4 / 7
4話 アマトリスをやっつけろ!
しおりを挟む
「んーとさ、さっそくやってみるって言ったてどんな感じなの!?モンスターでも倒すの??」
陽向は多少悪意のこもった様な声で言い放った。
しかし
敬太は悪意のかけらも見せずにこっちらを見て
「モンスターじゃない。人だ。人を殺すんだ。」
そう敬太は言い、クエスト受付所で難易度★1を陽向・敬太のペアで登録した。
陽向は、人を殺す、ということにかなり困惑していたが、つぎの光景がそんな事を忘れさせた。
それは、、、
受付のお姉さんはとてつもなく可愛かった。と言うことだ
陽向はボーっとお姉さんを見てこの人が『グロネス アシビット』なる人に造られた物なのか否か、と考えていた。
「陽向さ~ん?陽向さん!どこ見てるんですか?いやらしい目で見ないで下さいね…。」
陽向が見ていたのは胸だった。
確かに受付の方の胸は大きい。
しかし
それに見とれていた訳ではない。
「ち、違うんです!それは。たまたまですよ!偶然ってやつです!」
「お前そう言う趣味か…。」
敬太もそれに便乗して陽向をからかう。
苦し紛れの言い訳に一同は微笑んでいた。
しかし
突然笑っていたはずのお姉さんが真顔に変わり、アナウンスの様に喋りだす。
「茶番はさておき、それでは移動します。
3、2、1」
そこに広がっていたのは紛れも無く現実だ。
いや、現実に似た世界だ。
何故、アンリアルだと思ったかと言うと、街の人が動物モデルの人だからだ。
猫の人・犬の人・ウサギの人と、様々な動物モデルの人がいた。
「制限時間は2時間半。それまでに強欲の罪アマトリスを殺せ。」
「アマトリス?お姉さんその人はどこら辺にいるんですか?」
そう聞いた時にはもういなかった。
そこにいたのは、陽向・敬太・街の人々だけ。
「陽向、受付の人は転送するだけだ。ヒントなんてくれやしないよ。」
敬太の口ぶりは、初見の人の口ぶりではなかった。
だが、
陽向はそれほど気にはしていない様な顔で喋りだす。
「そうなのかぁ…。あんなに綺麗なのにもったいない!優しければもっとモテると思うんだけどなぁ~♪」
陽向は悲しさが入り混じった声で言った。
すると
恐れていた、言葉が返ってきた。
「いや、違う。あそこにいた人は全員造り物だ。人格なんてものは存在しない。」
「え、だって…だってさっきああ言う事言ってた…じゃん。」
先程の楽しかった時間が次々と陽向の頭を駆け巡る。
「あれもこれも全てプログラミング的なことがされてるんだよ。ああ言うとこう言う。こう言うとああ言うと。というプログラムを。ただしかなり複雑かつバリエーション豊富だから気づかれることはまず無いね。」
陽向は『造られたもの』のという言葉にかなりの衝撃を受けた。
「そんな…。俺達がさっき楽しんだあの時間も造られたもの…。」
「あぁ」
「あのお姉さん自体も…。」
「あぁ。」
「この村人達も。」
「あぁ!そうだ。わかったらさっさと切り替えて探すぞ。」
分かった。と返事をしたいところだが、今、陽向には1つの疑問が浮かんでいた。
陽向はこの謎だけは解かなくてはいけない気がし、敬太に質問する。
「なんで、お前は全部知ってんだよ。」
すると
敬太が初めて戸惑いを見せた。
「俺は…」
陽向は多少悪意のこもった様な声で言い放った。
しかし
敬太は悪意のかけらも見せずにこっちらを見て
「モンスターじゃない。人だ。人を殺すんだ。」
そう敬太は言い、クエスト受付所で難易度★1を陽向・敬太のペアで登録した。
陽向は、人を殺す、ということにかなり困惑していたが、つぎの光景がそんな事を忘れさせた。
それは、、、
受付のお姉さんはとてつもなく可愛かった。と言うことだ
陽向はボーっとお姉さんを見てこの人が『グロネス アシビット』なる人に造られた物なのか否か、と考えていた。
「陽向さ~ん?陽向さん!どこ見てるんですか?いやらしい目で見ないで下さいね…。」
陽向が見ていたのは胸だった。
確かに受付の方の胸は大きい。
しかし
それに見とれていた訳ではない。
「ち、違うんです!それは。たまたまですよ!偶然ってやつです!」
「お前そう言う趣味か…。」
敬太もそれに便乗して陽向をからかう。
苦し紛れの言い訳に一同は微笑んでいた。
しかし
突然笑っていたはずのお姉さんが真顔に変わり、アナウンスの様に喋りだす。
「茶番はさておき、それでは移動します。
3、2、1」
そこに広がっていたのは紛れも無く現実だ。
いや、現実に似た世界だ。
何故、アンリアルだと思ったかと言うと、街の人が動物モデルの人だからだ。
猫の人・犬の人・ウサギの人と、様々な動物モデルの人がいた。
「制限時間は2時間半。それまでに強欲の罪アマトリスを殺せ。」
「アマトリス?お姉さんその人はどこら辺にいるんですか?」
そう聞いた時にはもういなかった。
そこにいたのは、陽向・敬太・街の人々だけ。
「陽向、受付の人は転送するだけだ。ヒントなんてくれやしないよ。」
敬太の口ぶりは、初見の人の口ぶりではなかった。
だが、
陽向はそれほど気にはしていない様な顔で喋りだす。
「そうなのかぁ…。あんなに綺麗なのにもったいない!優しければもっとモテると思うんだけどなぁ~♪」
陽向は悲しさが入り混じった声で言った。
すると
恐れていた、言葉が返ってきた。
「いや、違う。あそこにいた人は全員造り物だ。人格なんてものは存在しない。」
「え、だって…だってさっきああ言う事言ってた…じゃん。」
先程の楽しかった時間が次々と陽向の頭を駆け巡る。
「あれもこれも全てプログラミング的なことがされてるんだよ。ああ言うとこう言う。こう言うとああ言うと。というプログラムを。ただしかなり複雑かつバリエーション豊富だから気づかれることはまず無いね。」
陽向は『造られたもの』のという言葉にかなりの衝撃を受けた。
「そんな…。俺達がさっき楽しんだあの時間も造られたもの…。」
「あぁ」
「あのお姉さん自体も…。」
「あぁ。」
「この村人達も。」
「あぁ!そうだ。わかったらさっさと切り替えて探すぞ。」
分かった。と返事をしたいところだが、今、陽向には1つの疑問が浮かんでいた。
陽向はこの謎だけは解かなくてはいけない気がし、敬太に質問する。
「なんで、お前は全部知ってんだよ。」
すると
敬太が初めて戸惑いを見せた。
「俺は…」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
翼のない竜-土竜の話-
12時のトキノカネ
ファンタジー
日本で普通に生きてた俺だけど、どうやら死んでしまったらしい。
そして異世界で竜に生まれ変わったようだ。竜と言っても翼のない土竜だ。
生まれた直後から前世の記憶はあった。周囲は草食のアルゼンチノサウルスみたいな連中ばかり。10年、育つのを待って異世界と言ったら剣と魔法。冒険でしょう!と竜の群れを抜けて旅をはじめた。まずは手始めに一番近い人間の居住エリアに。初バトルはドラゴンブレス。旅の仲間は胡散臭い。主人公は重度の厨二病患者。オレツエェエエエを信じて疑わないアホ。
俺様最強を目指して斜めに向かっている土竜の成長物語です。
Fragment-memory of future-Ⅱ
黒乃
ファンタジー
小説内容の無断転載・無断使用・自作発言厳禁
Repost is prohibited.
무단 전하 금지
禁止擅自转载
W主人公で繰り広げられる冒険譚のような、一昔前のRPGを彷彿させるようなストーリーになります。
バトル要素あり。BL要素あります。苦手な方はご注意を。
今作は前作『Fragment-memory of future-』の二部作目になります。
カクヨム・ノベルアップ+でも投稿しています
Copyright 2019 黒乃
******
主人公のレイが女神の巫女として覚醒してから2年の月日が経った。
主人公のエイリークが仲間を取り戻してから2年の月日が経った。
平和かと思われていた世界。
しかし裏では確実に不穏な影が蠢いていた。
彼らに訪れる新たな脅威とは──?
──それは過去から未来へ紡ぐ物語
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
悪役令嬢の味方をしたら追放されました
神崎 ルナ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインに転生してしまったあたし。ざまあは嫌なので頑張っていたんだけど、え? 追放ってマジですか(白目)。……追放されました。うせやろ。……魔の森、って人住めたんですかね? 何故かそこに隠者のように住むイケメンさんと旅することになってますが――。
エブリスタ様でも公開しています。
異世界坊主の成り上がり
峯松めだか(旧かぐつち)
ファンタジー
山歩き中の似非坊主が気が付いたら異世界に居た、放っておいても生き残る程度の生存能力の山男、どうやら坊主扱いで布教せよということらしい、そんなこと言うと坊主は皆死んだら異世界か?名前だけで和尚(おしょう)にされた山男の明日はどっちだ?
矢鱈と生物学的に細かいゴブリンの生態がウリです?
本編の方は無事完結したので、後はひたすら番外で肉付けしています。
タイトル変えてみました、
旧題異世界坊主のハーレム話
旧旧題ようこそ異世界 迷い混んだのは坊主でした
「坊主が死んだら異世界でした 仏の威光は異世界でも通用しますか? それはそうとして、ゴブリンの生態が色々エグいのですが…」
迷子な坊主のサバイバル生活 異世界で念仏は使えますか?「旧題・異世界坊主」
ヒロイン其の2のエリスのイメージが有る程度固まったので画像にしてみました、灯に関しては未だしっくり来ていないので・・未公開
因みに、新作も一応準備済みです、良かったら見てやって下さい。
少女は石と旅に出る
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893967766
SF風味なファンタジー、一応この異世界坊主とパラレル的にリンクします
少女は其れでも生き足掻く
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893670055
中世ヨーロッパファンタジー、独立してます
祖母の家の倉庫が異世界に通じているので異世界間貿易を行うことにしました。
rijisei
ファンタジー
偶然祖母の倉庫の奥に異世界へと通じるドアを見つけてしまった、祖母は他界しており、詳しい事情を教えてくれる人は居ない、自分の目と足で調べていくしかない、中々信じられない機会を無駄にしない為に異世界と現代を行き来奔走しながら、お互いの世界で必要なものを融通し合い、貿易生活をしていく、ご都合主義は当たり前、後付け設定も当たり前、よくある設定ではありますが、軽いです、更新はなるべく頑張ります。1話短めです、2000文字程度にしております、誤字は多めで初投稿で読みにくい部分も多々あるかと思いますがご容赦ください、更新は1日1話はします、多ければ5話ぐらいさくさくとしていきます、そんな興味をそそるようなタイトルを付けてはいないので期待せずに読んでいただけたらと思います、暗い話はないです、時間の無駄になってしまったらご勘弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる