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出産の記憶 5
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白レースのセレモニードレスが似合わないハチを抱いて、いざ帰宅。
旦那と私、二人三脚の育児が始まりました。
入院中は助産師さんが色々教えて手伝ってくれましたが、これからは自分の手でやらないといけないのです。里帰りもしないつもりだったので、ここにきて育児に対するプレッシャーがズドンと襲ってきたのです。
もともとが杓子定規な性格の馬鹿正直者。出来もしないのに、しっかりやらなきゃという気持ちだけは人一倍。
産後のハイな気持ちだったのが、一気に落ちました。
いわゆる、「産後鬱」に陥ったのです。
何もしてないのに急に涙が溢れてきて、旦那を困らせたりもしました。旦那はこういう時、本当にあてにならないというか、寄り添うのが苦手な人間なので、かなりヤバい状況だったと今にして思います。
退院して2~3日経った頃、実家に泣き付きました。比喩ではなく、実際泣きながら電話して、急遽里帰りが決まりました。
もっと上手に周りを頼ればよかったなぁと、今でも反省しきりです。
電話したその日のうちに、荷物をまとめてタクシーで実家へ。その時、旦那はどんな顔をしていたか、どんな言葉をかけてくれたか、それすらも記憶にありません。
そのくらい、精神状態がヤバかったのです。
旦那の反応だけではありません。ただ泣いて過ごしてた、それ以外の記憶が全くないのです。
よく、育児の辛い記憶は綺麗に忘れると言いますが、本当ですね。泣いてはいたけど、何を思って泣いていたかは忘れちゃいました。
実家にお世話になってる間に、身体も精神状態もみるみる回復、1ヶ月程で帰宅することになりました。
家族みんながハチを可愛がってくれた、それだけでかなり救われました。それ以上に、生活のサポートをしてくれた母には頭が上がりません。
そんなこんなで迎えた1ヶ月検診。母も付き添ってくれました。
退院後は一切粉ミルクを飲まなかったハチ。母乳だけなのに、1ヶ月で2キロも増えてました。だいたい1ヶ月で1キロ増えればいいと言われていたのに、まさかの倍増でした。
待合室で隣のママさんに「3ヶ月検診ですか?」て聞かれたのはこのせいか。デカすぎなのか、ハチが。私もデカいが。
先生も助産師さんもビックリの成長をなしているハチはもちろん、私の方も健康状態に異常はなく、一安心。
もう自宅に戻っても大丈夫そうかな、とも思えてきたので、今度こそ旦那と二人三脚の育児が始まりました。
幸い、母乳がたくさん出る体質だったので、粉ミルク関係での出費や手間がなかったのはありがたかったです。妊娠中に、粉ミルクの作り方とか見てたけど、きっちり計って熱湯で溶いて冷やして人肌に下げて、使うたびに哺乳瓶一式を消毒して乾かして……。
めんどい!!
と、心底思ったものぐさな私は、頑なに母乳でいくことを決意したのでした。
食べるものさえ気を付けておけば、おムネを出すだけで済むんですよ。おムネの消毒もしますが、哺乳瓶の手間に比べたらなんてこたぁない。
また、母乳だと痩せるんです。毎回ご飯をおかわりしても痩せていく。こんな嬉しいことはありません。
今となってはその時の面影はありませんが。
たまに、誰かに面倒見てもらって自分の時間が欲しいな、とは思いましたが、母乳だとそれができないのが辛いところです。
ネットや巷には「ミルク育児VS母乳育児」と、なぜか対立させてどちらがいいかを煽るような記事や話を聞きますが、ミルクにはミルクの、母乳には母乳のメリットがあります。
そのママさんの、家庭のスタイルで好きに選べばいいやん、結局は赤子が元気に育てばいいんだから。
今は液体ミルクなるものも出始めていて、ママさんはだいぶ助かりますね。ハチの時にもあればよかったのに。
☆産後鬱を経験しての教訓☆
頼れるものは頼れ!
旦那はあてにするな! でもこき使え!
旦那と私、二人三脚の育児が始まりました。
入院中は助産師さんが色々教えて手伝ってくれましたが、これからは自分の手でやらないといけないのです。里帰りもしないつもりだったので、ここにきて育児に対するプレッシャーがズドンと襲ってきたのです。
もともとが杓子定規な性格の馬鹿正直者。出来もしないのに、しっかりやらなきゃという気持ちだけは人一倍。
産後のハイな気持ちだったのが、一気に落ちました。
いわゆる、「産後鬱」に陥ったのです。
何もしてないのに急に涙が溢れてきて、旦那を困らせたりもしました。旦那はこういう時、本当にあてにならないというか、寄り添うのが苦手な人間なので、かなりヤバい状況だったと今にして思います。
退院して2~3日経った頃、実家に泣き付きました。比喩ではなく、実際泣きながら電話して、急遽里帰りが決まりました。
もっと上手に周りを頼ればよかったなぁと、今でも反省しきりです。
電話したその日のうちに、荷物をまとめてタクシーで実家へ。その時、旦那はどんな顔をしていたか、どんな言葉をかけてくれたか、それすらも記憶にありません。
そのくらい、精神状態がヤバかったのです。
旦那の反応だけではありません。ただ泣いて過ごしてた、それ以外の記憶が全くないのです。
よく、育児の辛い記憶は綺麗に忘れると言いますが、本当ですね。泣いてはいたけど、何を思って泣いていたかは忘れちゃいました。
実家にお世話になってる間に、身体も精神状態もみるみる回復、1ヶ月程で帰宅することになりました。
家族みんながハチを可愛がってくれた、それだけでかなり救われました。それ以上に、生活のサポートをしてくれた母には頭が上がりません。
そんなこんなで迎えた1ヶ月検診。母も付き添ってくれました。
退院後は一切粉ミルクを飲まなかったハチ。母乳だけなのに、1ヶ月で2キロも増えてました。だいたい1ヶ月で1キロ増えればいいと言われていたのに、まさかの倍増でした。
待合室で隣のママさんに「3ヶ月検診ですか?」て聞かれたのはこのせいか。デカすぎなのか、ハチが。私もデカいが。
先生も助産師さんもビックリの成長をなしているハチはもちろん、私の方も健康状態に異常はなく、一安心。
もう自宅に戻っても大丈夫そうかな、とも思えてきたので、今度こそ旦那と二人三脚の育児が始まりました。
幸い、母乳がたくさん出る体質だったので、粉ミルク関係での出費や手間がなかったのはありがたかったです。妊娠中に、粉ミルクの作り方とか見てたけど、きっちり計って熱湯で溶いて冷やして人肌に下げて、使うたびに哺乳瓶一式を消毒して乾かして……。
めんどい!!
と、心底思ったものぐさな私は、頑なに母乳でいくことを決意したのでした。
食べるものさえ気を付けておけば、おムネを出すだけで済むんですよ。おムネの消毒もしますが、哺乳瓶の手間に比べたらなんてこたぁない。
また、母乳だと痩せるんです。毎回ご飯をおかわりしても痩せていく。こんな嬉しいことはありません。
今となってはその時の面影はありませんが。
たまに、誰かに面倒見てもらって自分の時間が欲しいな、とは思いましたが、母乳だとそれができないのが辛いところです。
ネットや巷には「ミルク育児VS母乳育児」と、なぜか対立させてどちらがいいかを煽るような記事や話を聞きますが、ミルクにはミルクの、母乳には母乳のメリットがあります。
そのママさんの、家庭のスタイルで好きに選べばいいやん、結局は赤子が元気に育てばいいんだから。
今は液体ミルクなるものも出始めていて、ママさんはだいぶ助かりますね。ハチの時にもあればよかったのに。
☆産後鬱を経験しての教訓☆
頼れるものは頼れ!
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