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第2章 萌葱の血
-28- 萌葱の血
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蒔苗ちゃんのマンションはマシンベースから近いところにある。
車で向かえばすぐ着くから便利だけど、ドライブの最中にかわす他愛のない会話の時間が短くなってしまうのが少し不満だ。
今日もあっという間に別れの時間がきてしまった。
「ありがとうございます。また送ってもらっちゃって……」
「疲れた蒔苗ちゃんを1人で帰すなんて私には出来ないわ。これからも何回でも蒔苗ちゃんを送り届けるつもりだから、そんなに気を遣わなくていいからね」
「はい、またその時はよろしくお願いします」
「よし! それじゃ私はマシンベースに戻るわ。蒔苗ちゃんは先生に言われた通り、しっかり休むのよ。なにかあったら私でも先生でもいいからすぐに連絡すること! リンク・リングには健康管理の機能もあるから、今日は寝る時も外さない方がいいわ」
「わかりました。育美さんはまだお仕事なんですよね。お疲れ様です」
「ありがと! 月曜日は早めに仕事を切り上げないといけないから、今日の内にやることをやっとこうと思ってね。新しい武器のアイデアとかは、その瞬間のひらめきが大事なこともあるし、出来るだけ早く形にしておきたいのよ。あと、次の土曜日にはアイオロス・ゼロを完璧な状態にして蒔苗ちゃんに渡したいからね」
「私のために……。本当にありがとうございます。でも、無理だけはしないでくださいね」
「まっ、どんな仕事でも早め早めに片付けちゃうのが私だから、特別無理をしてるってことはないわ。それにアイオロス・ゼロをより良い状態に仕上げることは、操者である蒔苗ちゃんだけでなく、いろんな人のためになるのよ。今日の出来事とか、その最たる例ね」
「確かにオーガランスが間に合ってなかったら、あの新種には勝てなかったかも……。そうなるとDMDも回収出来ないし、蘭と友達になることも……」
「1つの武器が未来を変えることもある……。まあ、そうはならないことが多数だし、何時間もかけて準備したDMDが数分で破壊されるなんてこともあるあるだけど、それでも最高の未来を信じて最善を尽くすのが私たちメカニックよ。だから、自分が迷惑をかけてるなんて思わないで。蒔苗ちゃんは私の誇りよ。だって、私の調整したDMDと武器を使って最高の未来を掴み取ってくるんだから」
「……わかりました。これからは少し胸を張って生きようと思います!」
蒔苗ちゃんがふんっと胸を張る。
ラフな服の下にある確かな膨らみが強調される。
単純にスタイルがいいのよね、蒔苗ちゃん。
大変な家庭環境だったのに、よくここまで健康的に育ってくれた。
この姿を彼女のお父さんやお母さん、お爺ちゃんにも見せてあげたい……。
「育美さんも胸張って生きましょう!」
「大丈夫、私の胸は常に張ってるから。作業服の前がなかなか締まらないくらいに……ね」
「あー! 育美さんもそういうこと言うんだー!」
「うふふふ……! まずはなにより睡眠よ。寝ることが体を育てるの。だから、今日はもうおやすみなさい」
「はい、おやすみなさい。育美さんはそれ以上育ったら困るかもしれませんけど、ちゃんと寝てくださいね」
「了解!」
蒔苗ちゃんと別れ、マシンベースへ引き返す。
バックミラーには手を振る蒔苗ちゃんが映っていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
マシンベースに戻ってまず最初に訪れたのは、杉咲先生がいる医務室だ。
彼女もまだマシンベースにいて、誰かを診察しているようだった。
診察が終わるまで待ち、その後に声をかける。
「さっきの患者さんは……うちのスタッフじゃなくてフリーのDMD操者さんよね? たまに見かけるわ」
「ええ、その通りよ。昼と夜で出現するモンスターが変わるダンジョンの探査に出たんだけど、酷くやられてしまったみたいで……カウンセリングをしてたの」
「新種でも出たの?」
「いいえ。ただ、データよりもモンスターが強かったって……。彼のいたパーティは全滅で、機体の損傷も酷いから回収のめども立たないそうよ」
「昼と夜で姿を変えるダンジョンと言えば『陰陽遺跡群』か……。レベルは28だから、まあまあ難しいダンジョンではあるけど、あの人ってC級操者でパーティを揃えてるし腕も悪くない。全滅っていうのはちょっと想像しづらいわね」
「本人もそんな感じのことを言ってたわ。まさか全滅するなんて……って感じよ。やっと完成した新しい装備を試す予定だったから、ショックも大きいみたい」
「他人事とは思えない話ね……。やっぱりこのマシンベース周辺のダンジョンが活性化してるのかしら。でも、原因がわからないのよねぇ」
ダンジョンの活性化は、ある1つのダンジョンのモンスターたちが突然変異的に強くなることから始まり、それに釣られるように周辺のダンジョンのモンスターも強くなる現象だ。
でも、今回はそこまで圧倒的に強いモンスターは確認されていない。
新種が増えたり、少し強いモンスターは出てるけど……ね。
「ダンジョンの活性化はその発端となったダンジョンのモンスターをとにかく倒し、数を減らせば収まるって話よね?」
「そうよ。だから、その原因となったダンジョンを突き止められなければ事態は長引く……。それにダンジョン活性化の原因はもう1つ考えられる」
「新たなダンジョンの出現……か」
先生がぼそりとつぶやく。
私は静かにうなずいた。
「新たなダンジョンが出現する時、その周辺にあるダンジョンが活性化するという事例はいくつかある。でも、いつもそうというわけじゃない。むしろ、周りになんの影響も与えずしれっと現れるダンジョンがほとんどよ。そんな中、現れる前から周りに影響を与えるようなダンジョンは、総じてモンスターが強力で、攻略難易度が高いとされているわ」
「そんなダンジョンがいきなり出てくるかもしれないってことか……。笑えない話ね。もし、それが明日や明後日だとしたら、休暇中の蒔苗くんを呼び戻さないといけなくなるかも。大人として、医者として、それだけはやりたくないけど、彼女ならなんとかしてくれそうな気がしてしまうのよね」
「おっ、先生にも蒔苗ちゃんの強さが伝わってるみたいね。あの子、すごいでしょ? 特に今回の戦闘なんかは……」
「残念ながら戦闘の映像は見てないのよ。でも、少し会話をすればわかる。あの子の中に萌葱の血が流れていることが……。意図的に一族から遠ざけて育てられたというのに、なぜこうも似ているのか。医者である私が言うのもおかしいけど、血の繋がりは存在するんだなって」
杉咲先生が情報端末を操作し、モニターに蒔苗ちゃんの情報を表示する。
そこには身長や体重、血液型の他にブレイブ・レベルも表示されていた。
「蒔苗くんの寝顔を見た時は、幼い少女のような純粋さを感じた。健人くんや七菜くんにそこまで似ているわけでもないが、面影はかすかに感じた。しかし、萌葱家の人間には見えなかった。それが起きて話を始めた途端、強烈な既視感を覚えた。そう、彼女が一番似ているのは……」
「萌葱大樹郎……ね」
私がぼそりとつぶやく。
先生は静かにうなずいた。
「使命感に突き動かされ、命を燃やし尽くすことをいとわず、鬼神の如き強さで、未知の脅威を退ける……。その姿は確かにゼロの継承者にふさわしい。きっと彼女ならゼロに込められた願いを叶えることが出来る。でも、今はまだ未熟な女の子……。私たちの手で支えてあげないと」
「……私に蒔苗ちゃんを支えることって出来るのかな。あの子はすでに私の想像を超える強さを持っているし、置いていかれそうでちょっとだけ不安なの。これからもあの子が満足する機体を作り上げられるのかなって」
「置いていかれそうになったら、しがみつけばいいのよ。私たちは蒔苗くんの支えであると同時に、重りでもあるのだから」
「重り……?」
「そう。彼女が1人でどこか飛んでいってしまわないようにする重り。萌葱の人って暴走しがちだから、私たちの重さで繋ぎ止めてあげないといけないのよ」
「それは……そうね。今の蒔苗ちゃんに必要なのは支えより重りなのかも」
「あと、私としてはあなたも十分使命感に突き動かされて命を燃やしてるように見えるわ。それに蒔苗くんと比べてあなたの才能が劣っているとも思わない。だから、蒔苗くんと意気投合して一緒に暴走してしまう可能性の方がずっと不安よ」
「さ、流石にそんなことにはならないって! うんうん、大人としてしっかり蒔苗ちゃんの手綱を握ってみせるから!」
「今の彼女はブレイブ・レベルが急激に上昇して、ブレイブ・リンク中に高揚感や快感に近いものを感じてる状態よ。土曜日からはその辺を踏まえて、見守ってあげて」
「わかったわ。それにしても、ブレイブ・レベルがこの短期間でこんなになるなんてね……」
モニターには蒔苗ちゃんのブレイブ・レベルが『45』と表示されていた。
これはもはや、DMD操者の中でもトップクラスの領域だ。
しかし、驚くべきはそこじゃない。
瞬間最高ブレイブ・レベルに至っては『60』にまで達している……!
あのイカを貫いた時、蒔苗ちゃんは人類が未だかつて出したことがないほど強い脳波を出していたんだ。
そりゃ私だってついていけるか不安になるって!
この60レベルを安定させ、さらに上のレベルに到達することが出来れば……ゼロに託された願いを叶えることが出来る。
蒔苗ちゃんには隠し事だらけで申し訳ないけど、この秘密は私の口から明かせるものじゃない。
いずれ、しかるべき人から真実が告げられる時が来る。
もしかしたら、その時は案外近いのかもしれない。
車で向かえばすぐ着くから便利だけど、ドライブの最中にかわす他愛のない会話の時間が短くなってしまうのが少し不満だ。
今日もあっという間に別れの時間がきてしまった。
「ありがとうございます。また送ってもらっちゃって……」
「疲れた蒔苗ちゃんを1人で帰すなんて私には出来ないわ。これからも何回でも蒔苗ちゃんを送り届けるつもりだから、そんなに気を遣わなくていいからね」
「はい、またその時はよろしくお願いします」
「よし! それじゃ私はマシンベースに戻るわ。蒔苗ちゃんは先生に言われた通り、しっかり休むのよ。なにかあったら私でも先生でもいいからすぐに連絡すること! リンク・リングには健康管理の機能もあるから、今日は寝る時も外さない方がいいわ」
「わかりました。育美さんはまだお仕事なんですよね。お疲れ様です」
「ありがと! 月曜日は早めに仕事を切り上げないといけないから、今日の内にやることをやっとこうと思ってね。新しい武器のアイデアとかは、その瞬間のひらめきが大事なこともあるし、出来るだけ早く形にしておきたいのよ。あと、次の土曜日にはアイオロス・ゼロを完璧な状態にして蒔苗ちゃんに渡したいからね」
「私のために……。本当にありがとうございます。でも、無理だけはしないでくださいね」
「まっ、どんな仕事でも早め早めに片付けちゃうのが私だから、特別無理をしてるってことはないわ。それにアイオロス・ゼロをより良い状態に仕上げることは、操者である蒔苗ちゃんだけでなく、いろんな人のためになるのよ。今日の出来事とか、その最たる例ね」
「確かにオーガランスが間に合ってなかったら、あの新種には勝てなかったかも……。そうなるとDMDも回収出来ないし、蘭と友達になることも……」
「1つの武器が未来を変えることもある……。まあ、そうはならないことが多数だし、何時間もかけて準備したDMDが数分で破壊されるなんてこともあるあるだけど、それでも最高の未来を信じて最善を尽くすのが私たちメカニックよ。だから、自分が迷惑をかけてるなんて思わないで。蒔苗ちゃんは私の誇りよ。だって、私の調整したDMDと武器を使って最高の未来を掴み取ってくるんだから」
「……わかりました。これからは少し胸を張って生きようと思います!」
蒔苗ちゃんがふんっと胸を張る。
ラフな服の下にある確かな膨らみが強調される。
単純にスタイルがいいのよね、蒔苗ちゃん。
大変な家庭環境だったのに、よくここまで健康的に育ってくれた。
この姿を彼女のお父さんやお母さん、お爺ちゃんにも見せてあげたい……。
「育美さんも胸張って生きましょう!」
「大丈夫、私の胸は常に張ってるから。作業服の前がなかなか締まらないくらいに……ね」
「あー! 育美さんもそういうこと言うんだー!」
「うふふふ……! まずはなにより睡眠よ。寝ることが体を育てるの。だから、今日はもうおやすみなさい」
「はい、おやすみなさい。育美さんはそれ以上育ったら困るかもしれませんけど、ちゃんと寝てくださいね」
「了解!」
蒔苗ちゃんと別れ、マシンベースへ引き返す。
バックミラーには手を振る蒔苗ちゃんが映っていた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
マシンベースに戻ってまず最初に訪れたのは、杉咲先生がいる医務室だ。
彼女もまだマシンベースにいて、誰かを診察しているようだった。
診察が終わるまで待ち、その後に声をかける。
「さっきの患者さんは……うちのスタッフじゃなくてフリーのDMD操者さんよね? たまに見かけるわ」
「ええ、その通りよ。昼と夜で出現するモンスターが変わるダンジョンの探査に出たんだけど、酷くやられてしまったみたいで……カウンセリングをしてたの」
「新種でも出たの?」
「いいえ。ただ、データよりもモンスターが強かったって……。彼のいたパーティは全滅で、機体の損傷も酷いから回収のめども立たないそうよ」
「昼と夜で姿を変えるダンジョンと言えば『陰陽遺跡群』か……。レベルは28だから、まあまあ難しいダンジョンではあるけど、あの人ってC級操者でパーティを揃えてるし腕も悪くない。全滅っていうのはちょっと想像しづらいわね」
「本人もそんな感じのことを言ってたわ。まさか全滅するなんて……って感じよ。やっと完成した新しい装備を試す予定だったから、ショックも大きいみたい」
「他人事とは思えない話ね……。やっぱりこのマシンベース周辺のダンジョンが活性化してるのかしら。でも、原因がわからないのよねぇ」
ダンジョンの活性化は、ある1つのダンジョンのモンスターたちが突然変異的に強くなることから始まり、それに釣られるように周辺のダンジョンのモンスターも強くなる現象だ。
でも、今回はそこまで圧倒的に強いモンスターは確認されていない。
新種が増えたり、少し強いモンスターは出てるけど……ね。
「ダンジョンの活性化はその発端となったダンジョンのモンスターをとにかく倒し、数を減らせば収まるって話よね?」
「そうよ。だから、その原因となったダンジョンを突き止められなければ事態は長引く……。それにダンジョン活性化の原因はもう1つ考えられる」
「新たなダンジョンの出現……か」
先生がぼそりとつぶやく。
私は静かにうなずいた。
「新たなダンジョンが出現する時、その周辺にあるダンジョンが活性化するという事例はいくつかある。でも、いつもそうというわけじゃない。むしろ、周りになんの影響も与えずしれっと現れるダンジョンがほとんどよ。そんな中、現れる前から周りに影響を与えるようなダンジョンは、総じてモンスターが強力で、攻略難易度が高いとされているわ」
「そんなダンジョンがいきなり出てくるかもしれないってことか……。笑えない話ね。もし、それが明日や明後日だとしたら、休暇中の蒔苗くんを呼び戻さないといけなくなるかも。大人として、医者として、それだけはやりたくないけど、彼女ならなんとかしてくれそうな気がしてしまうのよね」
「おっ、先生にも蒔苗ちゃんの強さが伝わってるみたいね。あの子、すごいでしょ? 特に今回の戦闘なんかは……」
「残念ながら戦闘の映像は見てないのよ。でも、少し会話をすればわかる。あの子の中に萌葱の血が流れていることが……。意図的に一族から遠ざけて育てられたというのに、なぜこうも似ているのか。医者である私が言うのもおかしいけど、血の繋がりは存在するんだなって」
杉咲先生が情報端末を操作し、モニターに蒔苗ちゃんの情報を表示する。
そこには身長や体重、血液型の他にブレイブ・レベルも表示されていた。
「蒔苗くんの寝顔を見た時は、幼い少女のような純粋さを感じた。健人くんや七菜くんにそこまで似ているわけでもないが、面影はかすかに感じた。しかし、萌葱家の人間には見えなかった。それが起きて話を始めた途端、強烈な既視感を覚えた。そう、彼女が一番似ているのは……」
「萌葱大樹郎……ね」
私がぼそりとつぶやく。
先生は静かにうなずいた。
「使命感に突き動かされ、命を燃やし尽くすことをいとわず、鬼神の如き強さで、未知の脅威を退ける……。その姿は確かにゼロの継承者にふさわしい。きっと彼女ならゼロに込められた願いを叶えることが出来る。でも、今はまだ未熟な女の子……。私たちの手で支えてあげないと」
「……私に蒔苗ちゃんを支えることって出来るのかな。あの子はすでに私の想像を超える強さを持っているし、置いていかれそうでちょっとだけ不安なの。これからもあの子が満足する機体を作り上げられるのかなって」
「置いていかれそうになったら、しがみつけばいいのよ。私たちは蒔苗くんの支えであると同時に、重りでもあるのだから」
「重り……?」
「そう。彼女が1人でどこか飛んでいってしまわないようにする重り。萌葱の人って暴走しがちだから、私たちの重さで繋ぎ止めてあげないといけないのよ」
「それは……そうね。今の蒔苗ちゃんに必要なのは支えより重りなのかも」
「あと、私としてはあなたも十分使命感に突き動かされて命を燃やしてるように見えるわ。それに蒔苗くんと比べてあなたの才能が劣っているとも思わない。だから、蒔苗くんと意気投合して一緒に暴走してしまう可能性の方がずっと不安よ」
「さ、流石にそんなことにはならないって! うんうん、大人としてしっかり蒔苗ちゃんの手綱を握ってみせるから!」
「今の彼女はブレイブ・レベルが急激に上昇して、ブレイブ・リンク中に高揚感や快感に近いものを感じてる状態よ。土曜日からはその辺を踏まえて、見守ってあげて」
「わかったわ。それにしても、ブレイブ・レベルがこの短期間でこんなになるなんてね……」
モニターには蒔苗ちゃんのブレイブ・レベルが『45』と表示されていた。
これはもはや、DMD操者の中でもトップクラスの領域だ。
しかし、驚くべきはそこじゃない。
瞬間最高ブレイブ・レベルに至っては『60』にまで達している……!
あのイカを貫いた時、蒔苗ちゃんは人類が未だかつて出したことがないほど強い脳波を出していたんだ。
そりゃ私だってついていけるか不安になるって!
この60レベルを安定させ、さらに上のレベルに到達することが出来れば……ゼロに託された願いを叶えることが出来る。
蒔苗ちゃんには隠し事だらけで申し訳ないけど、この秘密は私の口から明かせるものじゃない。
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