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第3章

報われない優しさ

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 途方にくれるリアムの前に、町長の奥方が現れた。
リアムの姿は見えておらず、彼女は池に毒物と思われる薬物を
池に投げ入れていた。

 奥方「忌々しいガキめ……此処がこんなに美しければカエル男
の犯行にみせられないじゃないの……
それに今やこの町の財源を担っているのは、この池に住む
あの気持ち悪いカエルから取れる毒性の液体から生成する麻薬
だと言うのに……」

「旦那がこの町を大きくしたのが、わからないのかしら……
あの大きな橋をこの麻薬を売る事によって、作れた代物なのに
誰のお陰で流通が潤滑になり、みんながお金を稼げる
ようになったと思ってるのかしら……」

「そりゃネロの父親の事は、悪いとは思ってはいるわ……
でも、あのままではこの町は衰退の一途を辿っていた筈よ」

「そう、私達は良い行いをしているのよ……
1人の犠牲者で、大勢の町人が、その恩恵を授かって
いるのだから……そうよ、そうよ……」

リアムも貴族の家系、平民の暮らしを守ろうとする事は
僅かながら理解は出来た。

 が……果たしてこれが正しい事だとは、どうしても
理解出来ずにいたが、今のリアムには彼女を手にかける
実体も無く、未だ人を殺める事に迷いがある彼は、ただ独り言
を言い訳のように話す彼女を傍観する事しか出来なかった。

 リアムは悩みの答えをだす為に町長の屋敷に侵入するも
入口の前でハグロで出くわした。

 またハグロも計画を進める為に町長の屋敷に忍び込んだのだが
既に彼はこの世にはいなかったのである。

「遅かった様です……魔物は実体を持つには媒体が必要と
する者も多い、魔物は先程も言った通り、悪意や憎悪を
餌としますから、彼が完全に乗っ取られる前に……
体内にいる間に始末するつもりだったのですが……」

 魔物は媒介の町長の身体を乗っ取り、体の司令塔である邪魔な
頭部を自ら切り離し、完全に乗っ取るのである。

屋敷の町長の部屋は凄惨な光景であった……

「魔物は切り離す時に頭部を切り離しますが
離れた頭部もまだ意識があるはずです。
長い間、体に魔物を飼ってた訳ですからね、話を聴き出します」

 ハグロは血だらけの部屋で、切り離された頭部を探し出すと
荒々しく髪の毛を掴み、自分の顔の前に持っていくと
彼に問いかけた。

 ハグロ「で?魔物は何処に向かいました?
そして貴方の目的は何なのですか?
魔物と言えど思考能力はまだ未発達の筈、貴方の意思が魔物と
同調している筈、言いなさい、貴方が今、強く思う事を成す筈」

「それに貴方はもう助かりません、なんせ身体が無いのですから
向こうへ行く前に心を改めておいた方が身のため……
いや魂の為ですよ?地獄に行けばどんな仕打ちをされる事やら……」

 町長「わしは、この町の為に良かれと思い、やった事だぁぁ
前町長はこの村の発展何ぞ望んでは居なかった、儂が麻薬の話を
すると儂を城の衛兵に突き出すと言いよったから仕方なく……」

 「こ、この町は事実、潤っただろうが……皆が前より贅沢な
暮らしをし、子供を作ることさえ出来なかった町のみんなも
作ることも出来、町の住人は増えて、おるだろうが
古臭い池や、1人の町長の為に何故
儂らが苦労せねばならぬのだ」

 ハグロ「貴方、そんなに町の住人の事を考えて
らっしゃるのですか」

 町長「あぁ考えてたさ、なっ、だから助けて……くれ……」

ハグロ「じゃあ、この町の役に立たない人間、5人と貴方の命
引き換えにでも致しましょうか……?」

 町長「そ、そ、それでいいのかっ!なら沢山おるぞ、ヘンデに
カーネル、リリアンに……それにネロ……
あぁ、何人でも殺るがいいさ、儂さえ、儂さえ
居れば町はすぐにでも復興出来る、代わりの住民なんぞ今より
もっと増やしてやるぞ、それに池が必要なら新しく
数倍大きな池もくれてやるから……頼む……助けて……くれ」

リアム「お前!それでも町長……かっ!」

 ハグロ「リアムさん、今の貴方が騒いでも、何もこの世界では
影響を及ぼす事は出来ません、それに貴方の姿も声すら
町長には聞こえてはいないですよ」


「では町長……改めてお聞きします、貴方、何しようと
なされてたのですか」

「それと言っておきます、私、貴方にこの質問するの
2回目ですよね?貴方今、頭だけの立場、解って
らっしゃないですよね?」

そう言うと、ハグロは町長の片目をナイフでえぐり取った。

叫び声が部屋で人の声とすら思えない声量で反響する……

「貴方、早く答えないと両目失っちゃいますよ?
生き長らえたとして楽しい日々を暮らせますかねぇ……

 町長「ひぃぃぃ……儂は、儂はネロを殺害しようとしていた
奴が池に撒く解毒剤のお陰で毒性のあるカエルが
おらんようになってしまう……からじゃ……」

「町の役員会でも決まった事なんじゃ、最初は城からの警備兵の
パトロール監査もあったから、人殺しなんぞ考えてもいなかった
のだが、長い間、時間をかけて虐めたお陰で
町の外に追いやる事が出来た、殺し屋を雇った……
今日、決行日の筈だ……」

 ハグロはそれを聞いた直後、持っていたサーベルで町長の
頭を突き刺した。

 町長「何故?助け……くれる……筈では……」
 ハグロ「最初に助からないと申し上げたでしょうに
この痛みから解放してあげたのですよ、あと希望通り町の町人も
この世から消して差し上げますから安心して
どうぞ苦しんでお逝きなさい」

冷酷な目をしたハグロは町長の首を放り投げ、リアムを睨んだ

 ハグロ「どうします?この光景を目にして私に殺意が芽生えた
なら敵対してもよろしいのですよ?」

鈍く光るサーベルから血が滴り落ちる。

 ハグロ「時は急ぎます……敵対するなら後の方が
嬉しいのですけどね」

 ハグロは部屋を後にし、ネロの元へ向かった
リアムもまた、ハグロの後を追うのだった

 ネロの小屋に着く2人が見た光景は、殺し屋等ではなく
町の住民達に囲まれ暴行を受けるネロの姿だった……

 町の男「お前がカエル男を呼んだせいで、町の者が
何人か殺された責任をどう取るつもりだ!」

 どうやら町長に住み着いていた魔物はネロを捜しながら
目に入る町人達を殺害してるらしい……

 町の女「アンタ、それに町長の仕事の邪魔をしている
らしいじゃないの!うちの子は5人もいるのよ!今の町の経済が
崩壊したら一家心中だわよっ!うちの子はアンタと違って将来
城に勤めるような大人になるんだからね!」

 町の男「殺された町の中には、お前より小さな子供も居たんだ
お前がそれを招いたから殺されたんだぞっ!殺してやる」

 暴走する町の人々に殴られ、既に片目はもう潰されて
見えない位の暴行を目にしたリアムは町人に飛びかかる。

 リアム「お前達!真相を知らない癖にやめろおおお‼︎」

 叫ぶリアムの攻撃は町の住民の身体をことごとくすり抜けた
それでもリアムは拳を振り続けた……くそっくそと呟きながら

ーー

 町の女「ぎゃぁぁぁっ!」

 石を投げる町の女の胸にハグロのサーベルがユックリと深
く突き刺さり、貫通した切っ先から流れる血が
女の服をジワジワと朱色に染める。

 ハグロ「お前達の方が魔物ではないか……魔物を招いたのも
それを育てたのも……」

 小声で呟いたハグロは疾風の如き速さで町人を刺し続ける
阿鼻叫喚の、その場は地面から土の色を消していった……

         ‼︎

 ネロ「やめてぇぇ‼︎」叫ぶネロの声にハグロは動きを止める
 ハグロ「少年よ……何故止める?……」

「僕が原因で争ってるなら、やめて、みんなが幸せになるなら
僕、一人の命で沢山の町の人が助かるなら……いいんだ
僕、どうせ一人だし、頭も悪いし運動も出来ない、僕より……
他の人達が生きた方が、町のためになるんだ!」

「それに同じ命なら1つの命より大勢の命の方が大事だよ……」

泣きながらネロが叫ぶ。

 身動きが出来ないリアムは自分のもどかしさと
ネロを見て泣き叫び、その場でもがき苦しんだ。

 動きの止まったハグロの一瞬の隙を見て、1人の男がネロを
抱え上げ、近くの崖に放り投げた。

その男は町人に紛れて様子を伺って居た殺し屋だった

リアムとハグロが崖に走る。

 崖の突起に必死に捕まるネロ

 ハグロの姿を見てか細い声で

「お願い……町の人を傷つけないで……こんな僕でも
空腹で倒れそうになった時、パンをくれた人もいるんだ……
約束してくれたら僕は……僕は自分で
落ちるから……誰のせいでもないから、約束してよ……」

 こんな僕でも、みんなの役に立ちたいんだ。優しさをくれた
人達に、何も出来ない自分が、とても辛かったんだ……」

 ハグロ「何か勘違いしていませんか?少年よ、私は貴方の為に
町人を惨殺するのではありませんよ?
私に指図する権限が貴方におありで?」

 少年に背を向け、ハグロは村人に襲いかかる。
それは老若男女問わず行われた、かつ冷静に
激情に身を任せるでなく、淡々と行われてゆく……

 血が地面を朱色に染め、絶叫は恐怖を煽り逃げ惑う。
町人の我先に逃げ出そうとする行動は、他人を犠牲にしようと
ハグロに向けて突き飛ばす人もいれば、町人同士でも争いが
始まる。

 老婆を殴り倒し、逃げる餌にする女もいれば、その女を力で
転倒させ、逃げる餌にする者、その場には最早
秩序の破片も存在しない。

まさに阿鼻叫喚の情景がその場にはあった……

ハグロはその状況をしばし見つめてーー

 「聞け!愚民共、私はこの町の全員の命をあらゆる残虐な
方法で全滅をもたらす者……しかし、この中の生き残った
10名のみ、その宿命から逃れる事を許そう!!」

それを聞いた町人同士、壮絶な争いが始まった。

 ハグロが手にかけずとも、その集団の大半が町人同士、争い
倒れていった。

 最初は個人で戦っていた者もグループを作り、集団で個人を
なぶり殺す。
そして、そのグループもまた、隙を見て仲間同士殺し合う。

 泣き叫び、逃げ惑う子供らにも、その無慈悲な暴力は
容赦なく襲いかかった……

ーー

 その頃、リアムは崖から落ちそうになるネロに手をかざすも
通り抜ける彼の手は、その小さな命すら拾えずにいた。

泣きながらリアムは叫ぶ

「訳わからねぇだ……なんでお前が犠牲になる必要がある……
お前は何もしてねーでないか、それこそ、この町の為にもう充分
貢献したでねぇか!!」

「おではお前に生きてて欲しいだ、お前みたいな奴がこの世から
居なくなったら……それこそ、この世に救いは無くなるだ!」

 ネロ「ありがとう……でも僕は役に立たない人間なんだ。
だからお父さんの様に強くなるために、僕が皆んなの
役に立つ様に消えなきゃ……」

「とても怖いけど……」

 その体は全身震え、支えてる手さえも今にも落ちそうな位に
震えていた。

落ちそうなネロめがけ、1人の男が駆け寄ってくる

男「ハァハァ……お前も落ちてしまえ……1人減る……ハァ」

目は赤くなり、手は震え、ネロめがけその男は石を投げ始めた

 ネロ「おじさん待って……カエルおじさんさんに
皆を無事に返してくれる様に約束してもらったら
ちゃんと落ちるから……」

男「やかましい、お前が今落ちれば1人助かるんだっ‼︎」

 どうしたら……どうしたら……錯乱するリアムは
ヌクの言葉を思い出す。


《その世界が、お前の存在を認めれば、その世界に存在する
命の源が集まり、その世界へ干渉出来る肉体の一部を構成する
だろう……》

リアムは天に向かい血を吐くような声で叫んだ

「頼む!俺に……この……少年を助ける力をくれーー‼︎
この少年は、この世界にとって重要な筈だ!頼む‼︎」

叫び声が虚しく反響とともに、ゆっくりと消えてゆく……

「何で……何で……頼むよぅ……うぅ……」

囁く様に呟くリアムであった……

 ネロ「ありがとう……僕嬉しいよ、その言葉が最後に聞けて
僕、幸せだよ?泣かないで……」

「もう手が……」

「ありがとうお兄さん……」

 リアムの中で何かが切れた
怒りにも似た口調で叫ぶリアム

「お前っ!!なんで諦めるっ‼︎俺は諦めねー!役に立たない
とか、皆んなを助けるだ?なら助けてみろよ‼︎力があるとか
無いとか、無ければつけろよ!その力を‼︎」

「無責任に逃げるんじゃねーっ‼︎」

お前逃げてるだけじゃねーか‼︎言いたい事も我慢しやがっで」
お前の優しさは本当の優しさじゃ……ないっ‼︎」

「お前はこれから大勢の人を、本当の意味で助ければ
いいじゃねぇか、言え‼︎お前の本心を‼︎」

ネロは泣きながら
「怖いよお兄さん‼︎僕だって怖いんだ‼︎お父さんみたいに
なれないかもしれないけど……」

「生きたい……」ボソッ

「……」


 鼻水を垂らし、天に向け、ネロはリアムに負けない
声量で叫んだ


「生きたい!生きたい!生きたいーーっ‼︎」
「騎士になって、もっとちゃんと……ちゃんと……
皆んなを守りたいよぉぉぉ‼︎」

 そのネロの言葉と、リアムの願いの叫びの意味が
合致した瞬間、リアムの腕の周りに霧の様なものが集まり
この世界に必要と認められたリアムの身体全部が
具現化したのであった。


《彼はこの世界の住人であるネロに必要とされ、リアムもまた
この世界に生きるネロに干渉を渇望した。
2つの意思が交わりこの世界はリアムに干渉する事を
認めたのである。》


 リアムはネロの小さな腕をしっかりと掴むと地上へと
彼の身体を持ち上げた。

「有難う、生きてくれて……」

同時に同じ言葉を掛け合う2人……


 ネロとリアムは、きつく……きつく、抱きしめ合い
互いの生存する存在を喜び合ったのであった……


 それは血が滴り、町人同士が殺し合う壮絶で凄惨な
光景の中で一際、美しく映る2人の姿であった。

そして……


魔物到着まで、後5分……





後にリアムは語るーー



 元々、人間もモラルの中で生きるも、戦争や災害時、我先に
自分の事しか考えない者、その状況を利用して
犯罪に手を染める者、常に弱い立場の者は虐げられ
力のあるもが弱き者を虐げる。

 逆にモラルの世界は弱い者がその立場を利用し
強きものや権力等に守られる事を利用し虐げる……

モラル無き場では加害者に
モラルある場では被害者に
モラル無き場では被害者に
モラルある場では加害者に……

人とは何……心とは何……優しさとは存在するモノなのか。
 
 極限の場ではモラルは存在しない
モラルを存在する事が出来る秩序や法は存在しない
人が理想とするモラルを形成出来るのは己以外に無い。



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