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第五章 男ばかりの訓練所
010 初めての訓練
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訓練の前に、ディルクが宿舎の裏庭に案内してくれた。
そこには人だかりが出来ていて、みんな何故か上を見上げていた。セシルもそれに習って上に視線を動かすと……。
「きゃっ。何ですか、あれ!?」
「よく見ておけ。規則違反をした奴への処罰だ」
セシルは両手で目を覆った。
三人の男が、屋上から一人ずつ逆さ吊りにされていたのだ。
アルベリクは処罰と言ったが、恐ろしい。
上半身裸で目隠しをされ、『酒泥棒』と貼り紙までされていた。
ディルクがセシルの肩に手を乗せて言う。
「二時間、逆さ吊りの刑だ」
「そんな短かったか?」
アルベリクが口元に悪意のこもった笑みを浮かべて言った。
その発言にディルクは身震いして腕をさする。
「ひゃ~。怖いね~」
「もう少し長くてもいいだろ?」
「どうせ、罰の後もみんなから白い目で見られるんだから放っとけよ」
「ああ。三日ともたないだろうな」
セシルは怯えながらもアルベリクの後ろからそっと三人を見ていた。どこかでみたような三人だ。
「酒泥棒……? あっ」
セシルは昨夜の事を思い出し、顔を青くさせた。
アルベリクの袖を掴み、プルプルと手を震えさせている。
「セシル、無理するなよ?」
昨夜の嫌な記憶を呼び覚ましてしまったのかと思い、アルベリクはうつ向くセシルの顔を心配そうに覗き込んだ。
そしてセシルは急に顔を上げると、真っ青な顔でアルベリクを見つめた。
「わ、私……。私も酒泥棒かもしれませんっ」
「「はぁ!?」」
「ど、どうしましょう。私、昨日あの人達と食堂で会って……その後、お酒を飲まされてしまって……」
「その後は覚えていないのか?」
「はい……。あの。私もあれ、やるんでしょうか?」
アルベリクは頭を抱えて深いため息をついた。
ディルクが「お前、大変だな」と言ってアルベリクの肩に手を置いている。
セシルの問いには誰も答えてくれなかった。
そして訓練場に移動する時にディルクが、こっそり教えてくれた。
「セシルちゃん。アルベリクがセシルちゃんの事、あいつらから助け出したんだぜ?」
「えっ?」
「可哀想なアルベリク。あんなに必死だったのにな~」
「……」
夢でみたような気がする。あれは現実?
「ま、それよりさ。今日はセシルちゃんもやってくか?」
ディルクが楽しそうに剣を構えるポーズをしている。
この人もレクトみたいに、剣が好きなのだと思う。
「え……はい。やります!」
「丁度ひとり新しい奴が来るから、そいつと頑張ってみてよ」
◇◇
セシルは背の高い栗色の髪の青年に向かって、木の剣を構えた。
この人の名前はハロルド。
今日から第一訓練場で訓練をするらしい。
ごりごりのコネで入った青年で、セシルと同じ超初心者らしい。ディルクが用意したメニューを、二人でやることになった。
「じゃあ、セシル。行くよ~。せーのっ」
気の抜ける掛け声と共に、ハロルドも剣を構える。
そして……。
「いっちに、おいっちに……」
コンっと互いにタイミングを合わせて剣をぶつけ合っていく。まるで赤子が歩くリズムのように。遠くの方で聞こえるアルベリク達の稽古とは雲泥の差である。
「セシル。上手だね~」
「あ、ありがとうございます」
「よし、休憩にしよう!」
さっきから、一つメニューをこなす毎に休憩が入る。
貴族のお坊っちゃまとはこんな感じなのだろうか。
「あ。僕、訓練は午前中だけなんだ。明日も来るけど、迎えが来たら帰るから、セシルは午後も頑張ってね」
その午前中もまだ始まったばかりだ。
けどなんだろう。この、今まで感じたことのないようなマッタリとした時間は……。温くなった湯に、いつまでも浸かり続けているような感覚だ。
気がつくとハロルドのペースに流され、セシルは原っぱで寝転んでいた。
「ハロルド様は、お近くにお住まいなんですか?」
「ははは。ハロルド様なんてやめてよ。僕はセシルと一緒なんだから。呼び捨てでいいんだよ。──あ。セシルの御主人様がこっち睨んでるね~」
睨むアルベリクにも笑顔で手を振り返すハロルド。
謎過ぎる。この人もディルクのようにアルベリクの友人なのだろうか。
「さぁ~て。次のメニューいきますか~」
その後も、ゆる~いメニューをいくつかこなし、そろそろお昼時という時に、ハロルドが急に手を止めて入り口を見た。
豪華な馬車が止まっている。
訓練に夢中で気付かなかった。
馬車から降りてきたのはオリヴィアだった。
今日は爽やかなグリーンのドレスを着ている。
隣にはこの前と同じメイドの女性もいる。
「おーほっほっほっほ。ハロルド! 私が迎えに来てさしあげたわよ~」
ハロルドは変わらぬ朗らかな顔をセシルに向けた。
「セシル。あの小さくて高飛車なお嬢様が僕の御主人様だよ。僕は訓練なんかしたくないのに。セシルの御主人様に会いに来たいから、って我が儘を通した傲慢なお嬢様だよ」
「えっ。じゃあ、ハロルド様は……」
「だからハロルドでいいってば。同じ、使用人同士仲良くしよ」
「は、はい!」
ハロルドは執事なんだ。にしてはちょっと抜けてるところがありそうだ。セシルに言えたことではないけれど。
オリヴィアはアルベリク達の横を騒がしく通りすぎ、セシルとハロルドのところまでやってきた。
セシルの事を頭の先から爪先まで舐めるように見ている。
圧のある探るような瞳だけれど、敵意はないように感じる。
「オリヴィア様。こちら、アルベリク様の使用人のセシルです」
「は、初めまして。セシルと申します」
「ふーん。アルベリク様の……ね」
オリヴィアはセシルに近づくと手にしていた扇子をハロルドに渡し――セシルに抱きついた。
「可愛い。ライラ。この子欲しいの。おばさんメイドじゃなくて、こういう子にお世話してもらいたい!」
「えええっ!?」
そうだ。ディルクが言っていた気がする。
オリヴィアが若いメイドを欲しがっていると。
セシルは、アルベリクの自称婚約者に気に入られてしまったようだ。
そこには人だかりが出来ていて、みんな何故か上を見上げていた。セシルもそれに習って上に視線を動かすと……。
「きゃっ。何ですか、あれ!?」
「よく見ておけ。規則違反をした奴への処罰だ」
セシルは両手で目を覆った。
三人の男が、屋上から一人ずつ逆さ吊りにされていたのだ。
アルベリクは処罰と言ったが、恐ろしい。
上半身裸で目隠しをされ、『酒泥棒』と貼り紙までされていた。
ディルクがセシルの肩に手を乗せて言う。
「二時間、逆さ吊りの刑だ」
「そんな短かったか?」
アルベリクが口元に悪意のこもった笑みを浮かべて言った。
その発言にディルクは身震いして腕をさする。
「ひゃ~。怖いね~」
「もう少し長くてもいいだろ?」
「どうせ、罰の後もみんなから白い目で見られるんだから放っとけよ」
「ああ。三日ともたないだろうな」
セシルは怯えながらもアルベリクの後ろからそっと三人を見ていた。どこかでみたような三人だ。
「酒泥棒……? あっ」
セシルは昨夜の事を思い出し、顔を青くさせた。
アルベリクの袖を掴み、プルプルと手を震えさせている。
「セシル、無理するなよ?」
昨夜の嫌な記憶を呼び覚ましてしまったのかと思い、アルベリクはうつ向くセシルの顔を心配そうに覗き込んだ。
そしてセシルは急に顔を上げると、真っ青な顔でアルベリクを見つめた。
「わ、私……。私も酒泥棒かもしれませんっ」
「「はぁ!?」」
「ど、どうしましょう。私、昨日あの人達と食堂で会って……その後、お酒を飲まされてしまって……」
「その後は覚えていないのか?」
「はい……。あの。私もあれ、やるんでしょうか?」
アルベリクは頭を抱えて深いため息をついた。
ディルクが「お前、大変だな」と言ってアルベリクの肩に手を置いている。
セシルの問いには誰も答えてくれなかった。
そして訓練場に移動する時にディルクが、こっそり教えてくれた。
「セシルちゃん。アルベリクがセシルちゃんの事、あいつらから助け出したんだぜ?」
「えっ?」
「可哀想なアルベリク。あんなに必死だったのにな~」
「……」
夢でみたような気がする。あれは現実?
「ま、それよりさ。今日はセシルちゃんもやってくか?」
ディルクが楽しそうに剣を構えるポーズをしている。
この人もレクトみたいに、剣が好きなのだと思う。
「え……はい。やります!」
「丁度ひとり新しい奴が来るから、そいつと頑張ってみてよ」
◇◇
セシルは背の高い栗色の髪の青年に向かって、木の剣を構えた。
この人の名前はハロルド。
今日から第一訓練場で訓練をするらしい。
ごりごりのコネで入った青年で、セシルと同じ超初心者らしい。ディルクが用意したメニューを、二人でやることになった。
「じゃあ、セシル。行くよ~。せーのっ」
気の抜ける掛け声と共に、ハロルドも剣を構える。
そして……。
「いっちに、おいっちに……」
コンっと互いにタイミングを合わせて剣をぶつけ合っていく。まるで赤子が歩くリズムのように。遠くの方で聞こえるアルベリク達の稽古とは雲泥の差である。
「セシル。上手だね~」
「あ、ありがとうございます」
「よし、休憩にしよう!」
さっきから、一つメニューをこなす毎に休憩が入る。
貴族のお坊っちゃまとはこんな感じなのだろうか。
「あ。僕、訓練は午前中だけなんだ。明日も来るけど、迎えが来たら帰るから、セシルは午後も頑張ってね」
その午前中もまだ始まったばかりだ。
けどなんだろう。この、今まで感じたことのないようなマッタリとした時間は……。温くなった湯に、いつまでも浸かり続けているような感覚だ。
気がつくとハロルドのペースに流され、セシルは原っぱで寝転んでいた。
「ハロルド様は、お近くにお住まいなんですか?」
「ははは。ハロルド様なんてやめてよ。僕はセシルと一緒なんだから。呼び捨てでいいんだよ。──あ。セシルの御主人様がこっち睨んでるね~」
睨むアルベリクにも笑顔で手を振り返すハロルド。
謎過ぎる。この人もディルクのようにアルベリクの友人なのだろうか。
「さぁ~て。次のメニューいきますか~」
その後も、ゆる~いメニューをいくつかこなし、そろそろお昼時という時に、ハロルドが急に手を止めて入り口を見た。
豪華な馬車が止まっている。
訓練に夢中で気付かなかった。
馬車から降りてきたのはオリヴィアだった。
今日は爽やかなグリーンのドレスを着ている。
隣にはこの前と同じメイドの女性もいる。
「おーほっほっほっほ。ハロルド! 私が迎えに来てさしあげたわよ~」
ハロルドは変わらぬ朗らかな顔をセシルに向けた。
「セシル。あの小さくて高飛車なお嬢様が僕の御主人様だよ。僕は訓練なんかしたくないのに。セシルの御主人様に会いに来たいから、って我が儘を通した傲慢なお嬢様だよ」
「えっ。じゃあ、ハロルド様は……」
「だからハロルドでいいってば。同じ、使用人同士仲良くしよ」
「は、はい!」
ハロルドは執事なんだ。にしてはちょっと抜けてるところがありそうだ。セシルに言えたことではないけれど。
オリヴィアはアルベリク達の横を騒がしく通りすぎ、セシルとハロルドのところまでやってきた。
セシルの事を頭の先から爪先まで舐めるように見ている。
圧のある探るような瞳だけれど、敵意はないように感じる。
「オリヴィア様。こちら、アルベリク様の使用人のセシルです」
「は、初めまして。セシルと申します」
「ふーん。アルベリク様の……ね」
オリヴィアはセシルに近づくと手にしていた扇子をハロルドに渡し――セシルに抱きついた。
「可愛い。ライラ。この子欲しいの。おばさんメイドじゃなくて、こういう子にお世話してもらいたい!」
「えええっ!?」
そうだ。ディルクが言っていた気がする。
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