上 下
8 / 26
本編

VII:いわゆる死神との戦いで〔後編〕

しおりを挟む
「さあ!戦闘開始だ!!」

【戦闘開始】


《死神の部下4人が現れた》


【選択してください】

主人公          エリカ

HP 190        HP 230

MP 70          MP 90

〔攻撃〕      〔防御〕      〔逃げる〕

「君、どうするの?誰を狙う?」

「袋を持った奴を優先して倒す」

「了解!」

【袋を持った部下に20ダメージ】

【袋を持った部下に14ダメージ】

「この調子で攻撃すれば勝てるぞ!」

「待って。勝利を確信するのはまだ早いよ。」

「なんで?圧倒してるじゃん」

「私達が攻撃したということは相手も攻撃してくるって事だよ」

「・・・・!!」

俺はその事を完全に見落としていた。
あの時。エリカが助けてくれた時はエリカが一発で倒したから相手からの攻撃はなかった・・・
しかし
今は違う。一発では倒せていない。
となると、4人からの攻撃がランダムに俺達にくる。
最悪の場合『死』だ。

「くっ・・・!」

「諦めないで!やるって決めたんでしょ?」

「あぁ。悪いな、その事を忘れてたよ!」

【エリカに55ダメージ】

【主人公に55ダメージ】

【主人公に55ダメージ】

【エリカに100ダメージ】

エリカに向けられた最後の攻撃だけダメージが100に達していた。
クリティカルヒットでも経験上、80ダメージが限度。と、なると何らかのまだ俺が知らないこの世界の仕組み。もしくは『死神』。という事になる。

「くっ・・!エリカ大丈夫か!」

「ギリギリね・・」

「何だ今の!何でそんなにダメージをくらった?!」

「おそらく、超クリティカルヒット。」

「超クリティカルヒット・・?」

「超クリティカルヒットは物凄い確率で出る、会心の一撃のようなものだよ」

「そうなのか・・」

俺は、まだ戦闘が終わったわけでもないのに、心の中でホッとしていた。
これが仮に死神だったら・・そんな事を考えてしまっていた。

「あまり使いたくはなかったけど・・」

エリカがそういうとおもむろに持っていた剣を空へと投げた。

「な、何してるんだ!」

俺は思わず声をかけたが、そんな事を気にもしないで呪文のようなものを唱えた。

「インパチェイス」

すると、空高く舞い上がった剣はたちまち形を変え、大鎌になった・・・・
俺は思わず声を失った。

「君、合図したらうつ伏せになって」

「え、え!?え、ちょ」

「3、2、1」

「今だ!!!」

エリカは合図と同時にその大きな大鎌を振った。鎌と俺との距離はわずが5cmほど。俺は鼻すれすれの攻撃に驚いたが、

それよりも

目の前の敵が一掃されている事に驚きを隠せなかった。

【戦闘終了】

「何だったの?今のは・・」

「いや、あの、えっと・・」

【戦闘開始】

「え?今、終わったはずじゃ・・」

「危ない!!!!」

【エリカに500ダメージ】




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

Fragment-memory of future-Ⅱ

黒乃
ファンタジー
小説内容の無断転載・無断使用・自作発言厳禁 Repost is prohibited. 무단 전하 금지 禁止擅自转载 W主人公で繰り広げられる冒険譚のような、一昔前のRPGを彷彿させるようなストーリーになります。 バトル要素あり。BL要素あります。苦手な方はご注意を。 今作は前作『Fragment-memory of future-』の二部作目になります。 カクヨム・ノベルアップ+でも投稿しています Copyright 2019 黒乃 ****** 主人公のレイが女神の巫女として覚醒してから2年の月日が経った。 主人公のエイリークが仲間を取り戻してから2年の月日が経った。 平和かと思われていた世界。 しかし裏では確実に不穏な影が蠢いていた。 彼らに訪れる新たな脅威とは──? ──それは過去から未来へ紡ぐ物語

お嬢様はお亡くなりになりました。

豆狸
恋愛
「お嬢様は……十日前にお亡くなりになりました」 「な……なにを言っている?」

鬼切りの刀に憑かれた逢神は鬼姫と一緒にいる

ぽとりひょん
ファンタジー
逢神も血筋は鬼切の刀に憑りつかれている、たけるも例外ではなかったが鬼姫鈴鹿が一緒にいることになる。 たけると鈴鹿は今日も鬼を切り続ける。

翼のない竜-土竜の話-

12時のトキノカネ
ファンタジー
日本で普通に生きてた俺だけど、どうやら死んでしまったらしい。 そして異世界で竜に生まれ変わったようだ。竜と言っても翼のない土竜だ。 生まれた直後から前世の記憶はあった。周囲は草食のアルゼンチノサウルスみたいな連中ばかり。10年、育つのを待って異世界と言ったら剣と魔法。冒険でしょう!と竜の群れを抜けて旅をはじめた。まずは手始めに一番近い人間の居住エリアに。初バトルはドラゴンブレス。旅の仲間は胡散臭い。主人公は重度の厨二病患者。オレツエェエエエを信じて疑わないアホ。 俺様最強を目指して斜めに向かっている土竜の成長物語です。

エテルノ・レガーメ2

りくあ
ファンタジー
前作の続きのお話 元吸血鬼で人間として生まれ変わったフランを中心に、物語が再び動き始める。

祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。

rijisei
ファンタジー
偶然祖母の倉庫の奥に異世界へと通じるドアを見つけてしまった、祖母は他界しており、詳しい事情を教えてくれる人は居ない、自分の目と足で調べていくしかない、中々信じられない機会を無駄にしない為に異世界と現代を行き来奔走しながら、お互いの世界で必要なものを融通し合い、貿易生活をしていく、ご都合主義は当たり前、後付け設定も当たり前、よくある設定ではありますが、軽いです、更新はなるべく頑張ります。1話短めです、2000文字程度にしております、誤字は多めで初投稿で読みにくい部分も多々あるかと思いますがご容赦ください、更新は1日1話はします、多ければ5話ぐらいさくさくとしていきます、そんな興味をそそるようなタイトルを付けてはいないので期待せずに読んでいただけたらと思います、暗い話はないです、時間の無駄になってしまったらご勘弁を

処理中です...