人外転生？え、人間じゃないの？

０２ 死んでるの？生きてるの？

「もしかして、生きてる･･･？」


いやいやいや、頬をつねって痛いだけで生き返ったとか分からないだろ･･･。


「取り敢えず、ここは何処だ。」


死んでるのか、生きてるのかなんて今は関係ない。

今重要なのは、此処は何処なのか･･･だ。


取り敢えず、探索だ！









やべぇ、なんもねぇ。
この部屋なんもねぇ。家具以外何もねぇ･･･。


「･･･何処だよ此処」


謎すぎる。マジで何処だよ此処。
窓もないし昼か夜かもわからねぇ･･･。

まぁ、解決出来ない問題が起きた時は取り敢えず寝ることが得策だ。


取り敢えず、部屋に天幕付きベッドがあったので潜り込む。

･･･うむ、ふかふかだ。


寝よう。



















いや、寝れねぇよ。

死んでるのか、生きてるのかわからねぇのに寝れるわけねぇだろ！
誰だよ、寝るのが得策だとか言ったの！


･･･俺か。



俺がしょうもない茶番を一人で繰り広げていたら、いきなり部屋のドアがガチャリ、と音を立てて開いた。



「･･･ルイ？貴方、ルイなの･･･？」



ドアから顔を覗かせた、黒髪赤メッシュの綺麗な女の人が俺に向かって、ルイなのかと聞いてくる。


いや、ルイって誰だよ。


俺の名前は･･･。

あれ？えー･･･と。俺の名前は･･･。



「･･･思い出せない」