものの、
「その女神様が居なかったらどうなるんだ僕は」
はぁ……。
深く溜め息を着きながら回りを見渡すとポツンと光が見えた、
「何だあの光?」
それ以外に目ぼしいものは無く当てもない僕はその光に足を向けた。
光に向かって歩くとだんだん大きくなりそこには家というには少し小さめの建物があった、
「少し大きめな倉庫か? いやでも中から光が溢れている誰かいるのか?」
僕はその建物をぐるりと回り扉を見つける。
コンコン
二回ノックの音を響かせる。
「誰かいますか?」
中に人がいるのかを確認しようと声を出すが無情になにも帰ってこなかった、
「応答が無いなら入りますよ」
と、ドア口に手を掛け横に滑らせると、
「あ、開いた……」
扉はすんなりと開いてしまった、
「失礼しまーす」
と、静かに声を掛けながら入ると奥の部屋、つまり僕が来た方向の部屋から光が溢れていた、
「光はあるのに人の気配を全く感じない……」
家には生活感は残っている。
すーっと奥の方に進むとすぐ曲がった所から光が溢れている。
僕は曲がり角に手を掴みつつそっーと覗き込んだ、
「誰かいますか?」
そう言いながら覗いた先はリビングがあった、
「何だあれ……」
そのリビングに誘われるように僕は部屋に入った、
「何かのスープか?」
その部屋には調理された肉やスープなのが置かれている。しかも、スープの入った銀皿を触るとまだ暖かいものである、
「さっきまで人がいたのか?」
そう口にするがここに来るまでの間に僕は誰とも会ってはいない。
ぐぅぅぅぅ
そういえば女神様が連れ去られ飲む水もなく食べる間もなくここまで来ていたな……。
「食べれるかな」
いやいや、口に出したものの人の家かつこんな不気味な家の物を食べたいと思うか?
「はぁ」
溜め息をつくとふと上を向いた、
「……電球だ」
丁度上を向いたところに光が発せられていた電球が目に入った、
「こんなところにも普及しているのか魔法科学は」
そう口に出しながら電球に手を掛けようとすると、
「あっつ!!」
物凄い熱量を皮膚から感じ取る、
「な、なんだこれは……」
人差し指をほんの少し触れただけで火傷するんじゃないか?
そう思っているとふと目の前に垂れ掛けられている糸を見つけた、
「なんだこれ?」
その糸を辿ると先ほどの電球の側から出ているものだった、
「……」
ふと、その糸を手に掛けて引っ張ってみると光が無くなった、
「糸を引っ張ったら光が消えた……どういう仕組みだ?」
もう一度糸を引っ張ってみると光が点いた、
「なんだこれ?」
そう不思議に思って電球にもう一度手を掛けてみようとするも先程痛い思いをしたことを思い出す、
「どうすれば」
どうもうこうもないな痛みを堪えて取ってみよう。
そう決心した僕は思いっきり電球を直に触れる!!
「ひぃぃぃぃぃぁぁぁあぁぁぁぁぁ」
声にも鳴らない絶叫を出しながら僕は電球を取ろうと引っ張るも中々抜けない、
「どうなってるんだ!!」
と、言いながらグリグリしていたその時、電球から光が無くなった、
「えっ?」
と、同時に電球も引っこ抜けた、
「はぁはぁ……」
女神様と出逢って一番の強敵はこの電球だったかもしれない……。
そんな下らないことを思いながら僕は電球の光が寿命を向かえたことに疑問を持った、
「あんなに輝いてたのに魔力が尽きたのか?」
真っ暗になった部屋の中で確かに手にしている電球を持ってる方を向きながら呟く、
「使い物に鳴らないなら戻そう」
僕はそう思いさっきまでに設置されていた装置につけ直すと、
「えっ……魔力が戻っただと……」
僕はこの装置がてっきり電球の魔力を阻害する装置だと思っていたが、まさか電気系統の魔力を流して点ける装置だとは思っても見なかった、
「これじゃ持っていけないな……」
生憎僕には属性魔力の適正は皆無どころか魔法を扱うのでさえ困難な体質だこんな特殊な電球じゃ荷物になるだけ。
「仕方ない他の部屋を探すか早くメガミサマを助けないといけないし」
そう思い他の部屋を探索した。
そうして数十分経った頃一つだけ目ぼしいものが発見できた、
「地下室……」
にしては奥行きがありその先に何があるのかわからず一度戻り家を探索しなおしに来た僕だったが最後に残っていたのはこの先だけだった。
そう思っていると地下室の部屋から仄かに風が吹き上げた。
「風……もしかしてこの先はどこか外に繋がっているのか?」
ふとそう思った、
「しかし女神様を助けないと……そういえば奇しくも女神様が連れ去られた方角と同じ方に向かっていたなこの奥」
そんなことを思い出すと否や僕の心は決まりの扉の底に入っていく。
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