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初めての接吻

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「!」

「…ど、どうでしょう。嫌じゃないですか?」

「全然嫌じゃない。むしろ嬉しい。唇柔らかい」

「そ、それは良かった」

どちらかといえばフェリーク様の唇の方がフニフニして気持ちいい気がする…けどまあそれは置いておいて。

「子供を作るとなるとですね、これよりもっともっと緊張して恥ずかしいことをします」

「え、すごいね」

「そう、すごいのです。でもそれは二人で愛を確かめ合う行為でもあり、子供を授かるには必須なのです」

「なるほど」

うんうんと頷くフェリーク様。

「でも今はもうちょっとキスだけを堪能しましょう。これも立派な愛を確認する行為ですから」

「うん!」

フニフニと何度も触れるだけのキスをする。

フェリーク様はそれだけで本当に幸せそうに笑ってくれるから、私も幸せになった。

いっそこれだけで満足したいけど、子供を欲するならば覚悟を決めねば…。
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