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なすの挽き肉焼き
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今日も引き続き軽い依頼をこなす。ハリスお兄ちゃんのおかげでお金ががっぽり。ありがとう、ハリスお兄ちゃん。ということで、今日の依頼は畑の収穫作業の手伝い。たくさんのなすを収穫するのが、老夫婦と子供たちだけでは大変らしい。なんでも、息子さん夫婦が街へ出稼ぎに行っていて子供たちと老夫婦で収穫作業をしなければならないとか。老夫婦の畑の稼ぎ頭はこのなすだそうで、大きくなりすぎて形が悪くなる前に収穫したいそう。割と現実的な値段の依頼料なので、まあ今日はこれでいいでしょう。
収穫作業を一通り説明してくれたが、魔法で収穫してもいいか聞くとなすに傷が付かなければ良いそうなので光魔法で収穫。老夫婦と子供たちは一瞬で終わった収穫作業に喜んでくれた。依頼料はしっかりと全額受け取る。苦労を一切せず魔力を消費しただけだが、老夫婦と子供たちは喜んで支払ってくれた。しかも形の崩れた売れないなすでもよければと、味は変わらない大き目のなすをプレゼントしてくれた。宿に持って帰ってお金を支払えば料理してくれるだろう。リオルの喜ぶ顔が目に浮かぶ。
そこまでよくしてくれたので、私としても少しだけサービスしようかなと形の良いなすと悪いなすの選別作業を教えてもらい、光魔法で一瞬で終わらせた。お金を払ってくれようとする老夫婦や自分たちのお小遣いを差し出そうとする子供たちに、とっても美味しそうななすのお礼だというとさらに追加で形の崩れた大き目のなすをもらった。他の形の崩れた大き目のなすは自分たちでも食べて出稼ぎに行っている息子さん夫婦、ご近所さんや親戚に配るらしい。
ついでなので、形の良いなすの梱包作業も教えてもらい光魔法で一瞬で行った。さらについでに、発送作業も冒険者にお願いして魔法で行うらしいので送り先を聞いて光魔法で送っておいた。連絡を取るとちゃんと届いていた、よかった。
老夫婦や子供たちからたくさん感謝され、どうせいっぱいあるからとさらに形の崩れた大き目のなすをプレゼントされた。労力に見合うだけのプレゼントである。ほくほくだ。
ということで、宿に帰り看板娘の可愛い少女になすを数本渡してこれで料理を作るよう頼む。女将さんのところにすぐに持って行ってくれて、オーケーの返事を貰いリオルの待つ部屋に向かう。
リオルはすっかりお気に入りのチョコレートを食べて待っていてくれた。夕飯が出来るまで、トランプで遊びながら待つ。夕飯の支度が出来たようで、看板娘ちゃんが女将さんと一緒に一生懸命運んできてくれた。部屋のテーブルに置いてもらい、さっそく見てみる。
「なすを挽き肉で包んで焼いたものと、コンソメスープとライスね。美味しそう」
「楽しみなのじゃー!」
「いただきます」
「いただきますなのじゃー!」
まずはなすの挽き肉焼きを一口。美味しい。
「噛むとじゅわっと溢れる肉汁が嬉しいわね」
「柔らかくジューシーで、それでいて肉の旨みがたっぷりの肉肉しい味わいなのじゃー!」
「なすって肉に合うわよね。最高。なすが肉の一部に変わったみたいに違和感がないわ」
「いくらでも食べられるのじゃー!」
「ライスが進むわ。コンソメスープもなすの挽き肉焼きによく合う。素晴らしい腕だわ。女将さんにお礼を言わなくちゃね」
「感謝するのじゃー!」
たくさん食べて、ご馳走さまと手を合わせたタイミングで女将さんと看板娘ちゃんが食器を下げにきてくれたのでお礼を言うと看板娘ちゃんが嬉しそうに笑った。どうも彼女が手伝って作ったらしい。将来有望。
次の日宿を出る時にお代を払うと、夕食代を含めても激安だった。有り難いお宿なのでまた来たい。
収穫作業を一通り説明してくれたが、魔法で収穫してもいいか聞くとなすに傷が付かなければ良いそうなので光魔法で収穫。老夫婦と子供たちは一瞬で終わった収穫作業に喜んでくれた。依頼料はしっかりと全額受け取る。苦労を一切せず魔力を消費しただけだが、老夫婦と子供たちは喜んで支払ってくれた。しかも形の崩れた売れないなすでもよければと、味は変わらない大き目のなすをプレゼントしてくれた。宿に持って帰ってお金を支払えば料理してくれるだろう。リオルの喜ぶ顔が目に浮かぶ。
そこまでよくしてくれたので、私としても少しだけサービスしようかなと形の良いなすと悪いなすの選別作業を教えてもらい、光魔法で一瞬で終わらせた。お金を払ってくれようとする老夫婦や自分たちのお小遣いを差し出そうとする子供たちに、とっても美味しそうななすのお礼だというとさらに追加で形の崩れた大き目のなすをもらった。他の形の崩れた大き目のなすは自分たちでも食べて出稼ぎに行っている息子さん夫婦、ご近所さんや親戚に配るらしい。
ついでなので、形の良いなすの梱包作業も教えてもらい光魔法で一瞬で行った。さらについでに、発送作業も冒険者にお願いして魔法で行うらしいので送り先を聞いて光魔法で送っておいた。連絡を取るとちゃんと届いていた、よかった。
老夫婦や子供たちからたくさん感謝され、どうせいっぱいあるからとさらに形の崩れた大き目のなすをプレゼントされた。労力に見合うだけのプレゼントである。ほくほくだ。
ということで、宿に帰り看板娘の可愛い少女になすを数本渡してこれで料理を作るよう頼む。女将さんのところにすぐに持って行ってくれて、オーケーの返事を貰いリオルの待つ部屋に向かう。
リオルはすっかりお気に入りのチョコレートを食べて待っていてくれた。夕飯が出来るまで、トランプで遊びながら待つ。夕飯の支度が出来たようで、看板娘ちゃんが女将さんと一緒に一生懸命運んできてくれた。部屋のテーブルに置いてもらい、さっそく見てみる。
「なすを挽き肉で包んで焼いたものと、コンソメスープとライスね。美味しそう」
「楽しみなのじゃー!」
「いただきます」
「いただきますなのじゃー!」
まずはなすの挽き肉焼きを一口。美味しい。
「噛むとじゅわっと溢れる肉汁が嬉しいわね」
「柔らかくジューシーで、それでいて肉の旨みがたっぷりの肉肉しい味わいなのじゃー!」
「なすって肉に合うわよね。最高。なすが肉の一部に変わったみたいに違和感がないわ」
「いくらでも食べられるのじゃー!」
「ライスが進むわ。コンソメスープもなすの挽き肉焼きによく合う。素晴らしい腕だわ。女将さんにお礼を言わなくちゃね」
「感謝するのじゃー!」
たくさん食べて、ご馳走さまと手を合わせたタイミングで女将さんと看板娘ちゃんが食器を下げにきてくれたのでお礼を言うと看板娘ちゃんが嬉しそうに笑った。どうも彼女が手伝って作ったらしい。将来有望。
次の日宿を出る時にお代を払うと、夕食代を含めても激安だった。有り難いお宿なのでまた来たい。
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