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第1部 最終章
第1部主要国
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リューベック王国
領土3郡
王都リュベル
人口約45万
解説
ナーロッパ北方の小国の一つであるが、一方で海運、水運の要となる大都市リュベルを王都に持つ事でナーロッパ北方最大の経済力を持つ国でもある。
交易路を守るべく強力な海軍(国家規模を考えれば)を整備している一方で王都近郊のスラム対策のため陸軍でも完全常備軍部隊の編制も行ったりもしているため、ナーロッパ北方諸国内でも軍事力は高い方。
フリーランス王国
領土3郡
王都レーワル
人口約40万
解説
ナーロッパ北方にあるフラリン王国属国の一つ。大きい金山を持っており、フラリン属国群の中では1番裕福である。ナーロッパ歴1056年冬には帝国の属国になろうとしている東の隣国であるリューベック王国に侵攻を開始する。
アストゥリウ王国
領土
アストゥリウ王国本土21郡
イスラン半島ザマー教諸国から奪った領土6郡
旧フラリン王国領93郡
合計120郡(ナーロッパ歴1056年12月時点)
王都レオン
本土人口約330万
旧フラリン王国領人口約1680万
旧ザマー教から奪った領土の人口約40万
計約2060万
解説
イスラン半島北部を統治するテンプレ教国であったが、中部、南部の異教徒であるザマー教国を属国化させてイスラン半島の覇権国家となる。しかし、その快挙の原動力となった第4王子フェリオルが挙兵し、内戦が勃発。内戦はフェリオル王子が勝利したが、その直後国王を含めた大半の王族と王妃や側妃どもを殺している。占領した王都レオンで悪逆非道の限りを尽くす暴君フェリオルを止めるべく第3王子ヘルメス王子は正義に燃える有力諸侯らの協力を得て、討伐軍を編成。必ず、邪智暴虐の簒奪王を除かなければならぬと決意していたフラリン王国国王もヘルメス王子に協力し、自ら軍を率いてフェリオルの討伐に当たる。しかし、ヘルメス王子・フラリン連合軍はフェリオルに大敗し壊滅。その後、フラリン王国は簒奪王に飲み込まれてしまう(フラリン王国ガトー朝記一巻を一部引用)。
この邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意してくる者が多数現れて暴君を討ってくれる事をテンプレ神とザマー神とそれらの多数の信者が願ったとされる。
実際はレオン占領戦のおりには王族等は確かに惨殺されているが、一方でフェリオルの略奪禁止令で一般人にほぼ被害が出ていない。略奪した黒旗軍将兵も極少数にいたのは事実ではあるが、略奪者は全員捕らえられ公開処刑され、被害者も補償されていたりする。
しかし、フェリオル戦争後はレオン占領戦でフェリオルとそれに従う暴虐非道な手勢は一般人も含めて大量に虐殺したと歴史書には記される事になった。
フェリオルは父を武力で討ち取り、王位を奪った悪魔であり、この時代のアストゥリウ王国は悪魔の国とフェリオル戦争後、長い間ナーロッパの歴史書には記されていく事となる。
フラリン王国
領土93郡
人口約1680万
王都バリ
解説
ナーロッパ中西部の超大国。元々はロアーヌ帝国領の一部であったが、ナーロッパ歴580年台に勃発した第二次ロアーヌ帝国内戦の結果、教皇派がアグネス率いるアグネス派に敗北した事により教皇派であったフッテンボルク家が他の教皇派諸侯に呼びかけて帝国から独立(第二次ロアーヌ帝国分裂)する事によって建国した国家。複数の穀倉地帯を持っており、人口密度と穀物生産量等はナーロッパ最大であり、王都の人口もナーロッパでは唯一10万超えしている。テンプレ教の三大強国の一つに数えられていたが、1056年に西の隣国で勃発した内戦に介入して大敗した。その後西の隣国から逆侵攻を受け一時地図から抹消されアストゥリウ王国に併合される。
ロアーヌ帝国
領土182郡(ベルガ王国領等含む)
人口約2740万(ベルガ人等含む)
首都シュバインフルト
解説
かつてナーロッパのテンプレ教圏をほぼ統一しナーロッパの覇権国であった。当初皇帝を務めていたのはクラウディウス家であったが36代皇帝ネロ・クラウディウスの代で事件が起きた。当時、ロアーヌ帝国は3つの戦闘正面を抱えた上で異教徒と15年戦い続けており、ナーロッパの覇権国であった帝国を疲弊させるには十分であった。
その長きに渡る戦いのための重い負担で不満が高まっていた不平派帝国諸侯がザーリア家の呼び掛けにより挙兵したのである。
帝国辺境東部の有力諸侯は皇帝支持派が多かったのだが、中央の諸侯の大半はザーリア家につき、帝都とその近隣の皇帝直轄領は味方諸侯から孤立し、ネロはザーリア家を盟主とする反乱軍に討たれた。そして、クラウス・ザーリアが皇帝として新たに立ったが、クラウディウス家を支持していた帝国東部諸侯はそれを認めず、ネロの遺児であるロイドを担ぎ新たにヒサデイン帝国を建国したのである(第1次ロアーヌ帝国分裂)。
成人したロイドはナーロッパ歴164年6月15日に皇室領であったヒサディオンを帝都として定める。
そして、ナーロッパ歴167年10月12日に行われたコンスタン宮完成式典時にロイドは
「余はテンプレ神に誓う。逆賊どもを必ず討滅し、父帝の無念を晴らしてくれる」
と宣言したのであった。
テンプレ神に誓うと言う文言は不退転の決意を表明する事であり、また神に誓った以上撤回する事は出来ない物である。
以降、ヒサデイン帝国はロアーヌ帝国を完全に敵視し、実際何度か戦火を交えている。
ヒサデイン帝国等の敵国と戦いながらもザーリア家を皇帝とするロアーヌ帝国はナーロッパ中央の大半を治める超大国としてあり続ける。
しかし、ナーロッパ歴580年教皇庁とそれを支持する帝国教皇派諸侯と皇帝とそれを支持する皇帝派諸侯の神官任命権を巡る抗争(叙任権闘争、または第二次ロアーヌ帝国内戦)が勃発。583年に教皇派が帝都攻略に成功し、皇帝を処刑。幼い皇子ルインを皇帝につけ、教皇派の傀儡とした。帝国の主導権は教皇と教皇が握ったかに見えたが、教皇派もロアーヌ帝国全土を平定していた訳ではなかった。
皇帝派諸侯もだいぶ降伏したものの、教皇派に抵抗する皇帝派諸侯も残っており教皇派にとって最大の敵はピルイン辺境伯であった。
ピルイン家は帝都陥落後教皇派に寝返ったローレシア公爵の領地を即時に平定。自慢の重装騎兵を率いてピルイン家の当主ファイトが教皇派に相手に暴れ回っていた。
そんな情勢下、帝都を脱出しコンラディン子爵家に身を寄せていた皇女アグネスが動いた。
アグネスはまず関係が深かった有力な帝国諸侯であるハーベンブルク侯と接触し、教皇派から教皇派に抵抗していた皇帝派残党に寝返らせる。さらにアンハント地方を巡り対立していたシュタデーン辺境伯とピルイン辺境伯を和睦させた上で、この2家も誘い、この3家の力を元にアグネス派を結成した。
さらに、教皇派に反発していた諸侯や、アグネス派に囲まれた領主もアグネス派に加わっていき、ロアーヌ帝国は2分される。帝国を二分した内戦は最終的に教皇派が敗北し、教皇庁とアグネスは神官の叙任権は神姫(厳密に言えば神姫の代理である教皇)にあるが、教会領等世俗的な権利に関しては君主が授封するという事で講和した。しかし、教皇に組みした帝国諸侯の大多数はアグネス派の勝利を認めずフラリン王国(第2次ロアーヌ帝国分裂)として独立する事となる。
アグネスはそのままコンラディン家当主に嫁ぎ、皇帝は教皇派が担ぎ出したルインがそのまま皇帝となった。
しかし、この事件をきっかけに皇室の力はさらに低下し、相対的に諸侯の力が強まり、ナーロッパで一番王権が弱い国家となってしまい、本作の時代でもそれは変わらない。
領土3郡
王都リュベル
人口約45万
解説
ナーロッパ北方の小国の一つであるが、一方で海運、水運の要となる大都市リュベルを王都に持つ事でナーロッパ北方最大の経済力を持つ国でもある。
交易路を守るべく強力な海軍(国家規模を考えれば)を整備している一方で王都近郊のスラム対策のため陸軍でも完全常備軍部隊の編制も行ったりもしているため、ナーロッパ北方諸国内でも軍事力は高い方。
フリーランス王国
領土3郡
王都レーワル
人口約40万
解説
ナーロッパ北方にあるフラリン王国属国の一つ。大きい金山を持っており、フラリン属国群の中では1番裕福である。ナーロッパ歴1056年冬には帝国の属国になろうとしている東の隣国であるリューベック王国に侵攻を開始する。
アストゥリウ王国
領土
アストゥリウ王国本土21郡
イスラン半島ザマー教諸国から奪った領土6郡
旧フラリン王国領93郡
合計120郡(ナーロッパ歴1056年12月時点)
王都レオン
本土人口約330万
旧フラリン王国領人口約1680万
旧ザマー教から奪った領土の人口約40万
計約2060万
解説
イスラン半島北部を統治するテンプレ教国であったが、中部、南部の異教徒であるザマー教国を属国化させてイスラン半島の覇権国家となる。しかし、その快挙の原動力となった第4王子フェリオルが挙兵し、内戦が勃発。内戦はフェリオル王子が勝利したが、その直後国王を含めた大半の王族と王妃や側妃どもを殺している。占領した王都レオンで悪逆非道の限りを尽くす暴君フェリオルを止めるべく第3王子ヘルメス王子は正義に燃える有力諸侯らの協力を得て、討伐軍を編成。必ず、邪智暴虐の簒奪王を除かなければならぬと決意していたフラリン王国国王もヘルメス王子に協力し、自ら軍を率いてフェリオルの討伐に当たる。しかし、ヘルメス王子・フラリン連合軍はフェリオルに大敗し壊滅。その後、フラリン王国は簒奪王に飲み込まれてしまう(フラリン王国ガトー朝記一巻を一部引用)。
この邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意してくる者が多数現れて暴君を討ってくれる事をテンプレ神とザマー神とそれらの多数の信者が願ったとされる。
実際はレオン占領戦のおりには王族等は確かに惨殺されているが、一方でフェリオルの略奪禁止令で一般人にほぼ被害が出ていない。略奪した黒旗軍将兵も極少数にいたのは事実ではあるが、略奪者は全員捕らえられ公開処刑され、被害者も補償されていたりする。
しかし、フェリオル戦争後はレオン占領戦でフェリオルとそれに従う暴虐非道な手勢は一般人も含めて大量に虐殺したと歴史書には記される事になった。
フェリオルは父を武力で討ち取り、王位を奪った悪魔であり、この時代のアストゥリウ王国は悪魔の国とフェリオル戦争後、長い間ナーロッパの歴史書には記されていく事となる。
フラリン王国
領土93郡
人口約1680万
王都バリ
解説
ナーロッパ中西部の超大国。元々はロアーヌ帝国領の一部であったが、ナーロッパ歴580年台に勃発した第二次ロアーヌ帝国内戦の結果、教皇派がアグネス率いるアグネス派に敗北した事により教皇派であったフッテンボルク家が他の教皇派諸侯に呼びかけて帝国から独立(第二次ロアーヌ帝国分裂)する事によって建国した国家。複数の穀倉地帯を持っており、人口密度と穀物生産量等はナーロッパ最大であり、王都の人口もナーロッパでは唯一10万超えしている。テンプレ教の三大強国の一つに数えられていたが、1056年に西の隣国で勃発した内戦に介入して大敗した。その後西の隣国から逆侵攻を受け一時地図から抹消されアストゥリウ王国に併合される。
ロアーヌ帝国
領土182郡(ベルガ王国領等含む)
人口約2740万(ベルガ人等含む)
首都シュバインフルト
解説
かつてナーロッパのテンプレ教圏をほぼ統一しナーロッパの覇権国であった。当初皇帝を務めていたのはクラウディウス家であったが36代皇帝ネロ・クラウディウスの代で事件が起きた。当時、ロアーヌ帝国は3つの戦闘正面を抱えた上で異教徒と15年戦い続けており、ナーロッパの覇権国であった帝国を疲弊させるには十分であった。
その長きに渡る戦いのための重い負担で不満が高まっていた不平派帝国諸侯がザーリア家の呼び掛けにより挙兵したのである。
帝国辺境東部の有力諸侯は皇帝支持派が多かったのだが、中央の諸侯の大半はザーリア家につき、帝都とその近隣の皇帝直轄領は味方諸侯から孤立し、ネロはザーリア家を盟主とする反乱軍に討たれた。そして、クラウス・ザーリアが皇帝として新たに立ったが、クラウディウス家を支持していた帝国東部諸侯はそれを認めず、ネロの遺児であるロイドを担ぎ新たにヒサデイン帝国を建国したのである(第1次ロアーヌ帝国分裂)。
成人したロイドはナーロッパ歴164年6月15日に皇室領であったヒサディオンを帝都として定める。
そして、ナーロッパ歴167年10月12日に行われたコンスタン宮完成式典時にロイドは
「余はテンプレ神に誓う。逆賊どもを必ず討滅し、父帝の無念を晴らしてくれる」
と宣言したのであった。
テンプレ神に誓うと言う文言は不退転の決意を表明する事であり、また神に誓った以上撤回する事は出来ない物である。
以降、ヒサデイン帝国はロアーヌ帝国を完全に敵視し、実際何度か戦火を交えている。
ヒサデイン帝国等の敵国と戦いながらもザーリア家を皇帝とするロアーヌ帝国はナーロッパ中央の大半を治める超大国としてあり続ける。
しかし、ナーロッパ歴580年教皇庁とそれを支持する帝国教皇派諸侯と皇帝とそれを支持する皇帝派諸侯の神官任命権を巡る抗争(叙任権闘争、または第二次ロアーヌ帝国内戦)が勃発。583年に教皇派が帝都攻略に成功し、皇帝を処刑。幼い皇子ルインを皇帝につけ、教皇派の傀儡とした。帝国の主導権は教皇と教皇が握ったかに見えたが、教皇派もロアーヌ帝国全土を平定していた訳ではなかった。
皇帝派諸侯もだいぶ降伏したものの、教皇派に抵抗する皇帝派諸侯も残っており教皇派にとって最大の敵はピルイン辺境伯であった。
ピルイン家は帝都陥落後教皇派に寝返ったローレシア公爵の領地を即時に平定。自慢の重装騎兵を率いてピルイン家の当主ファイトが教皇派に相手に暴れ回っていた。
そんな情勢下、帝都を脱出しコンラディン子爵家に身を寄せていた皇女アグネスが動いた。
アグネスはまず関係が深かった有力な帝国諸侯であるハーベンブルク侯と接触し、教皇派から教皇派に抵抗していた皇帝派残党に寝返らせる。さらにアンハント地方を巡り対立していたシュタデーン辺境伯とピルイン辺境伯を和睦させた上で、この2家も誘い、この3家の力を元にアグネス派を結成した。
さらに、教皇派に反発していた諸侯や、アグネス派に囲まれた領主もアグネス派に加わっていき、ロアーヌ帝国は2分される。帝国を二分した内戦は最終的に教皇派が敗北し、教皇庁とアグネスは神官の叙任権は神姫(厳密に言えば神姫の代理である教皇)にあるが、教会領等世俗的な権利に関しては君主が授封するという事で講和した。しかし、教皇に組みした帝国諸侯の大多数はアグネス派の勝利を認めずフラリン王国(第2次ロアーヌ帝国分裂)として独立する事となる。
アグネスはそのままコンラディン家当主に嫁ぎ、皇帝は教皇派が担ぎ出したルインがそのまま皇帝となった。
しかし、この事件をきっかけに皇室の力はさらに低下し、相対的に諸侯の力が強まり、ナーロッパで一番王権が弱い国家となってしまい、本作の時代でもそれは変わらない。
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