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ドラゴン様との婚儀
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はい。花嫁衣装に着替えました。
ドラゴン様の花嫁の衣装はすごく豪華でした。上質な白の生地に、飾りにダイヤモンドとか使われています。…汚しちゃったらどうしよう。いや、これ私専用のだから仮に汚しちゃっても大丈夫だった。
まあともかく、着替えも終わり髪を整えてもらい、化粧も施してもらったので、リュカ様の待つドラゴン様の婚儀用の部屋に移動します。
部屋に入ると、ステンドグラスが綺麗な部屋でした。奥でリュカ様が待っています。ゆっくりと進み、リュカ様の元へと行きます。
「綺麗だよ、僕の花嫁」
「あ、ありがとうございます。リュカ様もかっこいいです。」
「ふふ。ありがとう、サラ」
…はー。打算的な理由で結婚するけど、リュカ様本当お優しい方だし綺麗だし役得だなぁ。
「僕、リュカ・リュウフワは僕の花嫁に、生涯君だけを愛し抜くことを誓うよ」
誓いの言葉だ。これに誓いの言葉を返せば晴れて私は花嫁になる。
「私、サラ・ルナールは、私の花婿様に、生涯貴方だけを愛し抜くことを誓います」
…無事、婚儀は済んだ。これで私は本当に、本物の花嫁になった。
「さあ、僕の花嫁。外に出よう。僕がドラゴンの姿に戻るから、僕の背中に乗って?僕らの王宮へ帰ろう」
「は、はい!」
緊張するなぁ。
そうして私達は外に出た。リュカ様がドラゴンの姿へと戻る。…私は固まってしまった。
「…どうしたの?乗らないの?サラ?…もしかして、怖くなってしまった?」
「…綺麗」
「え?」
そこにいたのは、一匹の美しいドラゴン。黒の鱗と赤い瞳が美しい。まるで一枚の絵のよう。
「かっこいい…かっこいいです!リュカ様!とっても素敵」
「…っ!そう、サラは、ドラゴンの僕も受け入れてくれるんだね」
リュカ様の美しい瞳の輝きが増す。
「はい!とっても素敵です!」
「嬉しいよ、さすがサラ。僕の花嫁」
興奮冷めやらぬままリュカ様の背中に乗る。大きい!広い!素敵!
「わあ!リュカ様!すごいです!かっこいいです!」
「ふふ。ありがとう。さあ、飛ぶよ。しっかり掴まって、気をつけてね」
リュカ様が飛ぶ。途端、私は空高くにいた。さっきまでいた街が小さく見える。
「わあ!凄い、凄いですリュカ様!」
「お気に召したようで何よりだよ」
このままリュカ様の宮殿に行くのかー。まさかドラゴンの王子様に嫁ぐとは思ってなかったからなぁ。馴染めるかなぁ。まあ頑張ってみよう!
ドラゴン様の花嫁の衣装はすごく豪華でした。上質な白の生地に、飾りにダイヤモンドとか使われています。…汚しちゃったらどうしよう。いや、これ私専用のだから仮に汚しちゃっても大丈夫だった。
まあともかく、着替えも終わり髪を整えてもらい、化粧も施してもらったので、リュカ様の待つドラゴン様の婚儀用の部屋に移動します。
部屋に入ると、ステンドグラスが綺麗な部屋でした。奥でリュカ様が待っています。ゆっくりと進み、リュカ様の元へと行きます。
「綺麗だよ、僕の花嫁」
「あ、ありがとうございます。リュカ様もかっこいいです。」
「ふふ。ありがとう、サラ」
…はー。打算的な理由で結婚するけど、リュカ様本当お優しい方だし綺麗だし役得だなぁ。
「僕、リュカ・リュウフワは僕の花嫁に、生涯君だけを愛し抜くことを誓うよ」
誓いの言葉だ。これに誓いの言葉を返せば晴れて私は花嫁になる。
「私、サラ・ルナールは、私の花婿様に、生涯貴方だけを愛し抜くことを誓います」
…無事、婚儀は済んだ。これで私は本当に、本物の花嫁になった。
「さあ、僕の花嫁。外に出よう。僕がドラゴンの姿に戻るから、僕の背中に乗って?僕らの王宮へ帰ろう」
「は、はい!」
緊張するなぁ。
そうして私達は外に出た。リュカ様がドラゴンの姿へと戻る。…私は固まってしまった。
「…どうしたの?乗らないの?サラ?…もしかして、怖くなってしまった?」
「…綺麗」
「え?」
そこにいたのは、一匹の美しいドラゴン。黒の鱗と赤い瞳が美しい。まるで一枚の絵のよう。
「かっこいい…かっこいいです!リュカ様!とっても素敵」
「…っ!そう、サラは、ドラゴンの僕も受け入れてくれるんだね」
リュカ様の美しい瞳の輝きが増す。
「はい!とっても素敵です!」
「嬉しいよ、さすがサラ。僕の花嫁」
興奮冷めやらぬままリュカ様の背中に乗る。大きい!広い!素敵!
「わあ!リュカ様!すごいです!かっこいいです!」
「ふふ。ありがとう。さあ、飛ぶよ。しっかり掴まって、気をつけてね」
リュカ様が飛ぶ。途端、私は空高くにいた。さっきまでいた街が小さく見える。
「わあ!凄い、凄いですリュカ様!」
「お気に召したようで何よりだよ」
このままリュカ様の宮殿に行くのかー。まさかドラゴンの王子様に嫁ぐとは思ってなかったからなぁ。馴染めるかなぁ。まあ頑張ってみよう!
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