73 / 83
後日談
【後日談4】彼のいない日2
しおりを挟む
「ああ、奥方じゃねえか。鋼鉄のやつの目がねえからってほっつき歩いてんのか?」
セドリックさんに先導されて屋敷に入ると、オリヴィアさんではなくその旦那さんのエドワーズさんがなぜか居間のソファーでふんぞり返っていた。威圧感のある太く低いドスのきいた声に、小心者の俺の肩はびくりと跳ねる。
「あんたハバト様にそんな口聞ける立場じゃないっすよ。もうてめえの嫁への頭悪い嫌がらせはやめたんじゃねえんすか」
うまく言葉が出ずにびくつく俺を背にかばって、傍若無人な相手に傍若無人に挑むセドリックさんがすごい。気分を害したらしく、エドワーズさんの眉間に深いシワが寄る。
「うちの嫁の部下共は弱えくせに気が強えのばっかで嫌んなるわ。目上の人間の務めとして、悪ガキがナメた真似出来ねえように躾けなきゃいけねえよなあ」
怒気が立ちのぼって目に見えそうなエドワーズさんが、コメカミに青筋を立ててソファーからゆっくりと立ち上がる。無意識に一歩後ずさった俺とは逆に、セドリックさんはいかにも受けて立つと言わんばかりに、胸の前で腕を組んで仁王立ちする。空気がぴりぴりしていて心臓ごと俺が飛び跳ねそう。二人がお互い腰の剣に手をかけてないことだけが救いだ。
どうしよ。いや、俺にはどうしようもないけど。
俺がきょどきょどとセドリックさんの背中を掴もうかどうか悩んでいると、不意にエドワーズさんのうめき声が聞こえて驚いた。顔を大きく仰向かせて、腰を押さえたエドワーズさんがよろよろと後ずさって、元いたソファーに倒れ込む勢いで沈んだ。
一瞬セドリックさんが何かしたのかと思ったが、エドワーズさんの巨体がソファーに収まると、その斜後ろに立っているオリヴィアさんが目に入って合点がいった。オリヴィアさんの両手には鞘に収められたままの直剣が何本か抱え込まれている。どうやら、エドワーズさんはその直剣の束で後ろから腰をどつかれたらしい。当のオリヴィアさんは慣れたものなのか、旦那さんをぶっ倒した後とは思えないほど涼しげだ。
「ハバト様、少々ご無沙汰してしまいましたね。お仕事の帰りですか?何か困り事でもありましたか?」
にこやかなオリヴィアさんにつられて俺もへらりと笑う。久しぶりに見るオリヴィアさんは少しだけ髪が伸びていて、柔らかく波打つオリーブ混じりの黒が頬を縁取るさまがとても女性らしくたおやかだ。
「あの、オリヴィアさんに会いたくて来たんです。最近会えなくて、寂しかったので」
「あら。可愛らしい事言ってくださいますね。せっかくですから、今からお茶でもご一緒しませんか」
どうやら社交辞令ではなく本当にお茶に誘ってくれたらしく、オリヴィアさんは手早くセドリックさんにお茶と菓子の用意を言いつけると、「今日は天気が良いので応接室の窓際のテーブルに行きましょうか」と俺に部屋の移動を促した。
「おい、リヴィ。俺の方が先約だろう」
腰を押さえてソファーに深く沈んだまま、エドワーズさんが苦しげな声でオリヴィアさんを呼び止める。振り返ったオリヴィアさんは、長く長く溜め息をついた。
「何ふざけたことを言ってるんだ。私は勤務中だぞ。仕事の邪魔をしに来た身内などより、愛らしい主が優先に決まっているだろう」
オリヴィアさんがまるで親しい友人相手のように俺の肩を抱き寄せた。完全に当て擦りだろう。どうやら、仕事の邪魔をするエドワーズさんに怒ってるらしい。
「夫より他の男を優先するな!」
「そんな屁理屈が通ると思うなら、今すぐ君は王立騎士団を辞めてこい。そんな考えの騎士に出来る任務なんて一つもないだろ」
ぐっ、と言葉を詰まらせたエドワーズさんをオリヴィアさんが鼻先で笑い、セドリックさんが「他の女と結託して嫁の仕事の邪魔なんてしてた男に言われたくもねえやな」と横から失笑した。
「フランシス。私に早く構って欲しいなら、片付けの手伝いでもしたらいい。脳筋な君には適した解決法だ」
なかなか重さがあるだろう直剣の束を、オリヴィアさんはエドワーズさんの分厚い胸板に向かって投げ渡しながら「階段下の収納にしまってこい」とさも当然のように指示する。反発するかと思ったけど、エドワーズさんは不満そうに唸りながらも意外にすんなりと立ち上がった。
「…どこまで終われば、リヴィは俺の相手をしてくれるんだ?」
切れ長の真っ黒な三白眼が、まっすぐオリヴィアさんだけを見つめる。見つめられたオリヴィアさんはしてやったりとくすくす笑った。
「そうだなあ。東側の客間全て空にしたら私も帰れるよ。近衛騎士君、頑張ってくれるか?」
「任せろ」
剣束を片手で軽々鷲掴んで、エドワーズさんがズンズンと足早に部屋を出ていく。その後ろ姿はなんだかはわくわくしてる子供みたいに見える。
「エドワーズさんは思ってたよりずっと素直なんですね」
俺のぼんやりとした感想に、オリヴィアさんではなく、その横に立ったセドリックさんが心底呆れたような表情で「今ご機嫌だからっすよ」と教えてくれた。
「士長は元々別居婚だったんすけど、今回の引き抜きで士長が王都で暮らすことになってあのおっさん浮かれてんすよ」
よく考えてみれば、オリヴィアさんは公爵家の騎士で、エドワーズさんは王族の近衛騎士なのだから一緒にいられる時間はきっと少ない。エドワーズさんはあんなにオリヴィアさんのこと大好きなのに、別居婚なんて相当につらかっただろう。
「それはさぞ嬉しいでしょうね。俺なら泣いて喜ぶかも」
「じゃあ、ハバト様とフランシスは気が合うかもしれませんね」
「あ、泣いたんですね」
セドリックさんは「言ってやるなよ」とゲラゲラ笑いながら部屋を出ていった。たぶん、お茶を淹れに厨房に向かったんだろう。
「さて、脳筋が頑張ってくれてる間に私たちは休憩しましょう。応接室から見える薔薇もだいぶ見頃ですよ。宜しければまた散策しましょうか」
淀みなく歩くオリヴィアさんに先導されて廊下に出る。
「んふふ。嬉しいです。オリヴィアさんのお時間が許すようならぜひ」
以前この屋敷の庭を散歩した時は、もうここに来ることなんてないと思っていたのに不思議なものだ。
応接室は玄関を挟んで反対の東側にある。玄関ホールに立ち入ると、つい先程奥さんの言いつけ通り仕事に向かったはずのドスのきいた声が聞こえてきた。
セドリックさんに先導されて屋敷に入ると、オリヴィアさんではなくその旦那さんのエドワーズさんがなぜか居間のソファーでふんぞり返っていた。威圧感のある太く低いドスのきいた声に、小心者の俺の肩はびくりと跳ねる。
「あんたハバト様にそんな口聞ける立場じゃないっすよ。もうてめえの嫁への頭悪い嫌がらせはやめたんじゃねえんすか」
うまく言葉が出ずにびくつく俺を背にかばって、傍若無人な相手に傍若無人に挑むセドリックさんがすごい。気分を害したらしく、エドワーズさんの眉間に深いシワが寄る。
「うちの嫁の部下共は弱えくせに気が強えのばっかで嫌んなるわ。目上の人間の務めとして、悪ガキがナメた真似出来ねえように躾けなきゃいけねえよなあ」
怒気が立ちのぼって目に見えそうなエドワーズさんが、コメカミに青筋を立ててソファーからゆっくりと立ち上がる。無意識に一歩後ずさった俺とは逆に、セドリックさんはいかにも受けて立つと言わんばかりに、胸の前で腕を組んで仁王立ちする。空気がぴりぴりしていて心臓ごと俺が飛び跳ねそう。二人がお互い腰の剣に手をかけてないことだけが救いだ。
どうしよ。いや、俺にはどうしようもないけど。
俺がきょどきょどとセドリックさんの背中を掴もうかどうか悩んでいると、不意にエドワーズさんのうめき声が聞こえて驚いた。顔を大きく仰向かせて、腰を押さえたエドワーズさんがよろよろと後ずさって、元いたソファーに倒れ込む勢いで沈んだ。
一瞬セドリックさんが何かしたのかと思ったが、エドワーズさんの巨体がソファーに収まると、その斜後ろに立っているオリヴィアさんが目に入って合点がいった。オリヴィアさんの両手には鞘に収められたままの直剣が何本か抱え込まれている。どうやら、エドワーズさんはその直剣の束で後ろから腰をどつかれたらしい。当のオリヴィアさんは慣れたものなのか、旦那さんをぶっ倒した後とは思えないほど涼しげだ。
「ハバト様、少々ご無沙汰してしまいましたね。お仕事の帰りですか?何か困り事でもありましたか?」
にこやかなオリヴィアさんにつられて俺もへらりと笑う。久しぶりに見るオリヴィアさんは少しだけ髪が伸びていて、柔らかく波打つオリーブ混じりの黒が頬を縁取るさまがとても女性らしくたおやかだ。
「あの、オリヴィアさんに会いたくて来たんです。最近会えなくて、寂しかったので」
「あら。可愛らしい事言ってくださいますね。せっかくですから、今からお茶でもご一緒しませんか」
どうやら社交辞令ではなく本当にお茶に誘ってくれたらしく、オリヴィアさんは手早くセドリックさんにお茶と菓子の用意を言いつけると、「今日は天気が良いので応接室の窓際のテーブルに行きましょうか」と俺に部屋の移動を促した。
「おい、リヴィ。俺の方が先約だろう」
腰を押さえてソファーに深く沈んだまま、エドワーズさんが苦しげな声でオリヴィアさんを呼び止める。振り返ったオリヴィアさんは、長く長く溜め息をついた。
「何ふざけたことを言ってるんだ。私は勤務中だぞ。仕事の邪魔をしに来た身内などより、愛らしい主が優先に決まっているだろう」
オリヴィアさんがまるで親しい友人相手のように俺の肩を抱き寄せた。完全に当て擦りだろう。どうやら、仕事の邪魔をするエドワーズさんに怒ってるらしい。
「夫より他の男を優先するな!」
「そんな屁理屈が通ると思うなら、今すぐ君は王立騎士団を辞めてこい。そんな考えの騎士に出来る任務なんて一つもないだろ」
ぐっ、と言葉を詰まらせたエドワーズさんをオリヴィアさんが鼻先で笑い、セドリックさんが「他の女と結託して嫁の仕事の邪魔なんてしてた男に言われたくもねえやな」と横から失笑した。
「フランシス。私に早く構って欲しいなら、片付けの手伝いでもしたらいい。脳筋な君には適した解決法だ」
なかなか重さがあるだろう直剣の束を、オリヴィアさんはエドワーズさんの分厚い胸板に向かって投げ渡しながら「階段下の収納にしまってこい」とさも当然のように指示する。反発するかと思ったけど、エドワーズさんは不満そうに唸りながらも意外にすんなりと立ち上がった。
「…どこまで終われば、リヴィは俺の相手をしてくれるんだ?」
切れ長の真っ黒な三白眼が、まっすぐオリヴィアさんだけを見つめる。見つめられたオリヴィアさんはしてやったりとくすくす笑った。
「そうだなあ。東側の客間全て空にしたら私も帰れるよ。近衛騎士君、頑張ってくれるか?」
「任せろ」
剣束を片手で軽々鷲掴んで、エドワーズさんがズンズンと足早に部屋を出ていく。その後ろ姿はなんだかはわくわくしてる子供みたいに見える。
「エドワーズさんは思ってたよりずっと素直なんですね」
俺のぼんやりとした感想に、オリヴィアさんではなく、その横に立ったセドリックさんが心底呆れたような表情で「今ご機嫌だからっすよ」と教えてくれた。
「士長は元々別居婚だったんすけど、今回の引き抜きで士長が王都で暮らすことになってあのおっさん浮かれてんすよ」
よく考えてみれば、オリヴィアさんは公爵家の騎士で、エドワーズさんは王族の近衛騎士なのだから一緒にいられる時間はきっと少ない。エドワーズさんはあんなにオリヴィアさんのこと大好きなのに、別居婚なんて相当につらかっただろう。
「それはさぞ嬉しいでしょうね。俺なら泣いて喜ぶかも」
「じゃあ、ハバト様とフランシスは気が合うかもしれませんね」
「あ、泣いたんですね」
セドリックさんは「言ってやるなよ」とゲラゲラ笑いながら部屋を出ていった。たぶん、お茶を淹れに厨房に向かったんだろう。
「さて、脳筋が頑張ってくれてる間に私たちは休憩しましょう。応接室から見える薔薇もだいぶ見頃ですよ。宜しければまた散策しましょうか」
淀みなく歩くオリヴィアさんに先導されて廊下に出る。
「んふふ。嬉しいです。オリヴィアさんのお時間が許すようならぜひ」
以前この屋敷の庭を散歩した時は、もうここに来ることなんてないと思っていたのに不思議なものだ。
応接室は玄関を挟んで反対の東側にある。玄関ホールに立ち入ると、つい先程奥さんの言いつけ通り仕事に向かったはずのドスのきいた声が聞こえてきた。
70
お気に入りに追加
2,617
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃なので敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン溺愛王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
何も知らない人間兄は、竜弟の執愛に気付かない
てんつぶ
BL
連峰の最も高い山の上、竜人ばかりの住む村。
その村の長である家で長男として育てられたノアだったが、肌の色や顔立ちも、体つきまで周囲とはまるで違い、華奢で儚げだ。自分はひょっとして拾われた子なのではないかと悩んでいたが、それを口に出すことすら躊躇っていた。
弟のコネハはノアを村の長にするべく奮闘しているが、ノアは竜体にもなれないし、人を癒す力しかもっていない。ひ弱な自分はその器ではないというのに、日々プレッシャーだけが重くのしかかる。
むしろ身体も大きく力も強く、雄々しく美しい弟ならば何の問題もなく長になれる。長男である自分さえいなければ……そんな感情が膨らみながらも、村から出たことのないノアは今日も一人山の麓を眺めていた。
だがある日、両親の会話を聞き、ノアは竜人ですらなく人間だった事を知ってしまう。人間の自分が長になれる訳もなく、またなって良いはずもない。周囲の竜人に人間だとバレてしまっては、家族の立場が悪くなる――そう自分に言い訳をして、ノアは村をこっそり飛び出して、人間の国へと旅立った。探さないでください、そう書置きをした、はずなのに。
人間嫌いの弟が、まさか自分を追って人間の国へ来てしまい――
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
「隠れ有能主人公が勇者パーティから追放される話」(作者:オレ)の無能勇者に転生しました
湖町はの
BL
バスの事故で亡くなった高校生、赤谷蓮。
蓮は自らの理想を詰め込んだ“追放もの“の自作小説『勇者パーティーから追放された俺はチートスキル【皇帝】で全てを手に入れる〜後悔してももう遅い〜』の世界に転生していた。
だが、蓮が転生したのは自分の名前を付けた“隠れチート主人公“グレンではなく、グレンを追放する“無能勇者“ベルンハルト。
しかもなぜかグレンがベルンハルトに執着していて……。
「好きです。命に変えても貴方を守ります。だから、これから先の未来も、ずっと貴方の傍にいさせて」
――オレが書いてたのはBLじゃないんですけど⁈
__________
追放ものチート主人公×当て馬勇者のラブコメ
一部暗いシーンがありますが基本的には頭ゆるゆる
(主人公たちの倫理観もけっこうゆるゆるです)
※R成分薄めです
__________
小説家になろう(ムーンライトノベルズ)にも掲載中です
o,+:。☆.*・+。
お気に入り、ハート、エール、コメントとても嬉しいです\( ´ω` )/
ありがとうございます!!
BL大賞ありがとうございましたm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる