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「青の国物語」について
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現在、こちらには長編ファンタジーの「青の国物語」を連載してますが、このお話は私がまだ高校生の時に思いついたお話です。
日頃から何かを想像したり妄想することが好きだった私は、当時見ていた漫画やアニメ、遊んでいたゲームなど、いろんなものからインスピレーションを受けて、少しずつ「青の国物語」の土台ができていきました。当時はタイトルは「青の国物語」ではありませんでした。横文字のタイトルでした。
日本語の「青の国物語」とタイトルを変えたのは、単にわかりやすく、お話の先を広げやすいようにと思って、異世界の名前そのものをつけました。小野不由美先生の十二国記に影響を受けていますね。
当時は光の父親、英雄はいませんでした。兄、光祐と二人暮らしの設定でしたが、現実的ではないなと思い始めてあれこれ頭の中をこねくり回した結果、父子家庭ということになりました。まだここでは詳しく書けないけど、光の母は物語の中でそれなりに重要な役なので、その結果故人のままという形になりました。
あと、ブレラもだいぶ当初の設定から変わったキャラです。最初の彼女は、チビっこいエルフの子供でした。訳あって言葉と家族を失ったかわいそうな孤児でした。当時はその姿を光に重ねて書いてみたのですが、長い時間を経て書き直している今、これはただ単にキャラがかぶるだけだと思い、ブレラには成長していただきました。その結果、腕は立つけど口が悪いというまるで会社に長くいるベテラン女性社員みたいになってしまいました。
大きく変わったのは、この英雄とブレラの二人で、他のキャラは当時と大して変わってません。若気の至りで考えたキャラを、年を重ねた私が書くとどうなるのか。書いてる自分が一番楽しみにしている部分でもあります。
「青の国物語」を思いついた当時は、個人でパソコンを持つ人は少なく、インターネットもそこまで普及していない時代でした。我が家にはワープロがありましたので、そこに物語を打ち込んでは印刷して友達に見せたりもしたものでした。
そんな創作に明け暮れた学生時代も終わりを告げ、私は社会人として世に出て必死に働きました。ストレスが原因の大病を患い、生死の境を彷徨ったりもしました。
病気を治す為にも会社を辞め、それからはマイペースでバイトや派遣で食いつないでいました。友達と同人誌でオリジナルの作品を送り出すのに夢中になった時期もありました。
ですが、その紙面で動いていたのは光たちではありませんでした。
なんというか、中途半端に時間が経っていたせいか、光たちの話を改めて書くのが恥ずかしかったんですよね。
小学生の時に描いたイラストを見つけて『うわあああああああああ』ってなる、あんな感覚でした。
それから、光たちは私の中で静かに眠りについたのです。
そのうちに同人誌を作る活動も辞めてしまい、私は社会人としてスキルアップしていくことに重きを置くようにしました。そろそろ将来を真面目に見据えないと、と不安になったのです。
そして生涯を共にする伴侶と出会い、幸いにも子供にも恵まれて、仕事は出産がらみでキャリアはリセットされてしまいましたが、逆にいろんな職種を楽しんでみようと様々な仕事をしました。
そして結局、私には事務職が向いていると改めて思い、今の会社に就職しました。非正規のパートで入りましたが、ありがたいことに無期雇用にしてもらい、少しは安定が見込めるようになりました。
生活が安定し始めると、私の頭の片隅で光たちが起き出しました。
運動のために通っているプールでウォーキングしている時に、頭の中で光や洸が、光祐やコーヤが動き出したのです。
今はインターネットで誰もが作品を世界中の誰にでも公開できる世の中です。スマホで小説が書けるし、いい時代じゃないかと思いました。
光のお話を再構築して世に送り出してあげたいと思ったのです。
そうして、当時思いついたお話をベースに大雑把な流れはそのままに、最初に書いたようにキャラの作り直しや新キャラの生み出し、書いてみたいエピソードを組み込む作業を経て「青の国物語」は生まれ変わった訳です。
ずーっと私の中に居たのだから、最後まで形にして送り出してあげたい。そんな気持ちで「青の国物語」を書いています。
そしてそれが誰かに読んでもらえたら嬉しい限りです。
日頃から何かを想像したり妄想することが好きだった私は、当時見ていた漫画やアニメ、遊んでいたゲームなど、いろんなものからインスピレーションを受けて、少しずつ「青の国物語」の土台ができていきました。当時はタイトルは「青の国物語」ではありませんでした。横文字のタイトルでした。
日本語の「青の国物語」とタイトルを変えたのは、単にわかりやすく、お話の先を広げやすいようにと思って、異世界の名前そのものをつけました。小野不由美先生の十二国記に影響を受けていますね。
当時は光の父親、英雄はいませんでした。兄、光祐と二人暮らしの設定でしたが、現実的ではないなと思い始めてあれこれ頭の中をこねくり回した結果、父子家庭ということになりました。まだここでは詳しく書けないけど、光の母は物語の中でそれなりに重要な役なので、その結果故人のままという形になりました。
あと、ブレラもだいぶ当初の設定から変わったキャラです。最初の彼女は、チビっこいエルフの子供でした。訳あって言葉と家族を失ったかわいそうな孤児でした。当時はその姿を光に重ねて書いてみたのですが、長い時間を経て書き直している今、これはただ単にキャラがかぶるだけだと思い、ブレラには成長していただきました。その結果、腕は立つけど口が悪いというまるで会社に長くいるベテラン女性社員みたいになってしまいました。
大きく変わったのは、この英雄とブレラの二人で、他のキャラは当時と大して変わってません。若気の至りで考えたキャラを、年を重ねた私が書くとどうなるのか。書いてる自分が一番楽しみにしている部分でもあります。
「青の国物語」を思いついた当時は、個人でパソコンを持つ人は少なく、インターネットもそこまで普及していない時代でした。我が家にはワープロがありましたので、そこに物語を打ち込んでは印刷して友達に見せたりもしたものでした。
そんな創作に明け暮れた学生時代も終わりを告げ、私は社会人として世に出て必死に働きました。ストレスが原因の大病を患い、生死の境を彷徨ったりもしました。
病気を治す為にも会社を辞め、それからはマイペースでバイトや派遣で食いつないでいました。友達と同人誌でオリジナルの作品を送り出すのに夢中になった時期もありました。
ですが、その紙面で動いていたのは光たちではありませんでした。
なんというか、中途半端に時間が経っていたせいか、光たちの話を改めて書くのが恥ずかしかったんですよね。
小学生の時に描いたイラストを見つけて『うわあああああああああ』ってなる、あんな感覚でした。
それから、光たちは私の中で静かに眠りについたのです。
そのうちに同人誌を作る活動も辞めてしまい、私は社会人としてスキルアップしていくことに重きを置くようにしました。そろそろ将来を真面目に見据えないと、と不安になったのです。
そして生涯を共にする伴侶と出会い、幸いにも子供にも恵まれて、仕事は出産がらみでキャリアはリセットされてしまいましたが、逆にいろんな職種を楽しんでみようと様々な仕事をしました。
そして結局、私には事務職が向いていると改めて思い、今の会社に就職しました。非正規のパートで入りましたが、ありがたいことに無期雇用にしてもらい、少しは安定が見込めるようになりました。
生活が安定し始めると、私の頭の片隅で光たちが起き出しました。
運動のために通っているプールでウォーキングしている時に、頭の中で光や洸が、光祐やコーヤが動き出したのです。
今はインターネットで誰もが作品を世界中の誰にでも公開できる世の中です。スマホで小説が書けるし、いい時代じゃないかと思いました。
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そうして、当時思いついたお話をベースに大雑把な流れはそのままに、最初に書いたようにキャラの作り直しや新キャラの生み出し、書いてみたいエピソードを組み込む作業を経て「青の国物語」は生まれ変わった訳です。
ずーっと私の中に居たのだから、最後まで形にして送り出してあげたい。そんな気持ちで「青の国物語」を書いています。
そしてそれが誰かに読んでもらえたら嬉しい限りです。
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