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公爵家からの手紙2
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「ミラルダさん、あの人は事情があって一緒にいただけで」
「ハバト、お前ちょうどいいところにいた」
酷く今更な申し開きをしようとぼそぼそと話し始めた俺の声を、商人らしいとても通る男声が遮った。振り返ると、この商店の若旦那が書類鞄を持ってこちらへ小走りで近付いてくる。普段最低限の会話しかしたことない相手なので、こんな慌てた様子を見ることは珍しい。
「わたしに何かご用ですか?」
「ハバト宛てに、公爵家から書簡が来てる」
「え?」
この金物商店は老舗のため、村中の郵送品の集約と、外から届いたものの配送も請け負ってくれている。若旦那は逞しい腕に抱えていた書類鞄から、質の良さそうな白い封書を取り出した。セブさんからの手紙もとても上質な紙でキレイな白色をしていたが、この封書は更に四隅に品の良い型押しがされた上から金塗りまで施されている。俺宛てに送られてくるわけのない、貴族仕様の最高級なものであることは明白だった。
「それ、本当にわたし宛てなんですか?」
若旦那は困ったような苦笑いを浮かべて、宛名がよく見えるように封書を差し出してくれたので、俺はそれを恭しく受け取る。確かに宛名は「第九街道北東の果て、ハービル村、濃石の森の一軒家 ハバト様」となっていた。一字の間違いもなく俺のことだ。
ドキドキと心臓が痛いくらいに脈打つ。それは、身に覚えのない書簡を受け取ったから、ではない。
丁寧で几帳面そうなその字に、はっきりと見覚えがあったからだ。
ずっとずっと待っていた、愛おしくてたまらないセブさんの字だ。
恐る恐る書簡を裏返す。正面に立つ若旦那が、何か言いたげにゆっくり息を吸ったのがわかったが、俺はそれどころではなく、書簡から目を上げることが出来なかった。
「セバスチャン・バルダッローダ、さま」
彼の名前なのだと思うとあまりに愛おしくて、つい口に出してしまった。そうか、だからセブなのか。
彼のことをまたひとつ知れた。彼とのつながりは断たれたわけではなかった。そのことが、飛び上がりたいくらいに嬉しい。喜びに頬がぽかぽかと温かく緩む。彼に会えない間ずっと心を締め付けていたものが嘘のように霧散してしまい、あまりに単純な自分が少しだけ恥ずかしい。
「この国でバルダッローダって言ったら公爵家しかないだろう。俺も詳しくはねえが、立派な封蝋もされてて手が込んでる。傍目には本物に見えるんだよな」
若旦那は騙りを疑っているようだ。俺も見覚えのあるこの字を見なければ、それを真っ先に疑っただろう。
「大丈夫です。知っている方なので、本物なのだと思います」
「本物?お前公爵家と繋がりがあるのか?」
「公爵家の方とは知りませんでした。ただ、ええと、厄介な怪我をされていたので、治療薬をお出しした縁です」
俺が言い渋ったことで魔女の仕事関係だとすぐに察したらしく、若旦那は「そうか。ならいいんだ」と身を引いて、まるで何事もなかったかのように店主のいる店奥へと戻っていった。
魔女の仕事に関わらない。それはこの村だと当たり前のことだ。これ以上の詮索がないことにほっとした。
「セバスチャン・バルダッローダ様って、あの麗しの?」
そう歓喜混じりの声を上げたのは、先程までしずしずとミラルダさんの後ろに控えて職務をこなしていた女性だった。確か名前はイヴァさんだったかな。
「あんた、またかい。王都かぶれも困ったもんだね。流行りものに熱を上げるのは構わないけど、他人の詮索までするのはおよしよ」
ミラルダさんにたしなめられて、渋々「だって、鋼鉄様は全女子の憧れじゃないですかあ…」と不貞腐れた子供の顔をしたイヴァさんは、真面目な仕事姿からは想像がつかない。
「あの、この方はそんなに有名なんですか?」
つい興味がわいておずおずと尋ねると、待っていたとばかりにイヴァさんが「それはもう!」と楽しそうに声を張った。
「“鋼鉄の英雄様”は今一番話題の人ですよ!麗しい容姿と実直で冷淡な言動が相まって、元々王都で大変人気のある方でしたが、例のエイレジンの奸策鎮圧指揮の偉勲でセバスチャン様の名聞は留まるところを知らない状態です!」
イヴァさんの勢いに気圧されて仰け反りそうになる。どうにも大きな声は苦手だが、セブさんの話は気になる。腹に力を込めて、背筋を伸ばした。
「鋼鉄の英雄様ってあだ名ですか?そういうのは誰がつけるんでしょうか?」
「え?気になるのそこなんですね。ハバトさんは不思議な人ですねえ」
やんわりした表現をしてくれたが、あまりいい意味で言われていないことはわかった。その証拠に、「そこがハバトの良いところだろう」とミラルダさんがイヴァさんの背をぴしゃりと叩いて俺を擁護してくれる。ミラルダさんの喝に慣れているらしいイヴァさんは悪びれた様子なく、「失礼しました」とハキハキ謝罪をしてくれた。
「鋼鉄の英雄というのは今回の武功を上げてから、王都の読売などで使われ出した異称ですね。和平の一番の立役者ですから英雄です。それまでは鋼鉄の騎士と称されていました。巷では以前と変わらず、鋼鉄様なんて呼ばれることが多いですね」
“残念な意味で不思議”な俺に配慮して、イヴァさんは丁寧に教えてくれた。セブさんは鋼鉄のように強くてキレイだから、その呼び名は何だか納得出来た。
「ふふふ。そっか。セブさんはみんなの憧れの騎士様なんですね」
俺のつまらない感想に、先程までイヴァさんの話を気だるげに聞いていたミランダさんが、何かに気付いたようにハッとした顔をした。
「ハバト、あんたもしかして例のおキレイな恋人が……ああ、いや。私らはこれ以上聞かない方がいいね。田舎商人風情には荷が重い話題だ」
「…ありがとうございます」
ミラルダさんは、馬車で会ったセブさんが鋼鉄の英雄様とやらだと完全に気付いてしまったようだが、それを口にして得をする人物などどこにもいない。その気遣いをありがたく受け取って、俺も帰り支度を始める。
もう届かないと思っていた彼からの手紙が今手の中にあることがたまらなく嬉しい。本来なら恐れ多いばかりの堅苦しい装飾すら、彼が選んだものだと思えば優しくて温かいものに感じられる。家に帰ったらいち早く開こうと心に決める。
愛用している帆布の肩掛けに書簡を仕舞おうとすると、「あの、ハバトさん」とイヴァさんに控えめな声で呼び止められた。
「はい。何でしょうか?」
尋ねながら、俺の指は無意識に滑り良い紙の感触を確かめるようにさらさらと撫でる。
「もしかして、その書簡は叙爵式の招待状なんじゃないでしょうか。もしそうで、式にご出席されるのであれば幾分ご準備が必要なのではありませんか?」
「……え?」
急ぎ確認してみれば実際それは紛うことなき叙爵式の招待状で、俺は情けない悲鳴を上げることになった。
「ハバト、お前ちょうどいいところにいた」
酷く今更な申し開きをしようとぼそぼそと話し始めた俺の声を、商人らしいとても通る男声が遮った。振り返ると、この商店の若旦那が書類鞄を持ってこちらへ小走りで近付いてくる。普段最低限の会話しかしたことない相手なので、こんな慌てた様子を見ることは珍しい。
「わたしに何かご用ですか?」
「ハバト宛てに、公爵家から書簡が来てる」
「え?」
この金物商店は老舗のため、村中の郵送品の集約と、外から届いたものの配送も請け負ってくれている。若旦那は逞しい腕に抱えていた書類鞄から、質の良さそうな白い封書を取り出した。セブさんからの手紙もとても上質な紙でキレイな白色をしていたが、この封書は更に四隅に品の良い型押しがされた上から金塗りまで施されている。俺宛てに送られてくるわけのない、貴族仕様の最高級なものであることは明白だった。
「それ、本当にわたし宛てなんですか?」
若旦那は困ったような苦笑いを浮かべて、宛名がよく見えるように封書を差し出してくれたので、俺はそれを恭しく受け取る。確かに宛名は「第九街道北東の果て、ハービル村、濃石の森の一軒家 ハバト様」となっていた。一字の間違いもなく俺のことだ。
ドキドキと心臓が痛いくらいに脈打つ。それは、身に覚えのない書簡を受け取ったから、ではない。
丁寧で几帳面そうなその字に、はっきりと見覚えがあったからだ。
ずっとずっと待っていた、愛おしくてたまらないセブさんの字だ。
恐る恐る書簡を裏返す。正面に立つ若旦那が、何か言いたげにゆっくり息を吸ったのがわかったが、俺はそれどころではなく、書簡から目を上げることが出来なかった。
「セバスチャン・バルダッローダ、さま」
彼の名前なのだと思うとあまりに愛おしくて、つい口に出してしまった。そうか、だからセブなのか。
彼のことをまたひとつ知れた。彼とのつながりは断たれたわけではなかった。そのことが、飛び上がりたいくらいに嬉しい。喜びに頬がぽかぽかと温かく緩む。彼に会えない間ずっと心を締め付けていたものが嘘のように霧散してしまい、あまりに単純な自分が少しだけ恥ずかしい。
「この国でバルダッローダって言ったら公爵家しかないだろう。俺も詳しくはねえが、立派な封蝋もされてて手が込んでる。傍目には本物に見えるんだよな」
若旦那は騙りを疑っているようだ。俺も見覚えのあるこの字を見なければ、それを真っ先に疑っただろう。
「大丈夫です。知っている方なので、本物なのだと思います」
「本物?お前公爵家と繋がりがあるのか?」
「公爵家の方とは知りませんでした。ただ、ええと、厄介な怪我をされていたので、治療薬をお出しした縁です」
俺が言い渋ったことで魔女の仕事関係だとすぐに察したらしく、若旦那は「そうか。ならいいんだ」と身を引いて、まるで何事もなかったかのように店主のいる店奥へと戻っていった。
魔女の仕事に関わらない。それはこの村だと当たり前のことだ。これ以上の詮索がないことにほっとした。
「セバスチャン・バルダッローダ様って、あの麗しの?」
そう歓喜混じりの声を上げたのは、先程までしずしずとミラルダさんの後ろに控えて職務をこなしていた女性だった。確か名前はイヴァさんだったかな。
「あんた、またかい。王都かぶれも困ったもんだね。流行りものに熱を上げるのは構わないけど、他人の詮索までするのはおよしよ」
ミラルダさんにたしなめられて、渋々「だって、鋼鉄様は全女子の憧れじゃないですかあ…」と不貞腐れた子供の顔をしたイヴァさんは、真面目な仕事姿からは想像がつかない。
「あの、この方はそんなに有名なんですか?」
つい興味がわいておずおずと尋ねると、待っていたとばかりにイヴァさんが「それはもう!」と楽しそうに声を張った。
「“鋼鉄の英雄様”は今一番話題の人ですよ!麗しい容姿と実直で冷淡な言動が相まって、元々王都で大変人気のある方でしたが、例のエイレジンの奸策鎮圧指揮の偉勲でセバスチャン様の名聞は留まるところを知らない状態です!」
イヴァさんの勢いに気圧されて仰け反りそうになる。どうにも大きな声は苦手だが、セブさんの話は気になる。腹に力を込めて、背筋を伸ばした。
「鋼鉄の英雄様ってあだ名ですか?そういうのは誰がつけるんでしょうか?」
「え?気になるのそこなんですね。ハバトさんは不思議な人ですねえ」
やんわりした表現をしてくれたが、あまりいい意味で言われていないことはわかった。その証拠に、「そこがハバトの良いところだろう」とミラルダさんがイヴァさんの背をぴしゃりと叩いて俺を擁護してくれる。ミラルダさんの喝に慣れているらしいイヴァさんは悪びれた様子なく、「失礼しました」とハキハキ謝罪をしてくれた。
「鋼鉄の英雄というのは今回の武功を上げてから、王都の読売などで使われ出した異称ですね。和平の一番の立役者ですから英雄です。それまでは鋼鉄の騎士と称されていました。巷では以前と変わらず、鋼鉄様なんて呼ばれることが多いですね」
“残念な意味で不思議”な俺に配慮して、イヴァさんは丁寧に教えてくれた。セブさんは鋼鉄のように強くてキレイだから、その呼び名は何だか納得出来た。
「ふふふ。そっか。セブさんはみんなの憧れの騎士様なんですね」
俺のつまらない感想に、先程までイヴァさんの話を気だるげに聞いていたミランダさんが、何かに気付いたようにハッとした顔をした。
「ハバト、あんたもしかして例のおキレイな恋人が……ああ、いや。私らはこれ以上聞かない方がいいね。田舎商人風情には荷が重い話題だ」
「…ありがとうございます」
ミラルダさんは、馬車で会ったセブさんが鋼鉄の英雄様とやらだと完全に気付いてしまったようだが、それを口にして得をする人物などどこにもいない。その気遣いをありがたく受け取って、俺も帰り支度を始める。
もう届かないと思っていた彼からの手紙が今手の中にあることがたまらなく嬉しい。本来なら恐れ多いばかりの堅苦しい装飾すら、彼が選んだものだと思えば優しくて温かいものに感じられる。家に帰ったらいち早く開こうと心に決める。
愛用している帆布の肩掛けに書簡を仕舞おうとすると、「あの、ハバトさん」とイヴァさんに控えめな声で呼び止められた。
「はい。何でしょうか?」
尋ねながら、俺の指は無意識に滑り良い紙の感触を確かめるようにさらさらと撫でる。
「もしかして、その書簡は叙爵式の招待状なんじゃないでしょうか。もしそうで、式にご出席されるのであれば幾分ご準備が必要なのではありませんか?」
「……え?」
急ぎ確認してみれば実際それは紛うことなき叙爵式の招待状で、俺は情けない悲鳴を上げることになった。
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