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一章:22時10分更新
第20話:シークレット
しおりを挟む「ラディウス!」
「こ、これは!?」
「魔法は成功したみたいじゃ、後はその光をたどっていけば着く。わしはMP切れじゃ、、、もう体が動かんからここから先は2人で言ってくんじゃ」
「わかった。ありがとな、おじさん」
「ありがと!おじさん!」
「おい、なんかあそこにいないか?」
「ミ、、ク、、、?ミク!」
「大丈夫か!?ミク!」
「な、何とか、、、。ご、ごめんね迷惑かけちゃって」
「何でお前が責任背負ってんだよ。お前が責任を背負う必要はないだろ。」
「う、うん」
陽向とミクがホッとしている間、敬太はどこか悲しげな顔をしていた。
「なぁ、ミク。それどうした、、、。」
敬太は目に涙を浮かべ柄にも無い様な声でミクに問う。
「あ、あぁこの模様?わ、私もわからないの、、、。」
「それがどうしたんだよ?なんかあるのか?」
陽向とミクは何もわからない様な表情で敬太を見る。
そして
敬太は重々しい口を開き衝撃の事実を語り出す。
「それは死の紋章だ。その模様が取れない限り、ミクは後1日も経たないうちに死ぬ、、、。」
「おい、、、。嘘だろ、、、。おい!お前いつも俺たちに的確な指示してくれるじゃねーかよ!またしてくれよ!!どうやったら消えるんだよ!!おい!」
陽向は衝撃の事実に思わず熱くなり、敬太の胸倉を掴み、激しく揺らした。
「俺の知る限りではない。」
「ない、、、だと、、、!」
「ひ、陽向!!私の為に喧嘩しないで!!そ、そんな事して誰が得するの!!」
「ごめん、、、。頭冷やす。」
治す方法がないはずが無い。考えろ自分。考えろ、、、。そう陽向は自分に言い聞かせ考えていた
その時
陽向の頭に1つの希望が浮かんだ。
「待てよ、ミク!死ななくて済むぞ!!」
「なんだその方法は、、、!」
「俺の透明魔法の効果だよ!エッセルさんに教えてもらったんだよ!呪い系紋章も解けるって!」
「その手があったか!!早くやってくれ!」
「スペクトル!!」
陽向が魔法をかけると、徐々に額にあったあざの様な模様は消えていった。
「も、紋章が消えてる?!て、ていうことは!?わ、私生きられらる!?」
「す、すげぇ治ってやがる。さすがクリアマジック。」
3人揃って喜びに満ち溢れていた。
すると、、、
草むらから1人の黒いコートを着てフードを被った少年が出てきた。
「誰だ、、、!」
少年は警戒心が強いため、人にあまり近づこうとはしない。
その為、会話は遠目でやることになっている。
「旅のものだ。君は、、、?」
「お、俺も旅の者だ。」
「君、正体を隠すね~」
「う、うるさい。お前らが信用できないだけだ!」
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