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ビーフシチュー
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今日は街に出たので魔力回復ポーションを大量に購入した。値段は高いけどこのくらいならいくらでも稼げるし、背に腹はかえられない。
結構な出費になったけど、もう孤児院への仕送りと貯金は今月分は充分にしてあるしお財布の中もまだあるから大丈夫。
今日はお財布と相談した結果依頼をこなす必要はないと判断して、せっかくの街なのでリオルを連れてショッピングすることにした。
リオルに新しい服を買う。今までは予備で持っていた私の男女兼用できる見た目の服のお下がりを縮小魔法で子供服サイズにして着せていたが、さすがにそろそろちゃんと買おう。長い銀髪に青い瞳だから、白い服が特に良く似合う。なんか神聖なイメージになるので素敵なのだ。
白を基調とした服を片っ端から試着させて、似合うと思ったものをいくつも買う。顔立ちが整っているから、シンプルなデザインの方が似合う。
新たな服を買って、その服達に似合いそうな靴もいくつか買う。結構歩いたりするので靴は有れば有るだけ良いしね。何より似合う。
ものはついでだとばかりにリボンも買う。紫のリボンでリオルの長い銀髪を三つ編みにすると、ものすごく似合う。可愛い。正義。
買うだけ買ってじゃあ帰るかと思ったらリオルが私の服の袖を掴む。可愛い。
「リリアも買うんじゃー」
「ええ?いいわよ」
「買うのじゃー!」
強く言われて仕方なくいくつかリオルの選んだ服とそれに合わせた靴を試着する。うん、冒険者業にも邪魔にならない動きやすいデザインの服。色はパステルカラー。私によく似合うし機能性も考えられている。わかってらっしゃる。
「…いくつか買っちゃおうかしら」
「買うのじゃー!似合うのじゃー!」
「…うん、買うわ」
ということで服と靴をいくつか買ってマジックボックスに突っ込む。マジックボックスはこういう大量の買い物の際に便利だ。なんでも入るし。何入れたとか考えなくていいし。
お財布がだいぶ寂しくなったが、まだまだ大丈夫なので良さげな宿屋を選び予約。今日はせっかくなので少し贅沢しよう。明日稼げばいいし。
「リオル。今日の宿屋は併設されたレストランの料理も美味しいらしいから、行きましょう?」
「わーいなのじゃー!」
ということでレストランに食べに行く。レストランは賑わっているし雰囲気が良い。評判に違わない良い店なのだろう。
「いらっしゃいませ」
「とりあえずコーヒーとカフェオレをお願い」
「かしこまりました。当店のオススメはビーフシチューです。パンとサラダとスープがセットになっていますので是非ご賞味ください」
「ありがとう」
リオルを見るとメニューを一生懸命に探してビーフシチューを見つけたらしく、その絵に心を躍らせていた。
「美味しそうなのじゃー!」
「ビーフシチューにしましょうか。オススメらしいし」
「やったのじゃー!」
ということでビーフシチューを注文する。リオルと一緒にコーヒーとカフェオレを飲みながら待っていると、ビーフシチューが届いた。
「いただきます」
「いただきますなのじゃー!」
まずはビーフシチューを一口食べる。美味しい。
「あら、このビーフシチュー本当に美味しいわ。お肉の旨味がすごく出てる」
「ほろほろのお肉が美味しいのじゃー!」
「マッシュルームも良い味出してるわね」
「サラダもスープも美味しいのじゃー!」
「パンも美味しいわね。素敵なお店だわ」
「でもやっぱりビーフシチューがすごく美味しいのじゃー!」
「そうね。こんなに美味しいビーフシチューは初めてかも」
すごく美味しいビーフシチューを堪能して、お腹がいっぱいになったところでお代を払ってレストランを出る。宿の部屋に戻っても、リオルはずっとご機嫌だった。私もリオルの表情に嬉しくなる。
ただ…今回の宿屋のシステム上宿代も先払いしたためお財布がだいぶ軽いので、明日は冒険者業に専念する必要がありそう。大口依頼来ないかな。
結構な出費になったけど、もう孤児院への仕送りと貯金は今月分は充分にしてあるしお財布の中もまだあるから大丈夫。
今日はお財布と相談した結果依頼をこなす必要はないと判断して、せっかくの街なのでリオルを連れてショッピングすることにした。
リオルに新しい服を買う。今までは予備で持っていた私の男女兼用できる見た目の服のお下がりを縮小魔法で子供服サイズにして着せていたが、さすがにそろそろちゃんと買おう。長い銀髪に青い瞳だから、白い服が特に良く似合う。なんか神聖なイメージになるので素敵なのだ。
白を基調とした服を片っ端から試着させて、似合うと思ったものをいくつも買う。顔立ちが整っているから、シンプルなデザインの方が似合う。
新たな服を買って、その服達に似合いそうな靴もいくつか買う。結構歩いたりするので靴は有れば有るだけ良いしね。何より似合う。
ものはついでだとばかりにリボンも買う。紫のリボンでリオルの長い銀髪を三つ編みにすると、ものすごく似合う。可愛い。正義。
買うだけ買ってじゃあ帰るかと思ったらリオルが私の服の袖を掴む。可愛い。
「リリアも買うんじゃー」
「ええ?いいわよ」
「買うのじゃー!」
強く言われて仕方なくいくつかリオルの選んだ服とそれに合わせた靴を試着する。うん、冒険者業にも邪魔にならない動きやすいデザインの服。色はパステルカラー。私によく似合うし機能性も考えられている。わかってらっしゃる。
「…いくつか買っちゃおうかしら」
「買うのじゃー!似合うのじゃー!」
「…うん、買うわ」
ということで服と靴をいくつか買ってマジックボックスに突っ込む。マジックボックスはこういう大量の買い物の際に便利だ。なんでも入るし。何入れたとか考えなくていいし。
お財布がだいぶ寂しくなったが、まだまだ大丈夫なので良さげな宿屋を選び予約。今日はせっかくなので少し贅沢しよう。明日稼げばいいし。
「リオル。今日の宿屋は併設されたレストランの料理も美味しいらしいから、行きましょう?」
「わーいなのじゃー!」
ということでレストランに食べに行く。レストランは賑わっているし雰囲気が良い。評判に違わない良い店なのだろう。
「いらっしゃいませ」
「とりあえずコーヒーとカフェオレをお願い」
「かしこまりました。当店のオススメはビーフシチューです。パンとサラダとスープがセットになっていますので是非ご賞味ください」
「ありがとう」
リオルを見るとメニューを一生懸命に探してビーフシチューを見つけたらしく、その絵に心を躍らせていた。
「美味しそうなのじゃー!」
「ビーフシチューにしましょうか。オススメらしいし」
「やったのじゃー!」
ということでビーフシチューを注文する。リオルと一緒にコーヒーとカフェオレを飲みながら待っていると、ビーフシチューが届いた。
「いただきます」
「いただきますなのじゃー!」
まずはビーフシチューを一口食べる。美味しい。
「あら、このビーフシチュー本当に美味しいわ。お肉の旨味がすごく出てる」
「ほろほろのお肉が美味しいのじゃー!」
「マッシュルームも良い味出してるわね」
「サラダもスープも美味しいのじゃー!」
「パンも美味しいわね。素敵なお店だわ」
「でもやっぱりビーフシチューがすごく美味しいのじゃー!」
「そうね。こんなに美味しいビーフシチューは初めてかも」
すごく美味しいビーフシチューを堪能して、お腹がいっぱいになったところでお代を払ってレストランを出る。宿の部屋に戻っても、リオルはずっとご機嫌だった。私もリオルの表情に嬉しくなる。
ただ…今回の宿屋のシステム上宿代も先払いしたためお財布がだいぶ軽いので、明日は冒険者業に専念する必要がありそう。大口依頼来ないかな。
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