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第五章 男ばかりの訓練所
003 ディルク=シュナイト
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訓練所は第一から第四訓練場まであるそうだ。
アルベリクが所属しているのは精鋭揃いのエリートコースである第一訓練場。人数は全部で四十人くらいで、あのディルクもいる。
騎士見習いの養成所のようなところで、この中では、身分に関係なく己の強さのみで判断されるらしい。
セシルは野外訓練場の花壇に腰かけ、練習の様子を見学していた。
訓練が始まり、まだ三十分ほどしか経っていない。しかし過酷な訓練を目の当たりにし、セシルは早く終わらないかとばかり願っていた。
アルベリクが他の訓練生と力比べを始めたのだが、それがもう一方的すぎて見ていられなかったのだ。
きっと野盗達もあんな風にアルベリクに襲われ……違う。殺られ……違うな。
さて。なんと言ったらいいものか……。
◇◇
アルベリクは訓練が始まる前に他の訓練生にこんなことを言った。
「食堂では失礼しました。見学者を連れてきたのですが、所内の規律を乱すつもりはありませんので、あれはいないものとして接していただければと思います」
淡々と話すアルベリクに、訓練生達からざわめきが起こった。すると、見かねたディルクが、苦笑いを浮かべながらフォローする。
「ってな訳で、あの子にちょっかいを出した奴は半殺しにするそうだ。みんな気を付けるように!」
「ディルク。そんなことは言っていないぞ」
「いやー。目がそうだって言ってるよな?」
力強くうなずくその他の訓練生一同を、アルベリクは不機嫌そうに睨み返した。しかし、さすが精鋭揃いと言うべきか、それにも怯まずに質問が飛ぶ。
「話すのも禁止か?」
「はい」
「せめて名前は教えろよ」
「呼ぶ必要はないかと」
「さっき何で泣いてたんだ?」
「食事がカラ……どうでもいいだろ」
「態度悪いぞー」
「お前もな」
「あー。もう止めだ止め! 言い合いはなし。訓練しよう。なっ!」
険悪な雰囲気になる前にディルクが声を上げた。
しかし互いの不満は消える気配がない。
「ディルクさん。そいつがいない間に俺たちがどんだけ訓練をつけてきたか見せてやりたいです」
「おいおい。まぁーた、そーやって……」
「俺も、それでいいですけど?」
という感じで力試しが始まったのだ。
お互い木の剣で戦っているのだが、当たったら物凄く痛そうだった。
訓練生達のうめき声が上がる度に、セシルの顔色は悪くなっていく。そんなセシルを心配して、ディルクが傍に寄ってきた。なぜかアルベリクから、ディルクとだけは話してもよいと言う許可をもらっていたのでセシルも変に身構えずに済む。
「いやー。馬鹿ばっかりで見苦しいよな。えっと……」
「セシルと申します。ディルク様……ですよね」
「セシルちゃんね。よろしく。アルベリクから聞いたのか? 俺は、ディルク=シュナイト。シュナイトって付くけど一族の中では末席だから。様とか付けなくていいからな」
「いえいえ。滅相もございません」
未来の英雄様を無下に扱うなど出来るはずがない。
本物の英雄を前にセシルは少しだけ緊張していた。
「セシルちゃんは見学だけでいいのか? 折角だから、少しは体を動かしていけよ」
「あー、そうですよね……」
セシルはバタバタと倒れていく訓練生を見て笑顔が引きつる。
「いやいや。あんな訓練しないから安心しろよ。あれだって普通はしないんだぜ? 前回アルベリクが来たときからだな。なーんか前より急に強くなってさ。みんな、たまにしか来ない貴族の坊っちゃんに負けるのが悔しいんだよ」
「へぇ~。アルベリク様は強いんですか?」
「そうだな。実は、第一訓練場は貴族なら誰でもコネで入れるんだ。だけど訓練がキツいから、大抵の奴は第二……いや、第四にすぐに移動するな。今も可愛い使用人と部屋でグータラお茶飲んでる奴もいるんじゃないか?」
「ほぅ……。その方達はなんの為に訓練所にくるんですかね?」
「そりゃあ。シュナイト公爵家の人間に顔を売るチャンスだからな。次期当主様はお若いし、狙っている貴族は星の数ほどいるさ」
ディルクが言っているのはさっき現れたオリヴィアのことだろう。この言い方だと、アルベリクの婚約者とは本当に自称のようだ。
セシルはホッと胸を撫で下ろし、なぜ自分が喜んでいるのか不思議で首をかしげた。
「オリヴィア様といえば、若いメイドが欲しいって、いつもうるさいんだよな。この前メイドを連れてきてた奴がいて、しつこく話しかけてたな。……セシルちゃん、使用人なんだよな。どう?」
まさか誘われるとは思わなかった。
でも、掃除も食事もまだまだ上手く出来ないし。
私には無理だ。話題を変えなくては。
「どうって。私なんか無理ですよ。あ、私以外にも女性の方がいらっしゃるんですか?」
「ああ。でも第一にはいないよ。それに貴族の人間は食堂で食べるのをいやがる奴ばかりだから、会えないとは思うぞ」
「えー。残念です」
「ん。待てよ。……もしかして。アルベリクはオリヴィア様の気を引くためにセシルちゃんを連れてきたとか?」
「そんなことは聞いておりませんが……」
「いやー。でもなー。アルベリクは、オリヴィア様をコバエの様にうるさい女、と揶揄する最低の奴だから。そんなはずは……。セシルちゃん。どう思う?」
「ええっ。私はなにも聞いていないですよ?」
真剣な表情でセシルに詰め寄るディルク。
瞳には熱がこもっていて。
ああ。この人オリヴィア様のことが好きなんだな、と目を見てすぐに分かってしまった。
しかし、そんなディルクの瞳が、急に鋭い光を帯びた──次の瞬間。
「セシルちゃんっ」
という声と共に、セシルはディルクに抱きしめられ、原っぱに押し倒された。
アルベリクと違い、太くて逞しい男性の硬い体に覆われて、セシルは何が起きたのか分からず頭の中が真っ白になっていった。
アルベリクが所属しているのは精鋭揃いのエリートコースである第一訓練場。人数は全部で四十人くらいで、あのディルクもいる。
騎士見習いの養成所のようなところで、この中では、身分に関係なく己の強さのみで判断されるらしい。
セシルは野外訓練場の花壇に腰かけ、練習の様子を見学していた。
訓練が始まり、まだ三十分ほどしか経っていない。しかし過酷な訓練を目の当たりにし、セシルは早く終わらないかとばかり願っていた。
アルベリクが他の訓練生と力比べを始めたのだが、それがもう一方的すぎて見ていられなかったのだ。
きっと野盗達もあんな風にアルベリクに襲われ……違う。殺られ……違うな。
さて。なんと言ったらいいものか……。
◇◇
アルベリクは訓練が始まる前に他の訓練生にこんなことを言った。
「食堂では失礼しました。見学者を連れてきたのですが、所内の規律を乱すつもりはありませんので、あれはいないものとして接していただければと思います」
淡々と話すアルベリクに、訓練生達からざわめきが起こった。すると、見かねたディルクが、苦笑いを浮かべながらフォローする。
「ってな訳で、あの子にちょっかいを出した奴は半殺しにするそうだ。みんな気を付けるように!」
「ディルク。そんなことは言っていないぞ」
「いやー。目がそうだって言ってるよな?」
力強くうなずくその他の訓練生一同を、アルベリクは不機嫌そうに睨み返した。しかし、さすが精鋭揃いと言うべきか、それにも怯まずに質問が飛ぶ。
「話すのも禁止か?」
「はい」
「せめて名前は教えろよ」
「呼ぶ必要はないかと」
「さっき何で泣いてたんだ?」
「食事がカラ……どうでもいいだろ」
「態度悪いぞー」
「お前もな」
「あー。もう止めだ止め! 言い合いはなし。訓練しよう。なっ!」
険悪な雰囲気になる前にディルクが声を上げた。
しかし互いの不満は消える気配がない。
「ディルクさん。そいつがいない間に俺たちがどんだけ訓練をつけてきたか見せてやりたいです」
「おいおい。まぁーた、そーやって……」
「俺も、それでいいですけど?」
という感じで力試しが始まったのだ。
お互い木の剣で戦っているのだが、当たったら物凄く痛そうだった。
訓練生達のうめき声が上がる度に、セシルの顔色は悪くなっていく。そんなセシルを心配して、ディルクが傍に寄ってきた。なぜかアルベリクから、ディルクとだけは話してもよいと言う許可をもらっていたのでセシルも変に身構えずに済む。
「いやー。馬鹿ばっかりで見苦しいよな。えっと……」
「セシルと申します。ディルク様……ですよね」
「セシルちゃんね。よろしく。アルベリクから聞いたのか? 俺は、ディルク=シュナイト。シュナイトって付くけど一族の中では末席だから。様とか付けなくていいからな」
「いえいえ。滅相もございません」
未来の英雄様を無下に扱うなど出来るはずがない。
本物の英雄を前にセシルは少しだけ緊張していた。
「セシルちゃんは見学だけでいいのか? 折角だから、少しは体を動かしていけよ」
「あー、そうですよね……」
セシルはバタバタと倒れていく訓練生を見て笑顔が引きつる。
「いやいや。あんな訓練しないから安心しろよ。あれだって普通はしないんだぜ? 前回アルベリクが来たときからだな。なーんか前より急に強くなってさ。みんな、たまにしか来ない貴族の坊っちゃんに負けるのが悔しいんだよ」
「へぇ~。アルベリク様は強いんですか?」
「そうだな。実は、第一訓練場は貴族なら誰でもコネで入れるんだ。だけど訓練がキツいから、大抵の奴は第二……いや、第四にすぐに移動するな。今も可愛い使用人と部屋でグータラお茶飲んでる奴もいるんじゃないか?」
「ほぅ……。その方達はなんの為に訓練所にくるんですかね?」
「そりゃあ。シュナイト公爵家の人間に顔を売るチャンスだからな。次期当主様はお若いし、狙っている貴族は星の数ほどいるさ」
ディルクが言っているのはさっき現れたオリヴィアのことだろう。この言い方だと、アルベリクの婚約者とは本当に自称のようだ。
セシルはホッと胸を撫で下ろし、なぜ自分が喜んでいるのか不思議で首をかしげた。
「オリヴィア様といえば、若いメイドが欲しいって、いつもうるさいんだよな。この前メイドを連れてきてた奴がいて、しつこく話しかけてたな。……セシルちゃん、使用人なんだよな。どう?」
まさか誘われるとは思わなかった。
でも、掃除も食事もまだまだ上手く出来ないし。
私には無理だ。話題を変えなくては。
「どうって。私なんか無理ですよ。あ、私以外にも女性の方がいらっしゃるんですか?」
「ああ。でも第一にはいないよ。それに貴族の人間は食堂で食べるのをいやがる奴ばかりだから、会えないとは思うぞ」
「えー。残念です」
「ん。待てよ。……もしかして。アルベリクはオリヴィア様の気を引くためにセシルちゃんを連れてきたとか?」
「そんなことは聞いておりませんが……」
「いやー。でもなー。アルベリクは、オリヴィア様をコバエの様にうるさい女、と揶揄する最低の奴だから。そんなはずは……。セシルちゃん。どう思う?」
「ええっ。私はなにも聞いていないですよ?」
真剣な表情でセシルに詰め寄るディルク。
瞳には熱がこもっていて。
ああ。この人オリヴィア様のことが好きなんだな、と目を見てすぐに分かってしまった。
しかし、そんなディルクの瞳が、急に鋭い光を帯びた──次の瞬間。
「セシルちゃんっ」
という声と共に、セシルはディルクに抱きしめられ、原っぱに押し倒された。
アルベリクと違い、太くて逞しい男性の硬い体に覆われて、セシルは何が起きたのか分からず頭の中が真っ白になっていった。
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