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「・・・良かったね。プラネタリウム。・・・お腹空かない?ちょっと早いけど夕飯、いこうか。」
さっきまで濃厚な雰囲気から一変し、夕食は朝陽おすすめの鉄板焼き屋に向かう。
柔らかいステーキ肉に感動し朝陽に伝えると、朝陽は食べながらも終始そわそわして落ち着かない様子だ。
何か用事でもあったのかな。
「朝陽さん、今日なにか用事でもありました?俺、ここからなら電車で帰れるので大丈夫ですよ。」
「え?!違う違うよそうじゃない。」
「そうなんですか?なんかそわそわしてたので、この後何かあるのかなって。」
「・・・あぁ・・・も少し飲まないと俺ダメかも。」
「え?」
「ううん、蒼くん、この後もう一軒寄ってかない?軽く酒でも。」
「いいですよ、初めて会ったあのバーとか?そういえば、あのバーってよく行くんですか?」
「・・・いや、あれは仕事の途中でね。蒼くんこそ、あそこは行きつけなの?」
「あの時一緒だった友達がよく行くんで、たまに一緒に」
「そうなんだ・・・あのバーは、あまり行かないほうがいいかもねぇ。」
「えっ?何でですか?」
「いや、何となく。今日は俺がよく1人で行くバー行こうよ、近いから。」
何で行かないほうがって?と不思議に思いながら、今日は車では来ていなかった朝陽とぷらぷらと歩きながらバーへ向かう。
落ち着いたオーセンティックな雰囲気のバーだ。
朝陽はいつも注文しているらしいラムのロック、蒼はバーテンおすすめのジャックローズを頼み、カウンターではなく2人席に座った。
飲んでしばらくして、朝陽がふーっと息を吐き、蒼を見た。そして口を開く。
「いやー、何か緊張するね。・・・俺はさ、初めから、男が好きで、あの、性的嗜好がね。
だけど、まともに誰ともお付き合いって、実はした事なかったんだ。
何というか、セフレ、みたいな感じで。
体の欲求さえ満たせばいいって、誰とも深くつきあったことなくてね。
蒼くんは、もう見た目が俺の好みぴったりで、初めてあった時にとりあえずモノにしちゃおうと思ってた。
でも、腹にキックうけて、蒼くんが行っちゃって、残念、諦めようと思ったんだけど、何か、忘れられなくって・・・。
蒼くんのこと調べて無理やり誘って、ストーカーみたいだったなって思ってる。
でも、こうやっていろんな所行って一緒に過ごして、蒼くんが一所懸命に仕事してるところ、俺の目を見てきちんと受け答えしてるところ、真面目なところ、俺の話を聞いて笑顔になってる蒼くんを見て・・・心から、好きだと思ったんだ。
だから・・・蒼くん、俺の、恋人に、なってくれないかなぁ・・・?」
朝陽さんが緊張した顔つきで俺を見ながら、一気に告白してくる。
さっきまで濃厚な雰囲気から一変し、夕食は朝陽おすすめの鉄板焼き屋に向かう。
柔らかいステーキ肉に感動し朝陽に伝えると、朝陽は食べながらも終始そわそわして落ち着かない様子だ。
何か用事でもあったのかな。
「朝陽さん、今日なにか用事でもありました?俺、ここからなら電車で帰れるので大丈夫ですよ。」
「え?!違う違うよそうじゃない。」
「そうなんですか?なんかそわそわしてたので、この後何かあるのかなって。」
「・・・あぁ・・・も少し飲まないと俺ダメかも。」
「え?」
「ううん、蒼くん、この後もう一軒寄ってかない?軽く酒でも。」
「いいですよ、初めて会ったあのバーとか?そういえば、あのバーってよく行くんですか?」
「・・・いや、あれは仕事の途中でね。蒼くんこそ、あそこは行きつけなの?」
「あの時一緒だった友達がよく行くんで、たまに一緒に」
「そうなんだ・・・あのバーは、あまり行かないほうがいいかもねぇ。」
「えっ?何でですか?」
「いや、何となく。今日は俺がよく1人で行くバー行こうよ、近いから。」
何で行かないほうがって?と不思議に思いながら、今日は車では来ていなかった朝陽とぷらぷらと歩きながらバーへ向かう。
落ち着いたオーセンティックな雰囲気のバーだ。
朝陽はいつも注文しているらしいラムのロック、蒼はバーテンおすすめのジャックローズを頼み、カウンターではなく2人席に座った。
飲んでしばらくして、朝陽がふーっと息を吐き、蒼を見た。そして口を開く。
「いやー、何か緊張するね。・・・俺はさ、初めから、男が好きで、あの、性的嗜好がね。
だけど、まともに誰ともお付き合いって、実はした事なかったんだ。
何というか、セフレ、みたいな感じで。
体の欲求さえ満たせばいいって、誰とも深くつきあったことなくてね。
蒼くんは、もう見た目が俺の好みぴったりで、初めてあった時にとりあえずモノにしちゃおうと思ってた。
でも、腹にキックうけて、蒼くんが行っちゃって、残念、諦めようと思ったんだけど、何か、忘れられなくって・・・。
蒼くんのこと調べて無理やり誘って、ストーカーみたいだったなって思ってる。
でも、こうやっていろんな所行って一緒に過ごして、蒼くんが一所懸命に仕事してるところ、俺の目を見てきちんと受け答えしてるところ、真面目なところ、俺の話を聞いて笑顔になってる蒼くんを見て・・・心から、好きだと思ったんだ。
だから・・・蒼くん、俺の、恋人に、なってくれないかなぁ・・・?」
朝陽さんが緊張した顔つきで俺を見ながら、一気に告白してくる。
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