勇者パーティーに追放されたけど、僕は女神様と魔王を倒しに行きます。

一章 ジッパンの長い一週間

14 お別れ

　ギルド長の案内通りギルドの応接間にいる中央に領主の首を置いて、

「そ、それで領主が人魚を食べていたとは本当のことですか……」

　ゆっくりとその口を開くギルド長、

「そうなの、この街の領主が食べてたの」

　ニィがギルド長に高らかに宣言する。

　しかし、ギルド長の視線はニィからすっーとベトーの方に視線が向く。

　視線を向けられるベトー、

「女王の言う通り食べてましたよ」

「じょうおう？」

　ギルド長はまたもや顔が白くなりニィに顔を向けた、

「し、失礼しました！！」

　ギルド長はニィに向かって平謝りをした、

「気にしないの今は領主なの顔を上げるの」  

　ニィはそう促す。

「それで今回して欲しいことが有るの！！」

「そ、それはいかようなもので？」

「簡単なの、ニィ達人魚を捕まえていた人達を探して欲しいの」

「それは勿論です、人魚の捕縛と人魚食は禁止されていますし犯させば大罪人てして処罰されます」

　ニィはそれを聞くと満足そうに笑顔を浮かべると、

「じゃあ、お願いするの！！」

「わかりました冒険者諸君と街の役所と連携をして取り掛かります」

　そして色々話す中、僕と女神様の手配書は撤回される話もでた。



　ギルドでの話が終わり僕達とニィ達は港に来ていた、

「ハックお兄ちゃん、メイお姉ちゃん……」

　ベトーに手を引かれている。

「ニィちゃん今まで楽しかったよ」

「ニィは女王様だから一族を守らないとな」

　ニィは涙を浮かべながら僕達を見つめて、

「うん」

　と、うなずくと、

「メイお姉ちゃんの抱っこ」

　ニィは最後にメイに向かう、

「うん、いいよ」

　女神様はそう言うとニィを抱きかかえる。

「ハック殿との出会いはここでしたなそういえば」

「そうですねベトーさん」

「いやはやあの時は、我を忘れて人間を殺していましたがハック殿にあわなければ無関係の人間も殺すとこでしたよ」

　あれは凄かったよベトーさん、

「そう言うことは二度とやらないでくださいよ」

　と、笑いながら返す、

「ニィ女王、我々はこれからの事を考えなければなりません早く帰りましょう」

「うん」

　ニィは女神様の腕から離れる。

　離れたニィはベトー共に海に向かう、

「じゃあね、ハックお兄ちゃん、メイお姉ちゃん！！」

「では、またどこかで会いましょう」

　二人はそう言って海の中に入っていった。