13 / 25
第1章
第13話 笑いすぎで草
しおりを挟む
「ごちそうさまでした! あの……美味しかったよ、フロル」
ウォルトは出された料理のすべてを食べ切った。
そして、少し照れ臭そうにフロルの目を見て料理を褒めた。
「あ、ありがとう……! こんなに喜んでくれるなら、作った甲斐があるってもんよ!」
フロルも少し照れ臭そうな笑顔を見せ、ウォルトの褒め言葉に応えた。
「この村は葉野菜の名産地だから、一番自信がある料理はサラダだったんだけど……どうだった? 葉野菜も草といえば草だから、体に何か変化はあった?」
「サラダは採れたて野菜の新鮮さを存分に味わえて最高だったよ。特に千切りキャベツのシャキッとした食感と噛むほど広がる甘味……無限に食べられるとはこのことさ。酸味の効いたドレッシングとの組み合わせも抜群だった。他にもレタスは複数の品種が使われていて、それぞれの味わいの違いを楽しめて……」
早口でまくし立てた後、ウォルトはハッとして気まずそうな顔をする。
「ご、ごめん……! やっぱり一部の野菜も草の範疇みたいで、語り出すと止まらないこともあるんだ……」
「いいの、いいの! 私が作ったサラダを真剣に味わってくれたことは十分に伝わったから! でも、ギフトのことを知らない人が聞いたらビックリするかもね。そういう意味では、強力なギフトであると同時にデメリットも大きいよね」
「まさしく贈り物――いきなり送り付けられて、その大きさのあまり頭の中という部屋の一部を占領している感じなんだ。でも、どんなものだって使いようさ。俺はこのギフトが騎士にふさわしくないものだとは思わない。むしろ、国を守り民を救う騎士道精神が形になったものだと思う」
ドヤ顔でサラダの感想を語ったと思えば、気まずそうな顔をし、真剣な表情を見せる。
フロルはウォルトの顔を見ているだけでも飽きないなと思った。
「あ……そうそう、葉野菜という草を食べたことによる体の変化の話だったね。特殊な効能を持たない草に関しては食べても美味しいと思うくらいで、不思議な力が身に付いたりはしないんだ」
「あ~、やっぱり何食べてもいいってわけじゃないのね」
「ただ、俺は草を食べるだけで人が生きるのに必要な栄養素をすべて確保出来る。サラダはまさに完全食なんだ」
「へぇ……それはまるで草食動物のようだねぇ」
ファムが興味深そうに語る。
「人間はいろんなものを食べなきゃ体を作るのに必要な栄養素を得られない。だが、草食動物は草を食べているだけで人間以上の巨体とそれを動かすための筋肉を得る。お前さんに与えられたギフトは、そういう生き物が持つ能力を順当に進化させたもののように感じるよ」
「ええ、俺もそう思います。フングラの樹海には草食魔獣もいて、彼らとは何か通じるものを感じていましたから。ただ、草を食べても草の味しかしないので、いろんな料理は栄養摂取ではなく純粋な食事として楽しいです。言うなれば、心が満たされるんです」
「ヒヒヒ……ギフトに思考を乗っ取られないために、人としての心を満たす必要があるんだねぇ。まあ、世の中には強力なギフトを得て性格が変わっちまう奴はごまんといるさ。何も【草】だけが危険な力というわけではないよ」
ファムの言葉を聞いて、ウォルトの脳裏に弟たちがよぎる。
あれから三か月で彼らのギフトも強化されているのだろうか?
ギフトは時に進化し、その名前を変える。
そして、さらなる能力を得ることが出来る……。
「さて、食事も終わったことだし、お前さんの『これからの話』をしようじゃないか……ヒヒヒ」
ファムはどこからか持って来た筒状に丸められた紙をテーブルの上に広げる。
それはボーデン王国全体の地図だった。
「おお……大きさの割にかなり詳細な地図ですね」
「こんな南の果てにまで来る旅人は大体地図を持ってるものだからねぇ。そして、樹海探検をする時にはいらなくなるから、この宿に置いていかれがちなのさ……ヒヒヒ」
ファムは笑いながら地図の端っこの方を指さす。
そこには『レラス村』の文字があった。
「この村がレラス村で、こっちがお前さんが住んでた王都さ」
レラス村から真っすぐ上に指を動かすと、そこには大きな街が描かれている。
そこがボーデン王国の王都『バンデーラ』だ。
「王都バンデーラはボーデン王国の中央から少し北寄りにある。つまり、南の果てのレラス村は王都から最も遠い村ということさ。フングラの樹海ともなればさらに南の最果てなわけで、よほどお前さんの父親は頭に血が上っていたようだねぇ……ヒヒヒ」
「はい。あまりに頭に血が上ってて顔が真っ赤になっていたもので、思わず『顔真っ赤で草』と言ってしまいました。それで俺はここまで来ました」
ウォルトは真顔で言う。
『言ってしまった』と表現しているが、今でも言い返したことを悪いとは欠片も思っていない。
あの時の父ノルマンはまさに『顔真っ赤で草』が効いてて草だったのだ。
「そりゃ、お前さん……ヒィ~ヒッヒッ!! 顔真っ赤で草とは、言うじゃないか! ヒッヒッヒッヒッ……ゲホッ、ゲホッ!」
「ば、婆ちゃん!?」
フロルが笑いすぎてむせたファムの背中をさする。
「ヒィ……ヒッヒッ……私もどうやら草の概念を理解しつつあるらしいね……。だから、顔真っ赤で草という言葉がとても面白いものだと瞬時に理解出来てしまったわけだねぇ……ヒヒッ!」
「すいません……俺のせいで」
「そんな神妙な顔をするんじゃないよ。この世に自分が面白いと思えるものが一つ増えたと考えれば、こんな幸運なことはないさ。まあ、礼を言う気にはなれないけどねぇ……ヒッヒッヒッ」
ファムが落ち着いたところで、ウォルトのこれからの話を再開する。
「この村から王都に行きたいなら、とにかく北上していくことだね」
地図の上では王都はレラス村の真北にある。
しかし、それはあくまでも地図の上での話だ。
「実際はまっすぐ歩いていけば王都に到着とはいかないわけだよ。いろんな地形や領と領の境界線、魔獣や人間がゆく手を阻むこともあるだろう」
「それでも、俺は行きます」
確固たる意志でウォルトは誓う。
必ず父や弟たちの前にもう一度姿を現し、言葉を交わすと――
「その決意を疑っちゃいないよ。それを実現出来るだけの力があることもねぇ……ヒヒヒ。ただ、孤独な旅は時に心を弱らせ、お前さんの決意を揺らがせるかもしれない。だから、フロルを連れて行きなさい。この子のギフトもきっと役に立つ」
「「……えっ!?」」
ウォルトとフロル、二人の困惑する声が重なる。
「気持ちはありがたいですけど……危険な旅に彼女を連れて行くわけにはいきません。何より本人の意思を無視することは……」
「フロル、どうなんだい? お前の心は今何と言っているんだい?」
ファムの質問にフロルの視線は揺れる。
自分の中にある正直な気持ちはわかっている。
でも、それと故郷を離れる覚悟は別の話だ。
どこの子かもわからない、明らかに訳ありの赤子を育ててくれたファム。
そして、余所者の自分と分け隔てなく接し、見守ってくれた村の人々。
彼らと別れ、今日出会った訳のわからない男と旅に出たいと思っている自分……。
冷静に考えればまったく訳のわからないギフト、訳のわからない言動、訳のわからない家族との関係性――それを理解しようとし始めている自分。
そう、何より一番訳がわからないのは……自分の気持ち。
「おっと……これは老人のお節介とせっかちが出ちまったかね……」
ファムは申し訳なさそうな顔をする。
フロルの気持ちを察してたファムだが、それを口に出すのは少しばかり時期尚早だった。
何とも言えない気まずい空気がエントランスを満たす。
それを打ち破るように、宿の玄関扉が外側から開け放たれた!
「ファムさん! さっきの兄ちゃんはまだいるか!? ……って、いた!」
宿に入って来たのは騎士に殴られていた村の男だ。
彼はウォルトの前に膝をついて、布に包まれている『ある物』を差し出す。
「さっきはクソ騎士どもを成敗して、傷まで治してくれてありがとう! 兄ちゃんのおかげで俺も家族もこの村も救われた! だから、礼としてウチの家宝の刀をぜひ受け取ってもらいたい!」
「家宝の刀を? そんな大切なもの、受け取れませ……」
はらりと布がめくれ、包まれていた家宝が姿を現した。
それは刀は刀でも木で作られた刀……木刀だった。
「いや草。修学旅行のお土産か! えっ、修学旅行って何……? というか、木刀が家宝だからって笑うなんて最低だ……。すいません、すいません……」
ギフト【草】がもたらす謎の情報に混乱するウォルト。
だが、この木刀がただの木刀ではないことを、ウォルトはすぐに知ることになる。
ウォルトは出された料理のすべてを食べ切った。
そして、少し照れ臭そうにフロルの目を見て料理を褒めた。
「あ、ありがとう……! こんなに喜んでくれるなら、作った甲斐があるってもんよ!」
フロルも少し照れ臭そうな笑顔を見せ、ウォルトの褒め言葉に応えた。
「この村は葉野菜の名産地だから、一番自信がある料理はサラダだったんだけど……どうだった? 葉野菜も草といえば草だから、体に何か変化はあった?」
「サラダは採れたて野菜の新鮮さを存分に味わえて最高だったよ。特に千切りキャベツのシャキッとした食感と噛むほど広がる甘味……無限に食べられるとはこのことさ。酸味の効いたドレッシングとの組み合わせも抜群だった。他にもレタスは複数の品種が使われていて、それぞれの味わいの違いを楽しめて……」
早口でまくし立てた後、ウォルトはハッとして気まずそうな顔をする。
「ご、ごめん……! やっぱり一部の野菜も草の範疇みたいで、語り出すと止まらないこともあるんだ……」
「いいの、いいの! 私が作ったサラダを真剣に味わってくれたことは十分に伝わったから! でも、ギフトのことを知らない人が聞いたらビックリするかもね。そういう意味では、強力なギフトであると同時にデメリットも大きいよね」
「まさしく贈り物――いきなり送り付けられて、その大きさのあまり頭の中という部屋の一部を占領している感じなんだ。でも、どんなものだって使いようさ。俺はこのギフトが騎士にふさわしくないものだとは思わない。むしろ、国を守り民を救う騎士道精神が形になったものだと思う」
ドヤ顔でサラダの感想を語ったと思えば、気まずそうな顔をし、真剣な表情を見せる。
フロルはウォルトの顔を見ているだけでも飽きないなと思った。
「あ……そうそう、葉野菜という草を食べたことによる体の変化の話だったね。特殊な効能を持たない草に関しては食べても美味しいと思うくらいで、不思議な力が身に付いたりはしないんだ」
「あ~、やっぱり何食べてもいいってわけじゃないのね」
「ただ、俺は草を食べるだけで人が生きるのに必要な栄養素をすべて確保出来る。サラダはまさに完全食なんだ」
「へぇ……それはまるで草食動物のようだねぇ」
ファムが興味深そうに語る。
「人間はいろんなものを食べなきゃ体を作るのに必要な栄養素を得られない。だが、草食動物は草を食べているだけで人間以上の巨体とそれを動かすための筋肉を得る。お前さんに与えられたギフトは、そういう生き物が持つ能力を順当に進化させたもののように感じるよ」
「ええ、俺もそう思います。フングラの樹海には草食魔獣もいて、彼らとは何か通じるものを感じていましたから。ただ、草を食べても草の味しかしないので、いろんな料理は栄養摂取ではなく純粋な食事として楽しいです。言うなれば、心が満たされるんです」
「ヒヒヒ……ギフトに思考を乗っ取られないために、人としての心を満たす必要があるんだねぇ。まあ、世の中には強力なギフトを得て性格が変わっちまう奴はごまんといるさ。何も【草】だけが危険な力というわけではないよ」
ファムの言葉を聞いて、ウォルトの脳裏に弟たちがよぎる。
あれから三か月で彼らのギフトも強化されているのだろうか?
ギフトは時に進化し、その名前を変える。
そして、さらなる能力を得ることが出来る……。
「さて、食事も終わったことだし、お前さんの『これからの話』をしようじゃないか……ヒヒヒ」
ファムはどこからか持って来た筒状に丸められた紙をテーブルの上に広げる。
それはボーデン王国全体の地図だった。
「おお……大きさの割にかなり詳細な地図ですね」
「こんな南の果てにまで来る旅人は大体地図を持ってるものだからねぇ。そして、樹海探検をする時にはいらなくなるから、この宿に置いていかれがちなのさ……ヒヒヒ」
ファムは笑いながら地図の端っこの方を指さす。
そこには『レラス村』の文字があった。
「この村がレラス村で、こっちがお前さんが住んでた王都さ」
レラス村から真っすぐ上に指を動かすと、そこには大きな街が描かれている。
そこがボーデン王国の王都『バンデーラ』だ。
「王都バンデーラはボーデン王国の中央から少し北寄りにある。つまり、南の果てのレラス村は王都から最も遠い村ということさ。フングラの樹海ともなればさらに南の最果てなわけで、よほどお前さんの父親は頭に血が上っていたようだねぇ……ヒヒヒ」
「はい。あまりに頭に血が上ってて顔が真っ赤になっていたもので、思わず『顔真っ赤で草』と言ってしまいました。それで俺はここまで来ました」
ウォルトは真顔で言う。
『言ってしまった』と表現しているが、今でも言い返したことを悪いとは欠片も思っていない。
あの時の父ノルマンはまさに『顔真っ赤で草』が効いてて草だったのだ。
「そりゃ、お前さん……ヒィ~ヒッヒッ!! 顔真っ赤で草とは、言うじゃないか! ヒッヒッヒッヒッ……ゲホッ、ゲホッ!」
「ば、婆ちゃん!?」
フロルが笑いすぎてむせたファムの背中をさする。
「ヒィ……ヒッヒッ……私もどうやら草の概念を理解しつつあるらしいね……。だから、顔真っ赤で草という言葉がとても面白いものだと瞬時に理解出来てしまったわけだねぇ……ヒヒッ!」
「すいません……俺のせいで」
「そんな神妙な顔をするんじゃないよ。この世に自分が面白いと思えるものが一つ増えたと考えれば、こんな幸運なことはないさ。まあ、礼を言う気にはなれないけどねぇ……ヒッヒッヒッ」
ファムが落ち着いたところで、ウォルトのこれからの話を再開する。
「この村から王都に行きたいなら、とにかく北上していくことだね」
地図の上では王都はレラス村の真北にある。
しかし、それはあくまでも地図の上での話だ。
「実際はまっすぐ歩いていけば王都に到着とはいかないわけだよ。いろんな地形や領と領の境界線、魔獣や人間がゆく手を阻むこともあるだろう」
「それでも、俺は行きます」
確固たる意志でウォルトは誓う。
必ず父や弟たちの前にもう一度姿を現し、言葉を交わすと――
「その決意を疑っちゃいないよ。それを実現出来るだけの力があることもねぇ……ヒヒヒ。ただ、孤独な旅は時に心を弱らせ、お前さんの決意を揺らがせるかもしれない。だから、フロルを連れて行きなさい。この子のギフトもきっと役に立つ」
「「……えっ!?」」
ウォルトとフロル、二人の困惑する声が重なる。
「気持ちはありがたいですけど……危険な旅に彼女を連れて行くわけにはいきません。何より本人の意思を無視することは……」
「フロル、どうなんだい? お前の心は今何と言っているんだい?」
ファムの質問にフロルの視線は揺れる。
自分の中にある正直な気持ちはわかっている。
でも、それと故郷を離れる覚悟は別の話だ。
どこの子かもわからない、明らかに訳ありの赤子を育ててくれたファム。
そして、余所者の自分と分け隔てなく接し、見守ってくれた村の人々。
彼らと別れ、今日出会った訳のわからない男と旅に出たいと思っている自分……。
冷静に考えればまったく訳のわからないギフト、訳のわからない言動、訳のわからない家族との関係性――それを理解しようとし始めている自分。
そう、何より一番訳がわからないのは……自分の気持ち。
「おっと……これは老人のお節介とせっかちが出ちまったかね……」
ファムは申し訳なさそうな顔をする。
フロルの気持ちを察してたファムだが、それを口に出すのは少しばかり時期尚早だった。
何とも言えない気まずい空気がエントランスを満たす。
それを打ち破るように、宿の玄関扉が外側から開け放たれた!
「ファムさん! さっきの兄ちゃんはまだいるか!? ……って、いた!」
宿に入って来たのは騎士に殴られていた村の男だ。
彼はウォルトの前に膝をついて、布に包まれている『ある物』を差し出す。
「さっきはクソ騎士どもを成敗して、傷まで治してくれてありがとう! 兄ちゃんのおかげで俺も家族もこの村も救われた! だから、礼としてウチの家宝の刀をぜひ受け取ってもらいたい!」
「家宝の刀を? そんな大切なもの、受け取れませ……」
はらりと布がめくれ、包まれていた家宝が姿を現した。
それは刀は刀でも木で作られた刀……木刀だった。
「いや草。修学旅行のお土産か! えっ、修学旅行って何……? というか、木刀が家宝だからって笑うなんて最低だ……。すいません、すいません……」
ギフト【草】がもたらす謎の情報に混乱するウォルト。
だが、この木刀がただの木刀ではないことを、ウォルトはすぐに知ることになる。
2
お気に入りに追加
819
あなたにおすすめの小説

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

勇者、追放される ~仲間がクズばかりだったので、魔王とお茶してのんびり過ごす。戻ってこいと言われても断固拒否。~
秋鷺 照
ファンタジー
強すぎて勇者になってしまったレッグは、パーティーを追放され、一人で魔王城へ行く。美味しいと噂の、魔族領の茶を飲むために!(ちゃんと人類も守る)

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる