優しい君を抱きたい

ツナコ

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未知の快感に蒼はいやいやを繰り返す。
舌をちょっとずつ内壁に進め、戻りを繰り返し、穴の縁がふやけていくようだ。

「あっ・・・。」

じゅるじゅると舐め続けていた舌を離し、ベッドサイドのテーブルからボトルを取り出した。
蓋を開けると、柑橘系のいい香りのするねっとりとしたローションを手に出し、蒼の開かれつつある蕾に塗していく。
つぷっと1本、指が入れられた。

「んっ・・・!」

異物感と少しの痛みに蒼が顔を顰めた。

「ごめん、痛かった?少しずつ蒼くんのここ、広げていくね。」

人差し指をちょっとずつ押し込みながらも、再び勃ち上がりはじめた蒼の陰茎を舐め上げ、含む。
前方からの再びの強烈な刺激に、後孔の緊張感が薄れていく。
朝陽は蒼の陰茎にも緩急をつけた愛撫を加えながら、少しずつ後孔に入れる指を増やしていく。
つぷっつぷっ・・・、どのくらい時間が経ったのか、蒼の喘ぎ声と朝陽の荒い息遣い、指を出し入れするときの湿った水音だけが寝室に響く。
最初は異物感だけだった部分が徐々に熱くなりはじめた。
後孔は朝陽の指を3本咥えており、指は蒼の中をバラバラに動き内壁を刺激する。
1本の指が朝陽の内壁のある部分をそっと押すと、蒼はビクッと体を震わせた。

「あぁっ・・・な、なに・・・?」

「ここが蒼くんの良いところだね。
あー、なか、ヒクヒクしてる・・・そろそろ、俺の、挿れたい・・・挿れてもいい?」

見ると朝陽の陰茎は興奮状態のまま反り返り先走りの汁でしとどに濡れている。
赤黒く血管か浮き出ていて、蒼のものと比べてとてつもなく大きい。
こんなモノ・・・入るのかな?
蒼の後孔も長時間朝陽の指と下で拡張され、ぽっかりと開き、蒼は指と下では届かないもっと奥までの刺激を求めはじめていた。
高まる恐怖と欲望に鼓動を早めながらも蒼は

「・・・はい」

と頷いた。
朝陽は興奮を抑えきれないように急いで枕元のコンドームを開け素早く装着し、

「ほんとは顔見ながらしたいけど・・・多分バックの方が楽だから。」

と蒼を四つん這いにし、ローションをコンドームをつけた陰茎に垂らす。
そしてぬちぬちと蒼の開かれた蕾にぐっと押し付ける。

「・・・挿れるよ。」

少しずつ朝陽の陰茎が入ってくる。
凄まじい圧迫感と痛みに蒼は顔を顰め

「んっ・・・。」

と体を強ばらせる。

「まだ先っぽだけだよ、ゆっくりね・・・」

陰茎を馴染ませるようにしながら、舌で蒼の口内、乳首、首筋と蒼の体を舐め回し、手は蒼の勃ちあがってきた陰茎を上下に擦り上げる。
どこもかしこも火照ってきて、全部が性感帯のようだ。
気がそちらにいっているうちに朝陽の陰茎は少しずつ、ずぷ、ずぷ、と蒼の中に入ってくる。

「今、一番太いところだよ・・・もう少し・・・。」

息を乱しながら朝陽が腰を進めていく。

「あぁっ・・・」

徐々に侵入されていく感覚に、慄きシーツをぎゅっと掴みながら耐える。
朝陽の下生えを尻に感じ、

「・・・全部入ったよ。」

と朝陽が感無量に、

「蒼くんの中・・・凄い熱いよ。
少し、このままでいようか。」

と蒼の項に口付ける。
お腹の半分くらいを占めているような存在感、痛みと熱さが朝陽が首筋にキスを繰り返し、朝陽が蒼の陰茎を擦っていくうちに少しずつ和らいでいく。

「はぁ・・・少し・・・動くね。」

朝陽が少しずつ腰を揺らし、陰茎を小刻みに出し入れする。

「あぁ・・・んっ・・・」

痛みは徐々に消え、出し入れされる度に少しずつ快感が湧いてきた。
乾いてくるとローションを足し、グチョグチョと湿った水音が響く。

「あ、朝陽さん・・・.あぁ・・・うんっふっ・・・。」

段々と今までに経験したことのない感覚に、声が高まり、頭の中がとろけてくる。
喘ぎ声が出てしまう・・・恥ずかしい。
朝陽も息を荒く動きに緩急をつけながら陰茎を出し入れし

「ふっ・・・蒼くんのなか・・・凄い・・・.吸い付いてくる。やばい・・・。」

と蒼の勃ち上がって蜜で濡れた陰茎を再び触れる。
先走りの汁を手に馴染ませながら素早い動きで擦り、時折鈴口を親指の腹でぐちゅぐちゅと刺激する。

「あー、朝陽さんっ・・・。」

「蒼くん・・・こっち見て・・・。」

振り返り朝陽と舌を絡ませ口腔を貪り合う。
前から後ろからの快感に蒼はあっという間に昇りつめ、

「あぁっ、朝陽さん、気持ち良い・・・、俺もう・・・いく・・・出るっ。」

叫んだ瞬間頭が真っ白になり脳内がチカチカと点滅するような絶頂がきて、白濁を散らした。
蒼の中がヒクヒクと収縮し、朝陽は

「くっ・・・。」

と呻き蒼の尻をがっちりと掴みながら最後に腰を叩きつける。

「俺も・・・イクよ・・・蒼、はぁ・・・蒼・・・!」

蒼の中で爆ぜ、

「くっ・・・。」

蒼の中に全てを出し切るかのように朝陽は腰をぐっと蒼の尻に押し付けてから、ずるっとまだ硬さを保っている陰茎を抜いた。
脱力しうつ伏せの蒼の頸にキスをしながら、

「凄い気持ちよかった・・・蒼、愛してる」

いつのまにか呼び捨てになっていたが、仰向けになり満ち足りたような朝陽の顔を見て、蒼は思いもよらぬ多幸感を感じていた。
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